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戦略・戦術

第75回『経営に必要な論語』~人は理論では無く感情で動く。だから論語を知ろう~

継続経営 百話百行

(1)論語とは

論語は今から2500年前の孔子の言行録
弟子達との対話などを編集した。
全20篇 500ほどの文章。

いつ、誰の編集かは、不明。
日本には、聖徳太子よりもたらされた。


【論語が目指したもの】

「修己治人」(己を修め、人を治む)
「修己安人」(己を修め、人を安ず)
修己:自分を磨くこと
リーダーとして、世のため、人のために尽くそうとするなら、まず自分を磨けということが書かれている。


マネジメントとは、本来人間くさい営み
「法に触れなければかまわない」という拝金主義
倫理人間性をなおざりにした合理主義の反対にあるのが
君子論(リーダーシップ)を説いた「論語」

現世における人の道(人倫)にこそ意義があるというのが、
孔子の説教の特徴、
それが儒教の精神として後世に受け継がれていった。

論語には、
「死の覚悟、生死を超越する問題、魂の不死の問題」取り上げていない。
神秘主義的色彩はない。

だから、2500年も前のものが
今でもリーダーや経営者に読み継がれている。


(2)孔子とは

紀元前552年、553年頃生まれたとされる。
死去は、紀元前479年73歳。

「吾少(わかく)して賎し(いや)、故に鄙事(ひじ)に多能なり」
自分は若い頃貧しい家に育ったので
つまらない仕事せざるをえなかった。

「夫子焉にか学ばざらん。而して亦何の常師か之れ有らん。」
先生は、どんな人からも学ばれた。
特定の人物を師として学んでいません。

「三人行けば、必ず師あり」
三人で歩いているなら、他の二人から必ず学べる。

出は、貧しく身分も低かったために
独学で学び、実践で学んできたことが多かった。

しかるべき地位に登用されたのは、50歳過ぎ
現在の七十代半ばの感覚ではないか?
74年の生涯苦労の連続だった。

宗教的な、神秘的なことを言わず
生涯苦労しながらも、前向きに
進歩していくことが
現代の人にも通じ
長い年月支持されてきたことのようだ。

「子、温にして厲(はげ)し、威にして猛からず。恭にして安し。」
先生は温かさの中に厳しさあり、威厳がありながら圧迫感がなく、
謙虚でありながら堅苦しさがなかった。

「子、四を絶つ。意なく、必なく、固なく、我(が)なし。」
先生は四つの欠点を免れていた。
第一は、主観だけで憶測すること。
第二は、自分の考えを遮二無二押し通すこと。
第三は、1つの考えだけに固執すること。
第四は、自分の都合だけしか考えないこと。

論語は、孔子の人生記録だが、伝記ではなく
人生の苦労人が後輩達に残したアドバイス。

弟子3000人、有名な弟子でも70人
その人たちに
「やる気を出せ」

やる気のない人は見込みがないということを繰り返し言った
「憤せずんば啓せず、悱(ひ)せずんば発せず、
 一隅を挙ぐるに、三隅を以つて反せずんば、則ち復びせざるなり。」
相手の気持ちが盛り上がってこないなら手をかさない。
口まで出かかっているのでなかったら助け船は出さない。
4隅ある物事のうち1つ(ヒントを)与えてやれば
(その他の)3隅を自分で考えるようでなければ、
二度と教えることはない。

「位無きを患えずして、立つ所以を患う。
 己を知る莫きを患えず、知らるべきを為すを求むるなり。」
地位のないことを気に病むことはない。
それよりも、実力を身につけることが肝要だ。
人から認められないことを気に病む必要はない。
それよりも、認めてもらえるような仕事をすることが先決だ。

ということを説いていた。

 


(3)論語の骨子とは何か?

そもそも、論語とはどんなことが書かれているのか?
骨子とは何か?
要約して説明する。

論語で言いたいことは
「君子」像が書かれている。
君子とは、リーダーのことで
つまり、リーダー像が書かれている。

己(自分を磨くこと)の努力の先に
目標としてあるのが「君子」
君子は、人間像。
リーダー像。

君子の条件とは
「能力」と「徳」
両方を兼ね備えていること。

その2つの能力を
7つの項目で説明している。

【仁】

お互い、人間同士、人間愛。
人に対する優しさ、思いやる心の温かさ

【智】

深い読みのできる能力。
洞察力、理解力、判断力。
人間をどう読むか、自分はどんな状況に置かれているか。

【勇】

勇気。やり抜く精神力。決断力。
「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼(おそ)れず」
勇気がある者は臆することがない。
仁徳の備わった者は、何ひとつ心配することがない。知恵を備えた者は迷いがない。

【信】

ウソをつかない。約束したことは必ず守る。
「人にして信なくんば、其の可なるを知らざるなり」
平気でウソをつくような人間は、
一人前の社会人として評価に値しない。
軽はずみな言動はしない。

【寛】

寛容、寛大、包容力。
目くじらを立てて人を咎めない。
相手の意見によく耳を傾ける。
「寛(かん)なればすなわち衆を得(う)」
寛容であれば人々の支持を集めることができる。
自分には厳しく、人には寛容を心掛ければ、人の恨みを買うことはない

【礼】

社会生活の規範

【義】

正しいという意味
人間として当然守らないといけない正しい道を指している。

「利を見ては義を思う」
利益を追求するときは、常に義、すなわち人としての正しい道を踏み外さないようにして欲しい。

ということが、論語の中には
いろいろな角度から説明されている。


(4)論語のリーダーはこうありたい

「君子、重からざれば則ち威あらず。学べば則ち固ならず。
 忠信を主とし、己に如かざる者を友とすることなかれ。
 過ちては則ち改むるに憚る(はばかる)こと勿かれ。」

君子というのは、態度が重厚でなかったら、威厳が備わってこない。
学問をすれば、それだけ頑迷さを逃れることができる。
常に誠実であることを旨とし、友を選ぶときには、
自分より優れた人物を選ぶ。
過ちを犯したことに気づいたら、すぐに改めることだ。

「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知れば、
 以って師とたるべし。」

過去の歴史を勉強することによって、
現代に対する洞察を深めていく。
こういう人物こそ指導者としてふさわしい。

「君子は和して同ぜず。小人は同じて和せず」

和とは自分という物をしっかり持って、
その上で周りの人々と仲良くすること。
同とは自分を持たないで、
ただベタベタくっついていること。

君子は「和」はするが、「同」はしない、
小人はその逆で、「同」はするけれども「和」はしない。

(5)代表的な論語

1.部下のミスの叱り方

「過ちて改めざる。これを過ちという」

一度のミスを責められるのであれば、
むしろ何もしない方が良いと考える。
一度のミスは許される。
を伝える。

2.指示待ち社員の動機付け

「君子はこれを己に求め、小人(しょうじん)はこれを人に求む。」

いつ誰に対しても優しさ、思いやりを向けること。君子は人格者であると同時に、的確な判断を下せる人。
「自己実現」ではなく、「他者実現」をしてみる。
仕事は、他者のニーズに応えること。
その結果自己実現になる。

3.努力を怠る部下への対処法

「冉求曰わく、子の道を説ばざるに非ず、力足らざればなり。
子曰く、力足らざる者は、中道にして廃す。今女(なんじ)は画(かぎ)れり。」

先生の教えを学べることを喜ばないわけではない。しかし、自分に力が足りないからすべてを学ぶことはできない。
力の足りない物は途中で止めてしまう。いま、お前は自分の限界を自分で設定してしまった。

4.俺様部下をたしなめる

「我三人行えば必ず我が師を得。
其の善き者を択びて之に従う。
其の善からざる者にして之を改む。」

どこか学ぶべき部分があるはずだ。
三人が行動をともにすると、必ず自分の先生となる人がいる。その善い人を選んでその人を見習い、その善くない人を見て自分の身において改める。

5.新しい仕事への不安

「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼(おそ)れず」
知るとは、知っていることと、知らないことの境界線が分かっていること。
「これを知るをこれを知ると為し、
 知らざるを知らずの為せ。これ知るなり。」

6.上層部と意見が合わない時

「仁に当たりては、師にも譲らず」

仁(よい行い)をするときは, 師匠にも遠慮する必要がない。

「人の己を知らざることを患えず、己の能なきを患う」
他人の評価など気にせず、自分の能力の無さを気にせよ。


7.転職すべきか否か

「賜(し)や、女(なんじ)予(わ)れを以(もっ)て多く学びてこれを識(し)る者と為すか。対(こた)えて曰わく、然(しか)り、非(ひ)なるか。曰わく、非なり。予(わ)れは一以てこれを貫く。」

「子貢(しこう)よ、お前は私が多くを学んでそれらすべてを理解しているとでも思っているのか?」
子貢が、
「はい、思っております。違うのですか?」
と答えると、孔子は、
「違う。私はただ一つの事を貫いているだけなのだ。」


8.多様な人材のマネジメント

「仲弓、季氏の宰と為りて、政を問う。子の曰わく、有司を先きにし、小過を赦し、賢才を挙げよ。曰わく、焉(いずくん)ぞ賢才を知りてこれを挙げん。曰わく、爾(なんじ)の知る所を挙げよ。爾の知らざる所、人其れ諸(こ)れを舎(す)てんや。」

仲弓が魯の大夫季氏の家臣の長となった時、政治について質問した。先生がおっしゃった。「役人の人事を先にし、細かい過ちは許し、徳の高い人や能力の高い人を取り立てよ。

仲弓が言った。「どうして徳の高い人や能力の高い人を見つけて取り立てることができましょうか」

先生がおっしゃった。「まずお前の身の回りの知っている者の仲で徳の高い人や能力の高い人を取り立てなさい。そうすれば天下の人がその評判をききつけて、その徳や能力の高い人を捨てるはずがない。きっとお前に推薦してくれる」


9.公正な判断力をつける

「君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩る」

立派な人物は、それが正義であるかどうかをすぐに考えるが、つまらない人物は利益になるかどうかとすぐに考える

10.人生の限界を感じたら

「子曰く、吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑はず。五十にして天命を知る。六十にして耳順ふ。七十にして心の欲する所に従ひて矩(のり)を踰えず(こえず) 。」

「私は十五歳のときに学問を志し始めました。三十歳にして独り立ちをし、四十歳で迷うことがなくなりました。五十歳のときに天命を理解し、六十歳のときに人の意見を素直に聞けるようになりました。七十歳の時にやっと自分の思うままに行動をしても人の道を踏み外すことがなくなりました。」

遅すぎることはない。

(6)論語と算盤

明治に入り、近代化が進んだ日本で
儲かれば良いという風潮の中
渋沢栄一76歳の時に、書いたのが「論語と算盤」

経営には
道徳と利益両方が大切という
今で言う、コンプライアンスを
100年以上前に説いていた。

その論語と算盤の中身を見ていこう。

全十章からなる。目次は
1 章 処世と信条
2 章 立志と学問
3 章 常識と習慣
4 章 仁義と富貴
5 章 理想と迷信
6 章 人格と修養
7 章 算盤と権利
8 章 実業と士道
9 章 教育と情誼
10 章 成敗と運命

(7)十の格言

■ 渋沢栄一が言いたかったことは

逆境に立たされたら
まず2つに分けてみる。

「人の作った逆境」
「人にはどうしようもない逆境」

自分ではどうしようも無いものと
自分が原因のものを分ける。

逆境を乗り越えるには
「自己の本分(自分に与えられた社会の中での役割)」だと覚悟を決めるのが唯一の策

そして、2つに分けた
「人にはどうしようもない逆境」に対処する場合には、天命に身を委ゆだね、
来るべき運命を待ちながら、コツコツと勉強するのがよい。

「人の作った逆境」に陥ったら、これは自分がやったことの結果なので、とにかく自分を反省して悪い点を改めるしかない。

としている。

■ 論語と算盤に書かれている代表的なもの

●自ら箸を取れ

大いに仕事がしたいのに、自分の才能を見いだしてくれる人がいない、
と嘆くのは間違っている。
仕事は自ら進んで取りにいくべきものである。

● 常識とは、「智、情、意(知恵、情愛、意志)」の 3 つがバランスを保って、均等に成長したもののことである。

換言すれば、「ごく一般的な人情に通じて、世間の考え方を理解し、物事をうまく処理できる能力」が常識に他ならない。

● 本当に正しく経済活動を行う方法

「自分の利益さえ上がれば、他はどうなってもいい」と考えていたらどうなるだろう。
本当の経済活動は、社会のためになる道徳に基づかないと長く続かない。
「利益を少なくして、欲望を去る」といった考えに走りがちだが、そうではない。
社会のためになる道徳だけでは、世の中の仕事というのは、少しずつ衰えてしまうものなのだ。
利益を得ようとすることと、社会正義のための道徳に則る(のっとる)ということは、両者バランスよく並び立ってこそ、初めて国家も健全に成長するようになる。個人もちょうどよいあんばいで、富を築いていくのである。

● 金銭に罪はない

「論語とソロバンは一致すべきものである」
孔子は、道徳の必要性を示したが、その一方で、
経済についてもかなりの注意を向けている。
経済と道徳は調和しなければならない。
金銭のマイナス面を警戒して、そのプラス面まで警戒するのではなく、道義と一緒にする形で金銭の本当の価値を利用していくよう努力してほしい。

● 王道 ――「思いやりの道」を歩む

社会問題とか労働問題といったものは、単に法律の力ばかりで解決されるものではない。
法の制定はもちろんよいが、法があるからといって、むやみにその裁きを仰がないようにしてほしい。
「思いやりの道」こそ人の行いをはかる定規だと考えて社会を渡っていくなら、100 の法律があろうと、そちらの方が優れている

● 成功と失敗は、自分の身体に残ったカス

人は、人としてなすべきことを基準として、自分の人生の道筋を決めていかねばならない。
成功や失敗というのは、結局、心を込めて努力した人の身体に残るカスのようなものなのだ。
多くの人は、成功や失敗よりももっと大切な
「天地の道理」を見ていない。人は、人としてなすべきことの達成を心がけ、自分の責任を果たして、それに満足しなければならない。
たとえ失敗しても勉強を続けていけば、いつかまた、幸運に恵まれる時がくる。
成功や失敗といった価値観から抜け出して、超然と自立し、正しい行為の道筋に沿って行動し続けるなら、成功や失敗などとはレベルの違う、価値ある生涯を送ることができるのである。


(8)アダム・スミスと渋沢栄一の道徳論

冨山氏の論文では、不正の根源的要因として、
「人間の本性として、欲望に対する弱さ」を挙げる。
ただし、「その欲望が動機付けとなって、市場経済が成立している」と論じる。それを「制御」する制度として、取締役会があるのだ。

この「欲望と制御」に関連して、英国の経済学者であるアダム・スミスの『道徳感情論』と、「日本の資本主義の父」と称される渋沢栄一の『論語と算盤』を紹介。スミスと渋沢の共通項である。

第1に、人は、富を得ようとする「野心」があり、これは否定されるべきものではない。

第2に、各人が野心に基づき行動すると、競争が生まれるのが必然である。ただし、公正な競争でなければならない。

第3に、個々の野心の発揮の結果、社会全体が豊かになる。スミスは、富裕層が虚栄心から奢侈品(しゃしひん)を求め、それを通じて富が社会に分配されるとしますが、そのプロセスをすでに『道徳感情論』で、「見えざる手」という言葉で表現している。

ただし、野心の発揮が行き過ぎると、破綻するので、それを制御するために「道徳」が必要になる。道徳では制御できない場合は法律を作ることになる。しかし、道徳に比べて、法律による制御は、社会全体を窮屈にするので、道徳のほうが望ましい。渋沢は、力による規制としての覇道ではなく、徳をもって制御する王道が望ましい、と表現している。

(9)渋沢栄一提唱の王道経営

渋沢は、力による規制としての覇道ではなく、徳をもって制御する王道が望ましい、と表現しています。

王道とは、
孟子は、皇帝が徳によって諸国を統一し治める道が王道であり、皇帝が力で諸国を統一し治める道を覇道といった。

■経営の4段階

高い経営
 ↑
王道経営
覇道経営
邪道経営
無道経営
 ↓
低い経営

王道経営。徳の経営
松下幸之助の言葉に「成功している会社はなぜ成功しているのか。成功するようにやっているからだ。失敗している会社はなぜ失敗しているのか。失敗するようにやっているからだ」と言っている。
成功し続けるには、徳の経営、王道経営が良い。

覇道経営。力の経営
手段を選ばないという勝利至上主義なので、瞬発力と効果は高いが、持久的には乏しい経営である。

邪道経営
短期利益至上主義の経営

無道経営
出たとこ勝負の経営

■王道経営と邪道経営の違い

【経営者】

王道経営の特徴
・短期と長期のバランスを重視している
・社員をインスパイア(鼓舞)している

邪道経営の特徴
・短期主義である
・社員をコントロール(管理)している

【組織】

王道経営の特徴
・階層(レイヤー)が少なくフラットである
・統制範囲(スパン・オブ・コントロール)が広い
・責任の所在が明確である
・カミとカイギとコミッティーが少ない

邪道経営の特徴
・階層(レイヤー)が多い
・統制範囲(スパン・オブ・コントロール)が狭い
・責任の所在があいまいである
・カミとカイギとコミッティーがないと何も始まらない

【社員】

王道経営の特徴
・全員が方向性(理念・目標・戦略)を共有している(チーム型)
・会社に結果を出しに行くプロフェッショナル型である
・目線が顧客に向かっている
・リスクにチャレンジする
・ワクワクモードで仕事をしている(朗働)

邪道経営の特徴
・方向性(理念・目標・戦略)がテンデバラバラである(グループ型)
・会社に仕事をしに行くサラリーマン型である
・目線が上司に向かっている
・リスクを回避する
・イヤイヤモードで仕事をしている(労働・牢動)


(10)継続経営(王道経営、原理原則経営)をするには

・しかり方が上手
 「叱られた人が、叱られる前よりも
  やる気が出てくる(マインドが上がる)叱り方」
  叱り方の原則は、「モノとコトを叱って人を叱らず」

・異見を素直に受け入れる
・甘え、うぬぼれ、おごり、マンネリ、やっかみがない
・未来を見る 『遠きをはかる者は富み、近くをはかる者は貧す』二宮尊徳
・楽しんで生きる
・約束は守る
・朝型人間
・日記をつける(今日あった一日をチェックをする)
・瞑想(自分を見つめる、今日一日を考える)
・ツキの原理に従う
・包み込みの発想をする (自分とは考え方が違う人でも、その人の考え方
 のメカニズムがわかってくれば、「ああ、そういう考え方もわかるな」
 と包み込めるようになる。)
 1.正しい理念、哲学を持つ
 2.人としての力をつける
 3.人を認め、自由を大事にし、責任を持つ
 4.成功、幸せの5条件を積極的に活用する
   (1)大きな夢やビジョンを持つ
   (2)比較的近い将来の目標と計画を持つ
   (3)現在に全力投球をする
   (4)ものごとをマクロで考える
   (5)会社、経営者、上司、仲間のためにつくす

・師と友づくり
・成功する5つのクセ
  1.学び癖
  2.働き癖
  3.自主癖
  4.素直癖
  5.プラス発想癖
・経営者業は変化適応業
・第一は経営者が学び好き、働き好き、奉仕好きであること。
  「社長さん、働くのはお好きでしょうか?」
  「では新しいことを知るのは、お好きでしょうか?」
  「社長さん、もう一つ質問させていただきますが、
   他人さんに、なにかをさしあげるのはお好きでしょうか?
   たとえばお土産を持っていくことや知っていることを
   無料で教えること。他人さんのために無料でつくすことなどは、
   いかがでしょうか?正直にお話いただきたいのですが?」
・経営体というものの存在目的はまず世の中に奉仕すること
 =与えることであること
・与えると必ず、与えられるのがこの世の仕組みであること
 =これが企業利益になるということ
・犬や猫のような動物でも、自分だけで充分に生きていく。
 いわんや人間は、その能力からみても、
 世のため、人のためになる=与えるのが生まれてきた目的であること
・与えることはその理由がわかり、少しその楽しさを経験すれば、
 急速にもっとも楽しいものになること、
 そしてそれが成功のポイントであること
・目先的でなく、なるべく永い目でみること 
・一面的でなく、多面的というかなるべく全面的にみること 
・枝葉末節でなく根源的にみること
・「天に感謝し、世のため人のためにつくす」
・「カラダよりも心が主」で「心が強ければ、カラダも強くなる」
・「カラダは心が強くならないと絶対に強くならない」
・消極的でマイナスの発想や感情の情念を持つと、
 カラダが悪くなり「つき」もおちる
  (1)怒ること
  (2)悲観すること
  (3)恐れること
  (4)憎むこと
  (5)恨むこと
  (6)焼きもちをやくこと
  (7)煩悶すること
  (8)苦悩すること
  (9)憂うこと
  (10)否定すること
・学び好き、働き好き、奉仕好き
・プラス発想、マイナス発想がやめられる
・師とかモデルを見つけ師事する能力を持つ
・素直、プラス発想、勉強好き
・過去オール善
・必要、必然、ベストの発想
・正しい生き方は人相よくなる
・至誠で生きる 
 (悪いと思ったことはすぐやめる、よいと思ったことはすぐやる)
・与えるのが先、受け取るのがあと
 与えるのが先、受け取るのがあと、与えるのを多く


(11)経営に必要な論語まとめ

1. 君子論(リーダー論)

  論語は、リーダー論について書かれたもの
  宗教的なことや、スピリチュアルなことが書かれていないので
  今の時代でも変わらず読み継がれている。

2. 自分を磨くこと

  いかなる時も他人ではなく自分。

3. どんなことがあっても腐らず

  どんなことがあっても、腐らずに前を向いていくことが
  繰り返し書かれている。

4. 世のため、人のために

  世のため、人のためが大切。これが君子。

5. 人の上に立つには徳が大切

  最も上位に来るのが、徳としている。
  徳とは
  仁・智・勇・信・寛・礼・義
  この7つ

6. 論語と算盤

  王道経営
  公正な競争
  論語の解釈、経営者としての論語については
  渋沢栄一の「論語と算盤」がわかりやすい。

7. まとめ

  経営は、利益の追求・利益の最大化が目的。
  経営者は、キャッシュポイント作り(どこで、どのようにして
  稼ぐか?)が役割。

  しかし、これだけでは、人がついてこない。
  人には感情がある。正しいだけではついてこない。

  だから、道徳や論語が大切だと
  分かっているから、読み継がれているのだろう。
  つまり、「栄えて気を引き締める。」

  利益は結果(身体に残るカス)であり、
  人は人として成すべき事をする。

  そのために経営では
  「会社の存在意義」
  「業界の存在意義」をまず考えて欲しい。

  利益で社会貢献
  ではなく
  社会貢献の結果利益が出た
  となるようにすると、会社は継続する。


参考文献)

HBR 2009年10月 中国的経営の本質を論語に読む より
HBR 2009年10月号 マネジャーの『論語』入門 
  孔子に学ぶ「リーダーシップを磨く」法 守屋 洋著より
HBR 2009年10月 中国的経営の本質を論語に読む より
HBR 2009年10月号 声に出して読みたい『論語』一〇選 マネジャーの現場力を鍛える 齋藤 孝著
現代語訳 論語と算盤 渋沢栄一 著 守屋 淳 訳 より
HBR 2019.11.09 「信頼される経営」を実現するためにハーバード・ビジネス・レビュー編集部より
王道経営より

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