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- 第81回キッチンに「 パントリー 」( 食品庫 )は今後不可欠。
今回は前回と同じフェーズ8の「 モノづくり 」です。その第4項目の『 ハード面の重視 』25項目中の第15項目である『 キッチンに「 パントリー 」( 食品庫 )は今後不可欠。 』に関してのお話を致します。
前回はフェーズ8の「 モノづくり 」に於いて、住まいの『 ハード面の重視 』の大切さを認識して戴く目的でこのコラムに於いて25項目用意致しました中の、第14項目『 「 オール電化 」より調理はガスが良い。 』の御説明を致しました。
今回も分譲マンションのハード面の良し悪しに依って特に売主の会社の「 モノづくり 」に対する姿勢が問われています。
そこで、今回は分譲マンションや建売戸建の居住者にとってとても大切な「 収納 」に関するお話で『 キッチンに「 パントリー 」( 食品庫 )は今後不可欠。 』を皆様に詳しく御説明致します。
さて、今回も建築家として、私が最も得意とする「 モノづくり 」におけるソフト面やハード面に於ける大切な「 こだわり 」の御説明であります。
今回も、分譲マンションや建売戸建の住戸への「 モノづくり 」に対する「 こだわり 」に於いて売主が入居者( 購入者 )サイドに配慮された商品を製造・販売しているか否かが、購入者にとって大変大きな判断基準になります。
そして、分譲マンションや建売戸建の購入決定者はほとんどが奥様です。ですので、私の今迄の分譲マンションや建売戸建住戸の設計等の経験を通して御説明を致します。
いつも、このコラムで、申し上げていますが、この処の準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーの大きな傾向は、良い商品を作って分譲している良心的なディベロッパーと、販売力の強さや数字のみに頼って分譲マンションや建売戸建等を企画・販売していますディベロッパーとの「 2極分化 」がかなり顕著になっております。
現在、販売力の強さと数字のみに頼って製造販売しているディベロッパーに於いては、かなりの苦戦を強いられ、その結果売れずに竣工後1年以上の在庫住戸を抱え苦しんでいるのが現状です。
更に、不動産業界は益々、資本主義の原点である「 弱肉強食 」的傾向が強くなり「 超大手、大手ディベロッパーの寡占化 」がどんどん進み、その結果、準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーが超大手ディベロッパーに吸収合併されております。
準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーが、これら将来にわたりそれらの超大手や大手の会社に対し、独立独歩で対峙し勝負するには、分譲予定物件の「 モノづくり 」にはトコトン「 こだわり 」や「 誠意 」を必ず持って魅力有る商品を作らなければ価格競争の渦に巻き込まれてしまうと思います。
また、その様な分譲マンションを供給しなければ生き残れないでしょう。その様な社風にすれば顧客が売主の「 こだわり 」や「 誠意 」を敏感に感じとり購入意欲が湧きます。
そして入居後も顧客が満足のいく、クレームの起きない良い商品を作る事で知名度も上がります。
例え万が一、クレームが起きましても迅速に誠実に対応すれば「 雨降って地固まる 」で誠意や信用度が回復できます。
誠意が感じられ入居後もクレームの起きない良い商品を作り続ける事に依って潜在顧客の信頼を勝ち取れますし価格競争の土俵から抜け出せるのです。
その結果、不動産業界や一般社会に於いて良い評判を立てる事ができ、生き残れる道です。
これらの事を継続されていれば、自ずと会社の信用度が高まり「 ブランディング形成 」( ブランドを高める事 )に結びつき「 超大手、大手ディベの寡占化 」に楔( くさび )が打てます。
準大手ディベや中堅ディベが、 超大手、大手ディベに対峙し対等に勝負できる個性有る会社になると私は確信しています。
そして、今回御説明致します『 キッチンに「 パントリー 」( 食品庫 )は今後不可欠。 』を御覧戴いて、新規分譲マンションや建売戸建等の商品企画時点に於いて商品に反映されれば、魅力的で同業他社物件と差別化された良い商品になります。
この様な商品を作り続けていけば、準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーは不動産業界だけでなく、一般の社会に於いて会社名や「 ブランド 」名の知名度も上がり販売におおいに寄与すると確信致しております。
ですので、今回の私のコラム81号『 キッチンに「 パントリー 」( 食品庫 )は今後不可欠。 』を参考にされて「 モノづくり 」を継続する事が、不動産業界の中で超大手や大手ディベロッパーと同様、又はそれ以上に世間は評価すると思います。
それでこそ、準大手や中堅ディベロッパーが生き残れる唯一の道だと私は確信しております。
「 継続は力なり 」です。そして特に準大手や中堅の事業主は、いつも申し上げていますが「 誠実に勝る近道無し 」を心がけて戴きたいものです。
その様になる為にも、今回のタイトルの「 モノづくり 」第4項目の『 ハード面の重視 』25項目中の第15項目であります『 キッチンに「 パントリー 」( 食品庫 )は今後不可欠。 』の内容は分譲マンションや建売戸建の商品企画・基本計画段階で取り入れて戴ければ、購入者( 入居者 )への配慮に関しての判断基準となると信じております。
特に今回の内容はソフト面及びハード面ですが、潜在顧客の売主評価に多いにつながる事ですのでとても大切な事柄なのです。
手前味噌になりますが、今回も私が今迄約30年以上手がけました、新規建売戸建や新規分譲マンション等の設計業務、工事監理業務や設計監修の経験に基づいた大変貴重なお話なのです。
準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーの方々はこれから進める、分譲マンションや建売戸建等の商品企画・基本計画時点に於いて、今回のコラム81号の内容を良く理解し、新規分譲マンションや建売戸建等に取り入れて下さい。
特に、今回のコラム内容は分譲マンションや建売戸建の購入者( 入居者 )の奥様( 女性 )が購入の決定を左右する貴重なお話しです。
ほとんどの分譲マンションや建売戸建等の売れ行きは、ディベロッパーや設計者が企画した内容が主婦層に支持されるか否かで決まります。
そして、これも常に申し上げていますが、建売戸建や分譲マンションの計画時点で実行して戴きたい事が有ります。私が今までの設計業務や設計監修業務の経験を踏まえて申し上げたい事は、準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーは、絶対に『 製販一体 』の体制で商品企画を行う事です。
建売戸建や分譲マンション等の商品企画会議では製造部門と販売部門が一体になって戴きたい事です。その理由は販売部門が顧客の生の声を商品企画会議で発言し製造部門に伝え、その内容が良ければどんどん商品企画や商品内容等に反映できるからなのです。
更に、今回の『 キッチンに「 パントリー 」( 食品庫 )は今後不可欠。 』の良さが具体的に販売部隊の方々も良く理解できますので、顧客に対して自信を持って分譲物件の良さを説明できるからなのです。
前置きがいつも長くて申し訳ございません。
さて、今回は分譲物件に於いて主婦層等への配慮に関する『 キッチンに「 パントリー 」( 食品庫 )は今後不可欠。 』をこれから具体的に御説明致します。
最近の分譲マンションや建売戸建を購入される方々は、収納の位置と有無をとても気にされます。
特に主婦や女性の方はキッチンに「 パントリー 」( 食品庫 )の存在の有無を確認致します。
その理由の一番目は大きな地震や洪水等の発生時の為に非常用食品等の保管場所が必要だと危惧しているからです。
二番目の理由は奥様も働いている共稼ぎ夫婦が増加していますので、それらの方々にとって、レトルト食品や缶詰等の備蓄に「 パントリー 」は欠かせない存在になっています。
これらの食品等を冷蔵庫に保管していますと、冷蔵庫が満杯になり、電気代も大変です。
ですので、主婦層や女性の方にとってはキッチンに「 パントリー 」は必要なのです。
さてここで、最近の分譲マンションや建売戸建で必要な収納の種類と場所を御説明致します。
まず、居室( 洋室・和室 )には「 クロゼット 」( 物入れ )と「 ワードローヴ 」( 洋服入れ )の設置は必須です。
そして、住戸内廊下又はLDに「 住戸内共用物入れ 」も設置致しませんと、掃除機や古新聞等の収納場所が無くなってしまいます。
また、洗面脱衣室には「 リネン庫 」の必要性が主婦層や女性の方々に高まってきています。
「 リネン庫 」が有りますと、フェースタオル・ハンドタオルやバスタオルが収納できますし、洗濯後の下着等もここに置けて便利なので、購入者層の関心が高まっています。
結論的には、今後新規分譲マンションや建売戸建を計画する際、キッチンに「 パントリー 」( 食品庫 )、居室には「 クロゼット 」( 物入れ )と「 ワードローヴ 」( 洋服入れ )、住戸内廊下又はLDに「 住戸内共用物入れ 」、洗面脱衣室には「 リネン庫 」の設置が今後は必要不可欠なのです。
この様な配慮が同業他社との競合に於いて、勝ち抜ける顧客への配慮なのです。
今回のコラムでは『 キッチンに「 パントリー 」(食品庫)は今後不可欠。 』の御説明を致しましたが、この事は分譲マンションや建売戸建等を企画する上でとても重要で大切な事ですので、是非共参考にして戴きたいと存じます。
超大手や大手ディベロッパーだけが一流とは限らないと常に私は言っております。
私の独断で申し上げれば、建築的価値観では一流と評価できますディベロッパーは数社しか有りません。ほとんどが三流なのです。
一流のディベロッパーは常に購入者( 入居者 )への配慮が行き届いた分譲マンションや建売戸建等を供給しています。
何度も申し上げています様に、不動産の分譲事業で一番大切なのは売主の信用と顧客に対する配慮です。
準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーにとって「 超大手、大手ディベロッパーの寡占化 」に対抗し勝つ為には顧客への気遣いや配慮及び将来クレームが生じないマンションを作り続ける事なのです。
ですので、毎回何度も注意を促していますが、商品内容の質やクレーム等で信用を落とすのは一瞬ですが、再度信用を築くには最低10年はかかります。この事もよく肝に銘じて下さい。
次回、第82号はフェーズ8の「 モノづくり 」第4項目の『 ハード面の重視 』25項目中の第16項目である『 レンジフードの排気には専用の給気が必要。 』に関してのお話を致します。
次回の内容も期待して戴ければ幸いと存じます。
以上。
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