menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

キーワード

第174回 GPT-4.5

社長のメシの種 4.0

 2月27日にOpenAIの新しいモデル「GPT-4.5」が公開された。
 このモデルは「感情的知性(EQ)の向上」により、人間の感情や意図をより深く理解できるようになり、より自然で人間らしいコミュニケーションが可能で、従来のモデルに比べてハルシネーション(誤情報生成)の発生率が大幅に減少し、より正確な情報提供が可能となっているとのことだった。
 GPT-4.5に説明してもらうと以下が返ってきた。

 “GPT-4.5はユーザーの発言から微妙な感情の変化やニュアンスを読み取り、それに応じた適切な反応を示すことが可能で、例えばユーザーが不安や悲しみを表現した際に共感的な言葉を返すことができ、試験に落ちて辛いと伝えたユーザーに対して「それは辛いですね」と共感を示すなど単に情報を提供するだけでなく人間らしい対応が可能で、より自然で直感的な、温かみのあるコミュニケーションが実現されています。”

 そのため、24時間体制の顧客対応や、とりとめのない人の話相手などにも使えるのではないかと期待して会話してみたが、思わしい回答が得られなかったため「全く『微妙な感情の変化やニュアンスを読み取ってない』し、『共感的で人間らしい応答』ではない冷たい形式的な回答しか返してこない」と言ってみたところ、

 “GPT-4.5は感情的知性(EQ)の向上を目指して開発されましたが、実際の対話においてユーザーの微妙な感情やニュアンスを完全に読み取ることは依然として課題となっています。​一部のユーザーからは、GPT-4.5が期待されたほどの感情理解や共感的な応答を示さないとの意見も寄せられています。”

との返答、わざと怒った返事をしてみてもほぼ同じ回答が返ってきたので、それを指摘すると、

 ”ご不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ございません。​同じ回答を繰り返してしまったことについて、深くお詫び申し上げます”

に続いて、

 “この問題を回避するためには、質問の仕方を工夫することが有効です。​例えば、質問の表現を変えたり、具体的な情報を追加したりすることで、異なる回答を引き出すことができます。
今後、より適切な回答を提供できるよう、質問の内容や表現を工夫していただければ幸いです。”

とされた。


■AIを使いこなす技術


 AIは今年期待されている「AIエージェント」という定型作業を処理してくれる「自動運転車」的な側面と、今後の計画や新しいアイデアを生み出す手助けをしてもらう「スポーツカー」的な側面があると考えている。


 「自動運転車」は最初に設定しておけば毎日文句も言わずに処理してくれるが、「スポーツカー」的な利用の場合は「運転技術=使いこなす技術」が必要になる。
 経営者がAIを使う場合は「スポーツカー」的な利用が重要で、そのためにはスポーツカーを乗りこなす運転技術のように「AIを使いこなす技術」が必要になってくる。


 各社は「推論モデル」という与えたテーマをインターネットやデータに基づいて調べ、レポートする機能を高めて来ており、これは現状把握や次の一手を考える上で参考にできるため利用したい機能だ。


 今年は「AIを使いこなす技術」を磨く年だと考えている。

 

======== DATA =========

●GPT-4.5
https://openai.com/ja-JP/index/introducing-gpt-4-5/

 

 

第173回 「社長のメシの種探検隊」レポート前のページ

第175回 「社長のメシの種探検隊」レポート2次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連セミナー・商品

  1. 新しい儲け方のヒント

    新しい儲け方のヒント

  2. 《デジタル革命・AI最新技術》

    音声・映像

    《デジタル革命・AI最新技術》

  3. 黄金の6年は、日本のビジネスチャンス 音声版(CD・デジタル版対応)

    音声・映像

    黄金の6年は、日本のビジネスチャンス 音声版(CD・デジタル版対応)

関連記事

  1. 第140回 mission Barns(ミッション・バーンズ)

  2. 第67回 ロボット掃除機

  3. 第82回 東京オリンピックの新技術

最新の経営コラム

  1. #13 一流の〈ミスのフォロー力〉-仲間にミスがあった時-

  2. 第83回『視察レポート!世界はますます2極化 勝ち組と負け組の違いは何か?~アメリカ&CES視察レポート ポートランド、ラスベガス、メキシコシティ~』

  3. 第60回 ライバルは常に自分自身である

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 戦略・戦術

    第180話 「資本金1,000万円時代到来」
  2. 経済・株式・資産

    第27回 「今後もバブルは発生し崩壊する。求められる危機に負けない資産管理」
  3. 社員教育・営業

    第76回「にこやかに話す」
  4. 戦略・戦術

    第161話 「波紋を呼ぶ相続税対策」
  5. 経済・株式・資産

    第90回「参入障壁が低そうなビジネスに見えて、高成長する不思議な企業」エラン
keyboard_arrow_up