木古内の活性化プロジェクトの全貌
まず、周辺の8町と交通事業者、運輸局などで新幹線木古内駅活用推進協議会を立ち上げました。
木古内町だけでなく、周辺をグルグル回っていただくことで道南地区の滞在時間を長くしようという取り組みです。
このとき、観光コンシュルジュを2人育てました。
2人は2年かけて関連するすべての町村ごとに少なくとも1週間は宿泊し、周辺事情に詳しくなり、何を聞かれても答えるようにしたと言います。
そして、この2人を駅前に開発した「道の駅 みそぎの里 きこない」に常駐させました。
※画像は道の駅きこない公式HPより
駅前に「道の駅」があるのは、大変珍しいのですが、駅ビル予算が限られる中での苦肉の策でした。
「道の駅」の予算はJRでなく国交省。
さらには道路に看板を出してもらえるために選択しました。
そして、この道の駅の目玉として、姉妹都市の山形県鶴岡市在の有名な『アル・ケッチァーノ』のオーナーシェフ・奥田政行氏が監修したイタリアンレストラン『どうなんde’s』をオープンさせます。
https://kikonai.jp/restaurant/
これが大ヒット。
平日も満席。週末には長い行列が出来るようになりました。
この集客力は周辺にも恩恵をもたらします。
長蛇の列に驚いた客が、周辺の飲食店に流れ、周辺の飲食店も繁盛店に変わったのです。
また、道の駅の集客力が凄まじいために、「うちのこんな名産品も置いてくれないか?」と、道内各地の名産品が次々持ち込まれるようになりました。
そのため、土産物コーナーの品揃えは超充実。
木古内町産品のウエイトは全体のわずか20%に過ぎませんが、集客力向上に貢献しています。