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不動産

第83回 「 浴室 」の大きさは1418が標準で手摺とシャワーバーは必要不可欠。

売れる住宅を創る 100の視点

今回も前回と同じフェーズ8の「 モノづくり 」です。その第4項目の『 ハード面の重視 』25項目中の第17項目である『 「 浴室 」の大きさは1418が標準で手摺とシャワーバーは必要不可欠。 』に関してのお話を致します。
 
前回はフェーズ8の「 モノづくり 」に於いて、住まいの『 ハード面の重視 』の大切さを認識して戴く目的でこのコラムに於いて25項目用意致しました中の、第16項目『 レンジフードの排気には専用の給気が必要。 』の御説明を致しました。
 
今回も分譲マンションや建売戸建のハード面の良し悪しに依って特に売主の会社の「 モノづくり 」に対する姿勢が問われています。
 
そこで、今回は分譲マンションや建売戸建の購入者( 居住者 )にとってとても大切な「 高齢者対応 」と「 癒し 」に関するお話で『 「 浴室 」の大きさは1418が標準で手摺とシャワーバーは必要不可欠。 』を皆様に詳しく御説明致します。
 
さて、今回も建築家として、私が最も得意とする「 モノづくり 」におけるソフト面やハード面に於ける大切な「 こだわり 」の御説明であります。
 
分譲マンションや建売戸建の住戸への「 モノづくり 」に対する「 こだわり 」に於いて売主が入居者( 購入者 )へ配慮された商品を製造・販売しているか否かが、購入者にとって大変大きな判断基準になりますのでよく御覧下さい。
 
そして、今後分譲マンションや建売戸建に必要な配慮は「 高齢者対応 」と「 癒し 」です。ですので、私の今迄の分譲マンションや建売戸建住戸の設計等の経験を通して御説明を致します。
 
いつも、このコラムで、申し上げていますが、この処の準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーの顕著な傾向は、良い商品を作って分譲している良心的なディベロッパーと、販売力の強さや数字のみに頼って分譲マンションや建売戸建等を企画・販売していますディベロッパーとの「 2極分化 」がかなり出てきております。
 
現在、販売力の強さと数字のみに頼って製造販売しているディベロッパーに於いては、相当の在庫を抱え苦戦を強いられています。
その結果売れずに竣工後2年以上の在庫住戸を多く抱えていますのが現状です。
 
更に、不動産業界は益々、資本主義の原点である「 弱肉強食 」的傾向が強くなり「 超大手、大手ディベロッパーの寡占化 」がどんどん進み、その結果、準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーが超大手ディベロッパーに吸収合併されております。
 
準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーが、これら将来にわたり、それらの超大手や大手の会社に対し、独立独歩で対峙し勝負するには、分譲予定物件の「 質 」と「 モノづくり 」にはトコトン「 こだわり 」や「 誠意 」を必ず持って魅力有る商品を作らなければ価格競争の渦に巻き込まれてしまうと思います。
 
また、その様な分譲マンションを供給しなければ生き残れないでしょう。その様な社風にすれば顧客が分譲物件の「 質 」である「 こだわり 」や「 誠意 」を敏感に感じとり購入意欲が湧いてきます。
 
そして入居後も顧客が満足のいく、クレームの起きない良い商品を作る事を継続する事で知名度も上がります。
 
例え万が一、クレームが起きましても迅速に誠実に対応すれば「 雨降って地固まる 」で誠意や信頼度が回復できます。
 
誠意と信頼が感じられ入居後もクレームの起きない良い商品を作り続ける事に依って潜在顧客信用度を勝ち取れますし価格競争の土俵から抜け出せるのです。
 
その結果、不動産業界や一般社会に於いて良い評判を立てる事ができますので、生き残れる道だと実感しております。
 
これらの事を継続されていれば、自ずと会社の信用度が高まり「 ブランディング形成 」( ブランドを高める事 )に結びつき「  超大手、大手ディベの寡占化  」に楔( くさび )が打てます。
 
準大手ディベや中堅ディベが、 超大手、大手ディベに対峙し対等に勝負できる個性有る会社になると私は確信しています。
 
そして、今回御説明致します『 「 浴室 」の大きさは1418が標準で手摺とシャワーバーは必要不可欠。 』を御覧戴いて、新規分譲マンションや建売戸建等の商品企画時点に於いて商品に反映されれば、魅力的で同業他社物件と差別化された良い商品になります。
 
この様な商品を作り続けていけば、準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーも不動産業界だけでなく、一般の社会に於いて会社名や「 ブランド 」名の知名度も上がり販売におおいに寄与すると確信致しております。
 
ですので、今回の私のコラム83号『 「 浴室 」の大きさは1418が標準で手摺とシャワーバーは必要不可欠。 』を参考にされて「 質 」を保った「 モノづくり 」を継続する事が、不動産業界の中で超大手や大手ディベロッパーと同様、又はそれ以上に世間は評価すると思います。
 
それでこそ、準大手や中堅ディベロッパーが生き残れる唯一の道だと私は確信しております。
 
「 継続は力なり 」です。そして特に準大手や中堅の事業主は、いつも申し上げていますが「 誠実に勝る近道無し 」を心がけて戴きたいものです。
 
もう現在の不動産業界で準大手や中堅ディベロッパーが超大手や大手ディベロッパーに勝てるのは供給戸数の数よりも商品の「 質 」なのです。
 
その様な「 良質 」の商品を世に出す為にも、今回のタイトルの「 モノづくり 」第4項目の『 ハード面の重視 』25項目中の第17項目であります『 「 浴室 」の大きさは1418が標準で手摺とシャワーバーは必要不可欠。 』の内容は分譲マンションや建売戸建の商品企画・基本計画及び実施設計段階で取り入れて戴ければ、購入者( 入居者 )への配慮に関しての判断基準となると信じております。
 
特に今回の内容はソフト面及びハード面ですが、潜在顧客の売主評価に多いにつながる事ですのでとても大切な事柄なのです。
 
手前味噌になりますが、今回も私が今迄約30年以上手がけました、新規建売戸建や新規分譲マンション等の設計業務、工事監理業務や設計監修の経験に基づいた大変貴重なお話なのです。
 
準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーの方々はこれから進める、分譲マンションや建売戸建等の商品企画・基本計画や実施設計時点に於いて、今回のコラム83号『 「 浴室 」の大きさは1418が標準で手摺とシャワーバーは必要不可欠。 』の内容を良く理解し、新規分譲マンションや建売戸建等に取り入れて下さい。
 
特に、今回のコラム内容は分譲マンションや建売戸建の「 高齢者対応 」や「 癒し 」につながる事ですので、購入の決定を左右する貴重なお話しです。
 
ほとんどの分譲マンションや建売戸建等の売れ行きは、ディベロッパーや設計者が企画した内容の質が支持されるか否かで決まります。
 
そして、これも常に申し上げていますが、建売戸建や分譲マンションの計画時点で実行して戴きたい事が有ります。私が今までの設計業務や設計監修業務の経験を踏まえて申し上げたい事は、準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーは、絶対に『 製販一体 』の体制で商品企画を行う事です。
 
建売戸建や分譲マンション等の商品企画会議では製造部門と販売部門が一体になって戴きたい事です。その理由は販売部門が顧客の生の声を商品企画会議で発言し製造部門に伝え、その内容が良ければどんどん商品企画や商品説明の内容等に反映できるからなのです。
 
更に、今回の『 「 浴室 」の大きさは1418が標準で手摺とシャワーバーは必要不可欠。 』の良さが具体的に販売部隊の方々も良く理解できますので、顧客に対して自信を持って分譲物件の良さを「 セールストーク 」できるからなのです。
 
前置きがいつも長くて申し訳ございません。
 
さて、今回は分譲物件に於いて「 高齢者対応 」や「 癒し 」等への配慮でございます『 「 浴室 」の大きさは1418が標準で手摺とシャワーバーは必要不可欠。 』をこれから具体的に御説明致します。
 
最近、分譲マンションや建売戸建を購入される方々の多くは「 高齢者対応 」や「 癒し 」に関してとても気にされている様です。
 
そして『 「 浴室 」の大きさは1418が標準で手摺とシャワーバーは必要不可欠。 』内の「 浴室 」の大きさは、現在新規分譲マンションに於いて超大手や大手ディベロッパーのほとんどの物件で1LDK~4LDKまでの住戸で「 ユニットバス 1418」が採用されています。
 
ですので、まず「 浴室 」の大きさは1418が必要で有る具体的な理由を御説明致します。
 
「 浴室 」の大きさが1418( いちよんいちはち )とは「 浴室 」内の内法( うちのり )寸法( 壁と壁の間の有効寸法 )の事です。
 
壁と壁の間の有効寸法が1.4m×1.8mの「 浴室 」で短辺(1.4m)に並行して浴槽が設置されています。
 
そして、長辺( 1.8m )は洗い場と浴槽の幅が占めています。
 
「 浴室 」が、この広さですと浴槽内の人間が湯に浸かる長さは約1.2m強で幅は約70cm弱確保できます。
 
浴槽内の人間が浸かる長さが1.2m強確保されていれば、身長約1.7m程度の方ですとゆったりと足を伸ばして入浴ができ癒されます。
 
またこのサイズの浴槽ですと湯量も約300リットルで割りと経済的な量で済みます。
 
次に「 浴室 」で大切なのは高齢者等に対応する手摺の設置です。
 
この「 ユニットバス 」に於いては手摺やシャワーバー等が後付けできないのが欠点で分譲当初から標準設置しなければなりません。
 
その理由は「 ユニットバス 」は工場生産だからなのです。
 
建築工事現場に運ぶ前に事前に工場で手摺やシャワーバー等と取り付け用下地材を設置しなければなりません。
 
まず、手摺の位置ですが、浴槽の脇壁、出入り口脇壁と洗い場側の壁、この3か所には必ずオプションでは無く、標準設置するのが「 誠意 」あるディベロッパーの証です。
 
そして、最後になりましたがシャワーバーの標準設置も大切です。
 
シャワーバーとはシャワーホースの先端に付くシャワーヘッドを掛けるフックが上下にスライドする棒状の物で、身長の大小にかかわらず、シャワーヘッドの高さが自由になる便利なものです。
 
たまに、準大手や中堅ディベロッパーの新規分譲マンションで、このシャワーバーを設置せずに「 浴室 」内壁の上下2箇所にシャワーフックを設置している物件を見かけますが、購入者( 入居者 )への配慮の無さを感じます。
 
建築家の私に言わせればシャワーバーを設置と上下2箇所にシャワーフック設置の工事費の差は僅か1万円弱です。
 
分譲マンションの販売価格では僅か約1万5千円高くなるのです。
 
例えば1住戸販売価格4000万円が約4002万円です。
 
こういう入居した後で気づく「 配慮 」が大切なのです。
 
今回の『 「 浴室 」の大きさは1418が標準で手摺とシャワーバーは必要不可欠。 』は入居者( 購入者 )にとっては、入居後設置するのが不可能ですので、この様な点への「 配慮 」は大切であると思います。
 
それに依っても売主の質が判断できますので…。
 
今回のコラム第83号では『 「 浴室 」の大きさは1418が標準で手摺とシャワーバーは必要不可欠。 』の御説明を致しました。
 
この事は分譲マンションや建売戸建等を企画する上でとても重要で大切な事ですので、是非共参考にして戴きたいと存じます。
 
超大手や大手ディベロッパーだけが一流とは限らないと常に私は言っております。
 
私の独断で申し上げれば、建築的価値観では一流と評価できますディベロッパーは数社しか有りません。ほとんどが三流なのです。
 
一流のディベロッパーは常に購入者( 入居者 )への配慮が行き届いた質の良い分譲マンションや建売戸建等を供給しています。
 
何度も申し上げています様に、不動産の分譲事業で一番大切なのは売主の信用や顧客に対する配慮及び物件の質です。
 
準大手ディベロッパーや中堅ディベロッパーにとって「 超大手、大手ディベロッパーの寡占化 」に対抗し勝つ為には分譲物件の質の良さ、顧客への気遣いや配慮及び将来クレームが生じないマンションを作り続ける事なのです。
 
ですので、毎回何度も注意を促していますが、商品内容の質やクレーム等で信用を落とすのは一瞬ですが、再度信用を築くには最低10年はかかります。この事もよく肝に銘じて下さい。
 
次回、第84号はフェーズ8の「 モノづくり 」第4項目の『 ハード面の重視 』25項目中の第18項目である『 「 洗濯機置場 」の照明の位置に要注意。 』に関してのお話を致します。
 
次回の内容も期待して戴ければ幸いと存じます。
 
 
 
以上。

 
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