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税務・会計

第132回 ハイブリッド経理で高品質な管理体制を構築

賢い社長の「経理財務の見どころ・勘どころ・ツッコミどころ」

AIと経理社員の適材適所

「経理は正確で当たり前」と思われがちですが、実際には人間がやる以上、ミスはゼロにはなりません。

しかし、財務状態を示す数字が正しくなければ、経営判断を誤るリスクに直結します。

企業経営に求められているのは、精神論でミスを減らすことではありません。

「人間はミスをするもの」という前提に立ち、AI(人工知能)の力を借りて、組織全体でエラーを排除する仕組みを作ることです。

 

中小企業においても、AIと経理社員が、それぞれの得意分野を活かした高品質なハイブリッド経理体制が現実的になっています。

そこで今回は、AIと経理社員のハイブリッド型管理体制について、解説します。

 

経理部門のマンパワーに限界を感じていませんか?

 

経理事務のチェックはAIに任せる

経理の日常的な経費精算や支払い、会計システムの仕訳入力においては、金額や勘定科目の入力ミス、作業もれ、重複処理などが発生しています。

これらの単純な人的エラーは、件数が多いほど発生確率が高まります。

さらに、不正な経費申請や架空取引など、意図的なリスクも潜んでいます。

 

経理のエラーを減らすには、点検作業にAIを活用するのが有効です。

現在の会計システムや経費精算システムに搭載されたAI機能は、単なる入力代行以上の能力を備えています。

事務処理時にすべてのデータについて、形式不備を瞬時に点検してくれます。

「いつもの取引パターンと違っている」「特定の経費が増えている」「日付が営業日でない」といった異常値を、過去のデータから学習して警告を出してくれます。

 

例外的な請求書や、不自然な経費申請など、人間が見落としがちなエラーも、AIは機械的に検知します。

これまで経理担当者が目視と電卓でしていたチェック作業をAIに任せることで、形式的なエラーや単純ミスは劇的に削減されます。

まずは多量な取引の形式チェックをAIに移管することが、高品質な経理への第一歩です。

 

経理社員は事務処理のチェックに毎月何時間かけていますか?

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