menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第33回 『ツキに恵まれる人、見放される人』

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

私は、本質的に運命論者ではないし、家相・手相など一切信じない人間だ。
(ただし、人間観察という意味で「人相学」については参考としている)
だが、たしかに運がいいタイプがいる一方でツキに見放されるタイプもいるように、運やツキにも濃淡があるようだ。
そこで、運を招くタイプを考えてみた ところ、次のような当たり前のポイントが浮かび上がってきた。

  (1)明るく肯定的なタイプ
  (2)思い切り・ふん切り・度胸タイプ
  (3)人に好かれるタイプ
  (4)やる気・努力タイプ

必然的に、こうした運を呼び込むタイプは、積極的で、やる気も人相に現れてくるもので、
反対に、ツイていない人はこれの逆のパターンであることが多い。


もっとも、運とかツキとかチャンスとかは、長いビジネスライフの間には、誰にでも何回かは訪れてくるものである。
私の36 年を越すビジネスマンとしての経験を振り返っての確信だ。

  “あいつが部長に出世できたのは、運がよかったからだ”
  “俺が昇進できないのは、ツキが無いからだ”

ビジネスの社会では、しばしばこのような言葉を耳にする。
しかし、7年・8年・10年という中期、長期で追跡調査を行なってみると、
必ずといってイイくらい、その人本来の実力にふさわしいポジションに収まっているものだ。

ツキに恵まれ早く出世した人も、ツキに見放され遅いスタートを切った人も、
年月の経過とともに実力相応の地位に就いているのがビジネス社会だ。


では、“ツク、ツカナイ”の分かれ目は何かといえば、それをキャッチする能力と勇気だけといっていいだろう。
運が無いとい う人も、ほんのちょっとの勇気とガッツで、幸運の女神が微笑もうというものである。

「不運は天才の産婆である」とは、ナポレオンの言葉だが、ツイていない時にこそ自分を見つめ直し、実力を磨くチャンスであ る。

心を許せる友人や先輩に“何がマズイのか、欠けているのは何か”などアドバイスを求めたり、強運の人と付き合うように
心がけ、相手の強運の影響を受け て自分の運を変化させたりと、もがき努力するうちに道は拓けてくるものである。

一番いけないのは、ツキがないからといってヤケを起こし、仕事に積極性を失ったり、
サボタージュしたり、周囲に不満を漏ら したりすることである。

ますますツキに見放され、自分の墓穴を掘っていくことになる。



新  将命     

第32回 『成功の方程式』前のページ

第34回 『原理原則で臨み、各論で対応』次のページ

関連セミナー・商品

  1. 社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

    音声・映像

    社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

  2. 会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

    音声・映像

    会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

  3. ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

    音声・映像

    ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

関連記事

  1. 第152回 『時間とは、作るもの』

  2. 第12回 あなた自身に問題は?

  3. 第55回 『根回しは必要悪?』

最新の経営コラム

  1. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2024年3月20日号)

  2. 第90回 交際費対象外の飲食費1人10,000円に引き上げ

  3. 第148回 メシの種探検隊レポート

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 仕事術

    第133回 明るい顔で印象アップ。照明機能搭載WEBカメラ
  2. 戦略・戦術

    第196回 政府系銀行を活用しなさい
  3. 社員教育・営業

    第74回「上手な話し方」
  4. ブランド

    社長の価値を高める 「Theプレジデンシャル・イメージ A to Z」 ~トッ...
  5. 経済・株式・資産

    第107話 中小企業の事業承継(10)
keyboard_arrow_up