「堂々と前説しよう!」
昨日は、ユニバーサルスタジオのシティウォークで映画を観た。
予告編の長さが日本の2~3倍。
日本人は抽象的な内容から自分で想像力を働かせるが、アメリカは多様な方々がいるので、より具体的に伝えないと本編を見てくれないのかもしれない。
講演やプレゼンテーションや企業見学会でも、「起承転結」は大事だ。
予告編に当たるのが、「起=つかみ=前説=落語でいう枕」だ。
この段階で、「この話は聞く価値あり」、「どこが山場か」を予め伝える。
出し惜しみしないことだ。
でないと聴衆の気持ちが前に進まない。
臥龍、最初に中国で講演をしたとき、主催者から以下の二つの注意点を伝えられた。
(ここから)
1.動かないでください。
日本の方は親切だから、主催者や事務局が困ったり、バタバタしていたら、つい手伝おうとされます。
動くと小物と思われます。
どっしりとしていてください。
2.謙虚な前置きは不要です。
日本の方は謙虚だから、「まだ勉強の身ですが」とか「ささやかな経験ですが」とかの前置きをされますが、不要です。
「勉強中の奴の話など聞かない」とか「ささやかな経験なら聞く価値ない」と、帰る人が出ます。
「私の話を聞ける人はラッキーです」というくらい、堂々と自己主張をしてください。
(ここまで)
お国柄の違いに驚いたものだ。
でも日本人は、謙虚過ぎる、空気を読み過ぎる傾向にはある。
もっと堂々と「前説」しよう!
ロスアンゼルスより愛を込めて。臥龍
「従業員が家のドアを開けるときの表情が企業文化そのもの」
企業文化は末端に出る。
従業員が自宅に帰って、仕事の話をどうするかによって、子どもの仕事や社会への見方は大きく変わる。
先日、宮田運輸の会議を傍聴した際にお聞きした、あるドライバーの発言だ。
「宮田運輸に入社して一年、子どもが宮田運輸に入りたいと言い出しました。
私は、家で仕事の話はしません。
多分、私が家に帰るときの表情が相当に変わったのだと思います。
子どもは、宮田運輸の仕事は具体的には知りません。
が、自分が宮田運輸という会社に入ったことは知っています」
Q.社長や上司は、部下や従業員が自宅に帰るときの表情、食事の際にどう仕事の話をするかのイメージを、具体的に持たれていますか?
A.明るい表情で帰っている。
A.誇りを持って仕事の話をしている。
A.仕事のエピソードを楽しく話している。
A.社長や同僚のことを尊敬し、語っている。
Q.それ以前に、社長ご自身が、明るい表情で帰っている、誇りを持って仕事の話をしている、仕事のエピソードを楽しく話している、従業員のことを尊敬し、語っていますか?
ロスアンゼルスより愛を込めて。臥龍
「引き寄せ現象が多発する企業の舞台ウラ」
「引き寄せ」と聞くと、何かオカルト的な偶然の多発のように思うが、実はそうではない。
強い「目的意識」が、その目的達成の手段を鋭敏にキャッチする。
それが「引き寄せ」のように見えるだけ。
今夜、大谷翔平出場のドジャーズVSメッツ戦を観戦する。
大谷翔平が高校生のときに掲げた人生設計シートには、「ワールドシリーズ3度目の制覇」と明記されている。
「野球史上最高の選手に成る」という強い目的意識が、日本ハムによる日本プロ野球界入りを引き寄せた。
当初、高校卒業からダイレクトにメジャー行きを表明していた彼に、どの球団もオファーを諦めていた。
そこにチャレンジした日本ハムも素晴らしいが、ある面、これは大谷翔平による「引き寄せ」とも言える。
何故なら、メジャーに直に行っていたら、今のステージはほぼなかったからだ。
そしてエンジェルスからドジャーズへの移籍。
その年にワールドシリーズ制覇。
これを強運という人もいるが、これも「ワールドシリーズ3度目の制覇」という強い「目的意識」による引き寄せとも言える。
貴社の中でも、新人賞やMVPなどを受賞するスタッフは、強い「目的意識」があったはずだ。
貴社の従業員一人ひとりの「強く願う目的」を明文化し、貼り出す。
物語コーポレーションの本社玄関に行くと、それを目にすることが出来る。
「引き寄せ現象」が多発する企業の舞台ウラだ。
ロスアンゼルスより愛を込めて。臥龍