スマートフォンなどとの組み合わせで便利に使えるBluetooth無線接続スピーカー。たくさんのメーカーから様々な製品が発売されていて、予算、機能、デザインなど、各人が重視するポイントに応じて柔軟に選ぶことができます。
今回は、そんな多種多様なBluetoothスピーカーの中で、「立体表現」という一芸を持つ「Cear pavé」(シーイヤー パヴェ)をご紹介します。映画や音楽鑑賞のほか、講演コンテンツの再生にも利用できますので、是非ご注目を!
【写真】「Cear pavé」(シーイヤー パヴェ)本体。手のひらに乗るほど小さいキューブ形状のスピーカー1つで、ステレオ収録された音源を立体的に再生することを目的とした製品。
■1つのスピーカーで立体音響??
シーイヤー社は立体音響技術で数多くの特許を有する日本の企業。その技術を活用し、手のひらに乗るコンパクトなキューブ形状のスピーカーたった1つで立体音響を再現する製品が「Cear pavé」(シーイヤー パヴェ)です。
技術の根幹は、ヒトが2つの耳で音の方法を察知できる能力の応用。例えば皆さんが「左から音が聴こえる」と感じる場合は、左耳に届く音が右耳に届くよりも僅かながら距離が近いぶん早いからです。また、上方や後方からの音は、耳介などによる聞こえ方の変化を脳で処理してそう感じることができます。こうしたメカニズムは「頭部伝達関数」という音響理論として確立していて、ヘッドホン、イヤホン、スピーカーでの立体再現方法として既に実用化されています。
シーイヤー社の技術もこの「頭部伝達関数」を利用していますが、独自技術「Cear Field」やスピーカーとしての精度にこだわることで、より高い立体感を目指しているのが特徴です。
因みに、同製品を複数台接続する「CearLINK」を利用すると、さらに高い立体表現も可能です。
■実際の効果は?
「Cear pavé」(シーイヤー パヴェ)は、主にステレオ収録された音源を立体的に表現することを狙いとしています。つまり、一般的な音楽や映画コンテンツ視聴にも利用でき、汎用性の高さ、用途の広さも魅力と言えます。
実際に映画作品と音楽(2ch/ステレオ収録)で試してみました。音源の収録状態によって立体感の度合いは様々ですが、ピタッとハマると手品のように驚く立体感が得られます。特に映画は効果的で、映像の空間に包み込まれるような感覚が得られ、効果音の移動感も鮮明。製品の特徴を知るには先ず映画で試されることをお勧めします。音楽は楽器の音がどこか遠くから聞こえるような感覚が不思議で面白く感じる場面があったり、ライブ音源なら会場やステージの自然な広がりが得られ、臨場感や没入感として楽しめるケースも。ビジネスの講演や教材はステレオ効果を考慮して作り込まれていないためか、映画や音楽のような立体感を得るのが難しいですが、高度な立体再現のためにスピーカーの性能が高められているためか、話者の「声」が明瞭で聴き取りやすいのは大きなメリットに感じます。スマートフォン本体に内蔵のスピーカーで聴くよりも、内容が記憶に残り易いとすれば、効率的で合理的なツールと言うこともできるでしょう。
独自技術で高い立体表現を可能にした「Cear pavé」(シーイヤー パヴェ)。新しい楽しみをお探しの方にもお勧めします。
【紹介製品】
製品名: Cear pavé(シーイヤー パヴェ)
公式URL: https://cear.tokyo/
メーカー希望小売価格: 44,000円(消費税込)


































