海外では数年前から当たり前の「ヘッドセット」。片耳にイヤホンのように装着し、主に携帯電話と組み合わせて使う、イヤホン兼マイクです。
【写真: JAWBONE社のヘッドセット「ERA」(2014年モデル)の利用イメージ】
「ヘッドセット」と携帯電話間の通信は、無線接続方式の一つであるBuletooth(ブルートゥース)で行うので、一般的なイヤホンのように、ケーブルの接続や取り回しの煩わしさがありません。
「ヘッドセット」は、日本ではあまり見かけませんが、スマートフォンが普及するなか、その利用価値は、ますます高まっています。
今こそ、「ヘッドセット」にご注目を!
Buletoothヘッドセットにまつわる基礎知識と、お勧めの製品をご紹介します。
そもそも「Buletooth」とは?
Bluetoothとは、PAN(Personal Area Network)と呼ばれる、個人用の近距離無線接続規格の一つです。具体的には、パソコン、スマートフォン、タブレットを親機として、マウス、キーボード、スピーカー、ヘッドセットなどが、周辺機器として繋がります。
Bluetoothは現在発売されている殆どのノートパソコン、携帯電話、ス マートフォンなどに搭載されていて、デファクトスタンダードと言えます。
Buluetooth機器の例:
携帯型スピーカー: JAWBONE社 MiniJambox
スマホの音楽を高音質で楽しめる! 迫力の音質と、立体音響も魅力。
ウエアラブル ライフログ(生活記録)ツール: JAWBONE社 UP24
スマホと組み合わせ、歩数や睡眠の質を24時間自動記録。食事や栄養の記録も可能。
そもそも「ヘッドセット」とは?
そもそもアメリカでヘッドセットが流行った理由の一つに、健康上の懸念がありました。携帯電話が発信する電波は微弱ですが、数キロ離れた基地局と通信ができる強度を持っています。よって、頭部に近接して長時間使用すると、主に脳への悪影響が心配されていたのです。その対策の一つとして、携帯電話を頭部から離し、Bluetoothベッドセットを使用するスタイルが注目されました。
Bluetoothは、電子レンジと同等の非常に高い周波数帯域を利用する通信で、人体への影響が心配になりますが、数メートルしか届かない超微弱な電波なので、携帯電話の電波よりもリスクが低いと考えられます。
(携帯電話の電波と人体及ぼす影響の関係、最新情報は、総務省の見解を参照ください。)
スマホ時代に「ヘッドセット」のススメ日本でヘッドセットが流行していない理由はいくつかありそうです。過去のアメリカのように、携帯電話の電波が人体に影響するという目立った騒動は記憶がありません。また、利用者が少なく、広く認知されていないので、ヘッドセットを使用していると、独り言を言っているかのように、目立ってしまうのも敬遠される理由でしょう。
しかし、時代は変わりました。スマートフォンの普及です。
スマートフォンでメールやWEB情報の閲覧、スケジュール管理も当たり前になりましたが、通話中は、スマホの画面が見られないという矛盾が生じます。一旦電話を切って、画面で情報を確認した後、電話をかけ直した・・・という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
ヘッドセットがあれば、通話を継続しつつ、スマホの画面、例えばスケジュール、メモ、資料、WEB情報などを目で確認でき、業務効率が格段にアップします。
移動中に音楽や映像を視聴する際も、周囲に音が聞こえないヘッドセットは重宝します。
スマホ時代にこそ、ヘッドセットを活用したいものです。
他にも、ヘッドセットのメリットは、通話中は両手が自由になるので、身支度しながら、あるいは軽作業をしながらと、時間短縮にも役立ちます。
片耳タイプの小型のヘッドセットなら、オフィスで装着していても、周囲の人を遠ざけないで済みますし、周囲の音が聞き取れ、状況も把握できます。
さらに、車を運転しながら、ゴルフをしながら、スポーツをしながらでも、電話待機や通話が可能と、いつでもどこでも大変重宝します。
もう、ヘッドセットを使わない理由はありません!是非、前向きに導入を検討してみてください。
お勧めヘッドセット
JAWBONE ERA (2014年4月18日発売開始の新製品) 10,000円(税抜)
【お勧めポイント】
超小型で目立たず、軽量で長時間の装着も快適。アルミ材のエレガントな外観と4色のカラーバリエーションで、ファッション性も高い。付属のイヤーチップ交換で、右耳と左耳の両方に対応できる。
小型軽量ながら、4時間の連続通話が可能なほか、オプションの充電ボックスを利用すれば、最大10時間の通話が可能。
BOSE Bluetooth headset Series 2 (ボーズオンラインストア:15,000円/税抜)
* 右耳用と左耳用の2製品があります。
(写真は左耳用)
【お勧めポイント】
BOSE独 自の音響技術により、騒音下でも話し声が相手にクリアに届く。片耳タイプの通話用ながら、音楽も聴取も可能。ワイヤレスでケーブルが邪魔にならず、コンパクトでシックなデザインは目立たずビジネスシーンにも最適。「マルチポイント機能」で、仕事用/個人用や、携帯電話/スマートフォンなどの2台持ちにも対応できる。
鴻池賢三