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戦略・戦術

第18話 企業永続のために

強い会社を築く ビジネス・クリニック

  任天堂の山内 溥氏は2002年 平成14年6月6日の経営方針発表会の場で次のようにお話をされていま す。
 
 
「私はいま、経営体制から離れていますし、これから先も私自身が経営に口出しすることはありません。そこで辞めるにあたっ て、ひとつ提案をしています。
 
 かつて人々が考えたことのないような発想の転換をして、そういうソフトを作っていく。そしてそれに対応するハー ドを作っていくべきなのです。
 しかもそのソフトは、いま現在作っているソフトに比べて短い時間と低いコストで作れ、これまでのものとは明確に違うという認識をユーザーに 持ってもらえるようなものです。
 
話だけを聞いてもらえると、「そんなものが作れるのか?」と言われそうですけど、そういう挑戦をし続けるのが任天堂のビジ ネスですし、私が言い続けてきた「任天堂のソフト化路線」というのは、実はそういうことを志向することでありました。
 
 そんなことを、私からの提案として新経営陣に残しました。そのソフトが具体的にどんなものかは言えませんが、おそらく彼 らは近い将来、少なくとも私が生きているうちに、市場に送りだしてくれるだろうと期待しています。」
 
 
 今より5年前に新経営陣に置き土産、明確な経営方針を伝えていらっしゃいます。そして新経営陣は2年後にはその具体策として「ニンテンドー DS」を4年後には「Wii(ウイー)」を開発発売していらっしゃいます。
 
 経営者が方針を発表すれば幹部はその通り実践をしてくれるのでしょうか・・花札、トランプのメーカーの三代目社長が液晶ゲーム機をつくったの でしょうか。10年間、コンピューターを利用したゲーム機の開発で挑戦しましたが、赤字でした。
 
 倒産の危機を救ったのは、ゲームのウオッチマジックハンドの成功です。開発したのは、入社2年目の社員の横井運 平さんです。決して上下関係で「ものが言える」社風ではなく、「横イズム」と言われるほど山内氏の部下育成の社風づくりにあったと私は思いま す。
 
 山内氏の後継者は娘婿の荒川氏と思われていたが、任天堂入社後3年間で日米を40往復したと言う若くて健康である岩田 聡氏(当時43歳)を 選んでいる。
 
 企業永続の為には開発力と新時代に適応できる若い人材育成が先代社長の務めであります。退任時期を自分で企てて実行する事でありましょ う。
 

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