menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

戦略・戦術

第53話 「銀行支払い金利率はどうしたら下がるのか?」

強い会社を築く ビジネス・クリニック

 後継社長塾の塾生の多くは自社の社長と意見が合わず、困った顔をしてよく我が社を訪ねてこられます。
 
 その多くの悩み事の中に「我が社の銀行支払い金利率が高く、社長に言って下げる交渉をしようと思うのですが、社長も経理も反対します」という発言が多くあります。
 
 「なぜ、反対する理由があるんだい?」と問うとたいがい同じ答えです。
 

 「銀行を怒らしてはならない、仲良くしなければいけない」
 
 「今の金利は決して高くはない」
 
 「マサカと言う時があるんだ。メイン銀行を大切にしろ!」
 
 「長期借入金利は高いもの、長期で借り入れしているから安心できる、短期が安いと言って、安ければいいのはだめだ!」
 
 私にはまったく理解しがたい答えが返ってくるそうです。
 

 先月、申し上げたように金利率の高い企業と安い企業では競争馬が鉛の重みをつけハンデイを背負って競争しているようなもの、低い金利率でみすみすできるものを実行しないというのは社長業の怠慢であると私は思っています。
 
 しからばどうしたら下がるのか、その方法です。
 
 「下げろ! 下げろ!」で脅かしたり、なだめすかしたりしてもダメなんです。私は、支店の支店長クラスにこう質問しなさいと申しています。
 

 「私どもは、B/S、P/Lを提出しておりますが検討、評価していただけましたでしょうか?」
 
 「御行のスコアリングにかけて頂いたと存じますが、評価はどのあたりの評価レベルでしたでしょうか?」
 
 「そうですか・・・ それ以上の評価を頂くには我が社としてはどうすべきでしょうか?」
 
 「そのスコアリングの結果、我が社へのスプレッドはいくらになったのでしょうか?」
 

 たった4つの質問をすればいいのです。
 
 能力がある支店長は、はっきりときっちりと解答くださいます。この答えを不明確にし、はぐらかそうとする人物は全く出来が悪い人物です。
 
 特に「評価ランク」と「貸出スプレッド」を明らかにしていただくことです。
 
 当然、自社のスタッフで自社のスコアリングを行えばいいのです(私の著書 カネ回りの良い経営 399ページ)そして、その評価を上げるには(優良会社とみられる)どうしたらよいかを考えればいいのです。
 

 結論を申せば
 
 1、自己資本比率を上げる
 
 2、借入金総額を減らす
 
の2つです。この1と2を良くするには
 
  1、総資産を圧縮する(オフバランス)
 
  2、現預金をギリギリで回す(資金繰り表の活用)
 
  3、営業利益高を高くする
 
 の3つなのです。
 

 売上や純利益高では決してありません。
 
 これが理解できない、実行しないから金利率が下がらないのです。

 

第52話 「経営者にしかできない競争力」前のページ

第54話 「本年利益が出る企業は、 特別損を出し節税を考えよ」次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連セミナー・商品

  1. 残席10枠 第40期生「後継社長塾」2027年4月開講

    セミナー

    残席10枠 第40期生「後継社長塾」2027年4月開講

  2. 井上和弘の経営の核心102項

    井上和弘の経営の核心102項

  3. 井上和弘『経営革新全集』10巻完結記念講演会 収録

    音声・映像

    井上和弘『経営革新全集』10巻完結記念講演会 収録

関連記事

  1. 第7話  「財務上の見通し」

  2. 第227話 決算対策、もうはまだなり

  3. 第58話 「防災シミュレーションの必要性」

最新の経営コラム

  1. 第58講 カスタマーハランスメント対策の実務策㊺
    『担当者の個人情報を守る』第1部

  2. 第200回 コミュニケーション上手になる仕事の進め方124『定着率を高める入社後フォローの仕組み』

  3. 「展示会の見せ方・次の見どころ」(2026年8月)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 製造業

    第271号 間隔のあく仕事には、「思い出アルバム」をつくれ
  2. マネジメント

    第十三話 ニーズに敏感になれ(玉岡設計)
  3. 人間学・古典

    第126講 「論語その26」 過ちは、改むるに憚ること莫れ。
  4. 経済・株式・資産

    第141回 Z世代へのリーチを強みとして、大躍進する出版社(スターツ出版)
  5. 新技術・商品

    第40話 「猛反対」にこそ、ヒットの可能性
keyboard_arrow_up