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戦略・戦術

第26話 「銀行の企業を見る目が変わってしまった。(3)」

強い会社を築く ビジネス・クリニック

先月の続きをお話します。
 
銀行もオフバランスを要求されているのです。
 
皆さん、お取引されている銀行さんのB/Sバランスシートを取り寄せ(インターネットでいつでも見れる)私の申し上げている面積グラブを作成さ れた事がおありでしょうか?
 
東北銀行のB/Sの面積グラフを作成してみますと図のようになります。
 
 
総資産    6,473億円
 
当期経常利益   16億円
 
売上高     157億円
 
自己資本    215億円
 
収益性(ROA)   0.24%
 
安定性(自己資本比率)3.32%
(4%を切っている)
 
体力指数       0.80%
(私は300%以上 求めている)
 
資産の中味は…
 
有価証券    1,258億円
 
貸付金     4,475億円
 
この2つで総資産の90%となり、その調達は顧客の預金で95%を行っているのです。
 
銀行といえどもなんと危なかなしい体力・体質なんでしょうか(?)
 
預金者がこの銀行に不安を感じたらどうなるのでしょうか?
 
この危なっかしい銀行は何も東北銀行だけではありません。金融庁は国内業務は自己資本が4%以上、国際業務を行う銀行は8%以上を要求していま す。
 
考えれば当たり前ですよね。
 
しかし、銀行にとっては他人のお金を集めて他に貸し付けて、利ざやを取るのが金融機関の仕事、そう簡単には自己資本を増やせないでしょ う。
 
しかし、ここでよく見てください。有価証券の中味(決算3月期)に評価損が発生していないか、貸出金の中に回収不良が出ていないか、あるに決 まっていますよね。
 
そこで金融庁が銀行検査を厳しく行うのです。今の金融庁は内閣府に属しています。大蔵省時代とは異なります。金融システム安定の錦の御族の元に 貸倒引当金の積み増しを求め、資産の厳しい洗いなおし(オフバランス)を求めてくるのです。
 
金利は支払っているが、元金の戻っていない不良貸出先を見つけて厳しく銀行に引当金を建てるように迫るのです。そして、不良債権はサービサーに 売却して落としてしまうのです。
 
銀行業を存続させようと思えば増資をするか、合併をするか、厳しい選択を求められ、常に真の企業体質を顕(あらわ)にさせられているので す。
 
もう今までのような担保があるから貸す、古い歴史ある企業だから貸すのではなく、貸した金を約束通り返済してくれる顧客しか相手にしなくなるの です。そうでないと自分の会社が銀行自体が生き残れないからです

 

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