「ゴールへの熱望を持っての一歩か?」
フリーソロクライマー(岩山の単独登山者)の目の前の一握りと身体の持ち上げ。
ドミノ倒しのギネス記録を狙っても、最初の一個が倒れないと始まらない。
「千里の道も一歩より」「全ての道はローマに通ず」のよき例えだ。
ゴールを熱望する気持ちは大事だが、まず一歩を踏み出すことは、それに負けないくらい大事。
臥龍は、25歳のとき、経営コンサルタント業界に入った。
今は上場している大手。
一歩目は、履歴書を送ること。
即、「不採用通知」が返ってきた。
二歩目は、手紙。
「私は御社に入ると決めているので、どこが足りないか具体的に書いてくれないと自己啓発のしようがない」
即、総務部長から返ってきた。
「あなたが今、お勤めの会社名で落としました。緩い大企業病のような会社に馴染まれた体質では、わが社のようなプロフェッショナル集団に合わないという判断です」
三歩目も手紙、総務部長宛て。
「私は、御社の社長の本を全部読みました。その中に、“経営コンサルタントは、出かけていって、経営者と一対一の人間性の勝負となる”と書いていました。
人間性を見ないで、会社名で落とす総務。
私はどちらを信じればいいのでしょうか?」
即、総務部長から「受けに来てください」の返事。
そして臥龍は、経営コンサルティング業界に入った。
「応募もしてないし、学歴もないし、資格もないし、コネもないし、ましてや所属会社のせいなら仕方ない」
人間は言い訳の天才。
絶対にあきらめない「ゴールへの熱望」を持って、あなたの一歩を踏み出そう!
東京より愛を込めて。臥龍