「いまだ天命あらず」
箱根での田中派総会で、〝闇将軍〟
「総理総裁は、天の時による。田中派から総理総裁を出すには、
二階堂はさらに食い下がる。
「そういうことではあるまい。要は派閥より党、党より国家、
正論である。
信念の前に、政治家角栄をオレは裏切れるだろうか?
まず身内を固めよ
盟友の間の確執は決着を見ぬまま、「二階堂擁立劇」は、
だが、肝心の田中派内から、工作潰しの火の手が上がる。
二階堂擁立のめは消えた。中曽根が総裁に再選される。
二階堂の行動は、
竹下登、派中派工作に動く
二階堂擁立を潰した金丸には思惑があった。
年が明けて1985年(昭和60年)2月7日、
周到に派閥内の不満を吸収し、潤沢な資金を用意しての計画的行動だった。
20日後、この行動に激怒したことが原因で、
(書き手)宇惠一郎 ueichi@nifty.com
※参考文献
『鹿児島人物叢書4 二階堂進』上城恒夫 高城書房
『自民党-政権党の38年』北岡伸一著 中公文庫
『政治とは何か 竹下登回顧録』竹下登著 講談社