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戦略・戦術

第46話 「倒産の真因」

強い会社を築く ビジネス・クリニック

  あえて銀行さんを擁護する!
 

 昨今、倒産会社の社長が
 
「メイン銀行に潰された!」
 

「借入金の返済を迫られた」
 

「貸し剥がしにあった」
 

「手形割引を急に断られた」と言って泣いていました。
 
 という話を地域の中で聞く事が結構多い。
 
 「そうなんだ 銀行は冷たいんだ、冷たくされないために銀行とは、良い、ホットな関係にしておこう。支店長が暖かく言ってくれる内に、潤沢に 預金通帳にはお金を積んでおこう」などど、とんでもない考え違いをされる方がいらっしゃいます。
 

 あえて銀行さんを擁護させてもらうなら、(いつも悪口ばかり言ってますので・・・)
 
・倒産した会社は、借入限度をはるかに越えて、もうこれ以上銀行としても貸  せない(行員、サラリーマンとして当然)状況に陥ってい る。
 
・長期借入金は、期間の途中で残りを全部返せとは絶対に言えない。(契約書に約束してある)貸し剥がしはできない
 
・期日が来たら、次に又、同じように貸すか、貸さないかはその時の判断(相手方同じ)貸し渋りもあれば借り手側の借り渋りもありま す。
 
・たとえP/L上では、黒字は出ていても、金を貸す方にとっては貸しても返済してくれる見込みがあると思うから貸すのであって、返す見込みのな い企業に金を貸さない(当たり前の原則)
 

 B/Sをよく見れば資産の中に含み損があったりしているのは、貸しのプロであればわかります。ひどい会社では粉飾B/SやP/Lを提出してい るのも見破れるのです。
 
 銀行は常にP/L(損益計算書)B/S(貸借対照表)の提出を求めます。そして、本部にそれを回します。本部に優秀な人材が居て、その方が判 断するのではありません。そこではパートの女性が優秀なコンピューターにインプットしているだけです。そして、コンピューターがOK or NOと判断す るのです。
 

 倒産した会社のトップが、その要因を銀行や政府に責任を持っていくのは、負け犬の遠吠え。すべて収益性、安全性の悪い会社を作ったトップの責 任ではないでしょうか・・・

 

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