menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家の
”声”と”文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ
  • 小
  • 中
  • 大

経済・株式・資産

第46話 黒字だが借入金が多い会社のソフトランディングの方法

あなたの会社と資産を守る一手

毎年、利益が出ている黒字企業だが、このままでいくと良くて清算、最悪倒産するかもしれないという企業にたまに出くわすことがある。
 
毎年利益をかなりだしてはいるが、売上に対して利益率が低く、さらに固定資産を購入するための借入金が肥大化して現在の利益では借入金が返せなくなってしまった会社といえば分かっていただけるだろうか。
 
そんな会社の具体的な財務状況は下記のようになる。
 
itte46_01.jpg
このA社の例でいうと負債のうちの有利子負債、つまり銀行借入が70億円だとすると、債務償還年数は140年となってしまい、信用不安会社と格付けされてもおかしくないことになってしまう。
 
毎年5千万円からの営業利益があるから問題ないではないかと言われることもあるが、経営はそんなかんたんなものではない。
 
この会社が破たんに向かう場合は、まずこの会社の売上・利益とは関係なく、不動産の相場が下がったときがあげられる。不動産の時価が下がり、固定資産のうちの不動産の担保価格が下がる。それによって銀行は債務超過と認定し、新規融資に消極的になる。最終的に資金ショートして破たんするというケースがありえる。
 
次に経営者の交代だ。オーナー会社であれば事業を子供に受け継がせることで、営業力や財務の管理能力が落ち込み、次第に利益率が悪くなり債務償還年数が数百年となってしまうケースだ。
 
さらに販売先の倒産による不良債権が発生した場合も、それに対応するために資金調達できたとしても債務超過となり銀行から見放されていくというケースもある。
 
オーナー会社でない場合に経営者が自分が経営している間だけは何とかしようとして、資本性劣後ローンを借りるという手は有効だが、絵に描いたモチでないビジネスモデルと事業計画がないとやがて苦しくなるはずだ。
 
結論から言ってしまえば、黒字だが借入金が多い会社の場合、借入れを減らすように事業のやりかたを変えていき、新しいビジネスモデルで利益率の高い事業にシフトしていくことが重要なのだ。

 

第45話 所有不動産に価値(余力)がないから差押えられる 危険性もないと考えることの間違い前のページ

第47話 融資が受けられなくなる「債務の状況」について次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連セミナー・商品

  1. 社長と会社の資産を守る法CD

    音声・映像

    社長と会社の資産を守る法CD

関連記事

  1. 第97話 中小企業の粉飾決算(3)

  2. 第169話 税務署が「役員貸付金は認めない」場合、どうなるのか?

  3. 第56話 手元キャッシュを最大化する経営(2)

最新の経営コラム

  1. 第207話 驚く事実 日本の輸出がアジアNIESより少ない

  2. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2026年10月28日号)

  3. 第九十九話 出会いを育て、取引の柱をつくる展示会戦略 ~大阪の町工場に学ぶ、販路分散とお客さまづくり

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 経済・株式・資産

    第82話 会社が破たんする原因は資産にある(11)
  2. マネジメント

    第193回 「クレーム」について考える
  3. 戦略・戦術

    第49話 「大銀行も法人税を支払っていない?」
  4. 社員教育・営業

    第19講 『理解』と『納得』のクロージングに失敗しないために~その...
  5. 採用・法律

    第8回 『信託による事業承継の仕組みとは?!』
keyboard_arrow_up