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不動産

第82回「レンジフード」の排気には専用の給気が必要

売れる住宅を創る 100の視点

今回も前回と同じフェーズ8の「 モノづくり 」です。その第4項目の『 ハード面の重視 』25項目中の第16項目である『 レンジフードの排気には専用の給気が必要。 』に関してのお話を致します。
 
前回はフェーズ8の「 モノづくり 」に於いて、住まいの『 ハード面の重視 』の大切さを認識して戴く目的でこのコラムに於いて25項目用意致しました中の、第15項目『 キッチンに「 パントリー 」( 食品庫 )は今後不可欠。 』の御説明を致しました。
 
今回も分譲マンションや建売戸建のハード面の良し悪しに依って特に売主の会社の「 モノづくり 」に対する姿勢が問われています。
 
そこで、今回は分譲マンションや建売戸建の購入者( 居住者 )にとってとても大切な「 換気:給排気 」に関するお話で『 レンジフードの排気には専用の給気が必要。 』を皆様に詳しく御説明致します。
 
さて、今回も建築家として、私が最も得意とする「 モノづくり 」におけるソフト面やハード面に於ける大切な「 こだわり 」の御説明であります。
 
今回も、分譲マンションや建売戸建の住戸への「 モノづくり 」に対する「 こだわり 」に於いて売主が入居者( 購入者 )サイドに配慮された商品を製造・販売しているか否かが、購入者にとって大変大きな判断基準になります。
 
そして、分譲マンションや建売戸建の購入決定者はほとんどが奥様です。ですので、私の今迄の分譲マンションや建売戸建住戸の設計等の経験を通して御説明を致します。
 
いつも、このコラムで、申し上げていますが、この処の準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーの大きな傾向は、良い商品を作って分譲している良心的なディベロッパーと、販売力の強さや数字のみに頼って分譲マンションや建売戸建等を企画・販売していますディベロッパーとの「 2極分化 」がかなり顕著になっております。
 
現在、販売力の強さと数字のみに頼って製造販売しているディベロッパーに於いては、かなりの苦戦を強いられ、その結果売れずに竣工後1年以上の在庫住戸を抱え苦しんでいるのが現状です。
 
更に、不動産業界は益々、資本主義の原点である「 弱肉強食 」的傾向が強くなり「 超大手、大手ディベロッパーの寡占化 」がどんどん進み、その結果、準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーが超大手ディベロッパーに吸収合併されております。
 
準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーが、これら将来にわたりそれらの超大手や大手の会社に対し、独立独歩で対峙し勝負するには、分譲予定物件の「 モノづくり 」にはトコトン「 こだわり 」や「 誠意 」を必ず持って魅力有る商品を作らなければ価格競争の渦に巻き込まれてしまうと思います。
 
また、その様な分譲マンションを供給しなければ生き残れないでしょう。その様な社風にすれば顧客が売主の「 こだわり 」や「 誠意 」を敏感に感じとり購入意欲が湧きます。
 
そして入居後も顧客が満足のいく、クレームの起きない良い商品を作る事で知名度も上がります。
 
例え万が一、クレームが起きましても迅速に誠実に対応すれば「 雨降って地固まる 」で誠意や信用度が回復できます。
 
誠意が感じられ入居後もクレームの起きない良い商品を作り続ける事に依って潜在顧客の信頼を勝ち取れますし価格競争の土俵から抜け出せるのです。
 
その結果、不動産業界や一般社会に於いて良い評判を立てる事ができ、生き残れる道です。
 
これらの事を継続されていれば、自ずと会社の信用度が高まり「 ブランディング形成 」( ブランドを高める事 )に結びつき「  超大手、大手ディベの寡占化  」に楔( くさび )が打てます。
 
準大手ディベや中堅ディベが、 超大手、大手ディベに対峙し対等に勝負できる個性有る会社になると私は確信しています。
 
そして、今回御説明致します『 レンジフードの排気には専用の給気が必要。 』を御覧戴いて、新規分譲マンションや建売戸建等の商品企画時点に於いて商品に反映されれば、魅力的で同業他社物件と差別化された良い商品になります。
 
この様な商品を作り続けていけば、準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーは不動産業界だけでなく、一般の社会に於いて会社名や「 ブランド 」名の知名度も上がり販売におおいに寄与すると確信致しております。
 
ですので、今回の私のコラム82号『 レンジフードの排気には専用の給気が必要。 』を参考にされて「 モノづくり 」を継続する事が、不動産業界の中で超大手や大手ディベロッパーと同様、又はそれ以上に世間は評価すると思います。
 
それでこそ、準大手や中堅ディベロッパーが生き残れる唯一の道だと私は確信しております。
 
「 継続は力なり 」です。そして特に準大手や中堅の事業主は、いつも申し上げていますが「 誠実に勝る近道無し 」を心がけて戴きたいものです。
 
もう現在の不動産業界で準大手や中堅ディベロッパーが超大手や大手ディベロッパーに勝てるのは供給戸数の数よりも商品の質です。
 
その様な良い質の商品を世に出す為にも、今回のタイトルの「 モノづくり 」第4項目の『 ハード面の重視 』25項目中の第16項目であります『 レンジフードの排気には専用の給気が必要。 』の内容は分譲マンションや建売戸建の商品企画・基本計画段階で取り入れて戴ければ、購入者( 入居者 )への配慮に関しての判断基準となると信じております。
 
特に今回の内容はソフト面及びハード面ですが、潜在顧客の売主評価に多いにつながる事ですのでとても大切な事柄なのです。
 
手前味噌になりますが、今回も私が今迄約30年以上手がけました、新規建売戸建や新規分譲マンション等の設計業務、工事監理業務や設計監修の経験に基づいた大変貴重なお話なのです。
 
準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーの方々はこれから進める、分譲マンションや建売戸建等の商品企画・基本計画時点に於いて、今回のコラム82号の内容を良く理解し、新規分譲マンションや建売戸建等に取り入れて下さい。
 
特に、今回のコラム内容も分譲マンションや建売戸建の購入者( 入居者 )の奥様( 女性 )が購入の決定を左右する貴重なお話しです。
 
ほとんどの分譲マンションや建売戸建等の売れ行きは、ディベロッパーや設計者が企画した内容の質が主婦層に支持されるか否かで決まります。
 
そして、これも常に申し上げていますが、建売戸建や分譲マンションの計画時点で実行して戴きたい事が有ります。私が今までの設計業務や設計監修業務の経験を踏まえて申し上げたい事は、準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーは、絶対に『 製販一体 』の体制で商品企画を行う事です。
 
建売戸建や分譲マンション等の商品企画会議では製造部門と販売部門が一体になって戴きたい事です。その理由は販売部門が顧客の生の声を商品企画会議で発言し製造部門に伝え、その内容が良ければどんどん商品企画や商品内容等に反映できるからなのです。
 
更に、今回の『 レンジフードの排気には専用の給気が必要。 』の良さが具体的に販売部隊の方々も良く理解できますので、顧客に対して自信を持って分譲物件の良さを説明できるからなのです。
 
前置きがいつも長くて申し訳ございません。
 
さて、今回も分譲物件に於いて主婦層等への配慮に関する『 レンジフードの排気には専用の給気が必要。 』をこれから具体的に御説明致します。
 
最近の分譲マンションや建売戸建を購入される方々は、給排気に関してとても気にされます。
 
まず『 レンジフードの排気には専用の給気が必要。 』に於いて最も良い「 レンジフード 」は「 同時給排気型レンジフード 」の採用なのです。
 
この「 同時給排気型レンジフード 」とは何ぞや…と言われる方に、まずこの物の御説明致します。
 
「 同時給排気型レンジフード 」とは「 レンジフード 」に排気と給気の為のダクトを2本接続し、その2本のダクトを天井裏に這わせて外壁を貫通し排気や給気を屋外で別々に機能させるものです。
 
この排気と給気の2本のダクトが有る事に依り「 レンジフード 」をオンして調理の臭気を排気ダクトで屋外に排気致しますと、住戸内の気圧が低くなりますので、同時に屋外から新鮮な空気が給気ダクトを通って「 同時給排気型レンジフード 」上部カバーの縦型の穴よりキッチンに給気されまして、排気効率がとても良くなる優れものなのです。
 
ちなみに、給気が少ないとレンジフードの排気量が多いので住戸内の気圧が負圧になり、玄関扉の開閉等が重くなる事等が生じます。
 
この優れものである「 同時給排気型レンジフード 」と通常の「 レンジフード 」の違いを簡潔に御説明致しますと、通常の「 レンジフード 」は排気のみダクトで屋外に排出しています。
 
ですので、給気はリビング・ダイニング( LD )の外壁側の壁に設置してあります給気口より外気の給気を行っています。しかし、このLDの外壁側の壁に設置してあります給気口が要注意なのです。
 
LDの外壁側の壁に設置してあります給気口が1個で、外気取り入れパイプの直径が10センチ程度ですと、2003年に建築基準法で設置義務化された24時間強制機械換気システムの空気容量程度しか外気が入ってきませんので「 レンジフード 」をオンに致しますと住戸内の空気量が不足し、調理の臭気の排気効率が極端に悪くなります。
 
そこで、LDの外壁側の壁に設置してあります給気口が2個設置されているかを確認が必要になります。
 
そして、更に2個の給気口の内の1個の給気口が大きいかどうかをも確認が必要です。大きな給気口ですと外気取り入れパイプの直径が15センチ程度ですので及第です。
 
但し夏場や冬場の時期に外気温が極端に暑かったり、寒かったりいたしますと、往々にして入居者の方は、この大きな給気口を閉じてしまい給気する空気量が少なくなりますので、レンジフードをオンしても臭気の排出が悪くなってしまうケースが生じるケースが多発致します。
 
その欠点を解消する為に出現致しましたのが、LDの外壁側の壁に設置してあります2個の給気口の内の大きい給気口に設置する「 差圧式給気口 」というものです。
 
簡単に申し上げますと住戸内の気圧が負圧になりますと、「 差圧式給気口 」内のバタフライ状の蓋が自動的に開き外気を取り入れるものです。但し「 差圧式給気口 」は見栄えが良くないのが欠点です。
 
その為に当初申し上げました「 同時給排気型レンジフード 」を設置致しますと、「 同時給排気型レンジフード 」が単独で排気と給気を行いますので、LDの外壁側の壁に設置する給気口は1個で済むのです。
 
LDの壁に設置される給気口が小さくて1個で済みますので住戸内の空間の雰囲気が良くなるのです。
 
また、暑い夏や寒い冬の時期「 同時給排気型レンジフード 」をオンした時に「 差圧式給気口 」より暑い外気や寒い外気が大量にLD内に入ってきませんので、快適に過ごせます。
 
この様な入居者の生活に気遣いの有る「 同時給排気型レンジフード 」を標準設置して欲しいものです。
 
尚、「 同時給排気型レンジフード 」をリモコンでも操作できる高齢者等に配慮した製品も出てきたそうです。高齢者対応と謳っているマンションでは是非ともリモコン付きの「 同時給排気型レンジフード 」を設置して欲しいと思います。
 
今後はモデルルームに「 同時給排気型レンジフード 」が標準設置されていますと、ディベロッパーの評価が上がりますのでお薦めです。
 
それに依っても売主の質が判断できますので…。
 
今回のコラム第82号では『 レンジフードの排気には専用の給気が必要。 』の御説明を致しましたが、この事は分譲マンションや建売戸建等を企画する上でとても重要で大切な事ですので、是非共参考にして戴きたいと存じます。
 
超大手や大手ディベロッパーだけが一流とは限らないと常に私は言っております。
 
私の独断で申し上げれば、建築的価値観では一流と評価できますディベロッパーは数社しか有りません。ほとんどが三流なのです。
 
一流のディベロッパーは常に購入者( 入居者 )への配慮が行き届いた質の良い分譲マンションや建売戸建等を供給しています。
 
何度も申し上げています様に、不動産の分譲事業で一番大切なのは売主の信用や顧客に対する配慮及び物件の質です。
 
準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーにとって「 超大手、大手ディベロッパーの寡占化 」に対抗し勝つ為には分譲物件の質の良さ、顧客への気遣いや配慮及び将来クレームが生じないマンションを作り続ける事なのです。
 
ですので、毎回何度も注意を促していますが、商品内容の質やクレーム等で信用を落とすのは一瞬ですが、再度信用を築くには最低10年はかかります。この事もよく肝に銘じて下さい。
 
次回、第83号はフェーズ8の「 モノづくり 」第4項目の『 ハード面の重視 』25項目中の第17項目である『 浴室の大きさは1418で手摺とシャワーバーは必要不可欠。 』に関してのお話を致します。
 
次回の内容も期待して戴ければ幸いと存じます。
 
 
 
以上。

 
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