組織のナンバー2の心得の第一は、もちろんトップの行動を的確、
あくまで私欲を離れた大義は必要だが、
1983年(昭和58年)10月、
「趣味は田中角栄」
首相中曽根康弘が小派閥を率いて総理総裁の地位にあるのは、
一方で、野党のみならず、自民党非主流派からも、
幹事長を退いた後、党副総裁に復帰した二階堂には、
しかし、水面下では、
翌年(昭和59年)春、中曽根降板のシナリオを描いた一人、
「かつて、二階堂君のおかげで鈴木内閣が成立したが、
半年後に、自民党の総裁選が控えている。
自民党総裁選が近づいた同年9月、
「あんたは、田中派あげて中曽根を支持することで、
盟友からの直言に田中の顔が引きつった。 (この項、次回に続く)
(書き手)宇惠一郎 ueichi@nifty.com
※参考文献
『鹿児島人物叢書4 二階堂進』上城恒夫 高城書房
『自民党-政権党の38年』北岡伸一著 中公文庫
『政治とは何か 竹下登回顧録』竹下登著 講談社