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第38話 「自創経営における人格能力の育みその8 思考方法編(5) と知識拡大編」

東川鷹年の「中小企業の人育て」

自創経営とは、業績を上げ続け、社員が安心して働き続けられる強い会社を創るために“任すから任せるに足りる人”を育てる『仕組み』です。

この『仕組み』は仕事人間として単に職務遂行能力を高めるだけの社員を育成するだけではなく、自らの人生をより豊かにする事ができ、かつ会社や社会に貢献できる“人格能力”を高めるために、仕事を通じて人間的に成長する『仕組み』となっています。

この“人格能力”の土台となる脳力開発には大きく分けて3面あり、その中の第2面が『思考方法(モノの見方・考え方)』です。そして、第3面が『知識の拡大発展』です。

いくら第1面の『心構え』が立派でも、「考え方」が偏っていたり、ゆがんだりしては、より良い結果を出す事は出来ません。

また、常に『知識』を増やしつつ活用しなければ人間的な成長は望めません。

この「考え方」と「知識の拡大発展」も、その人の「行動」に表れていると考えられます。その人の「行動」を観て、どのような「考え方」と「知識の拡大発展」を図っているかを判断することができます。

第2面の『思考方法(モノの見方・考え方)』の5つ目の指針は、

『行動のつながりで具体的に考える』 です。

この指針の反対面となる“良くない考え方”が、

『概念のつながりだけで抽象的に考える』 です。

概念のつながりとは、行動できない(手・口・足の動かし方が解らない)言葉ばかりを使うことを意味します。

例えば、

「推進する」「徹底する」「強化する」「共有する」 など

聞こえはかっこよいのですが、具体的にどう動くのかが解りません。

結局、“より良い結果を出す”ための“今までと違う行動をとる”ことはできません。

これを『アバウト言葉』と言い、自創経営の目標設定や計画づくりでは、「アバウト言葉はやめよう!」とはたらきかけています。

“手か口か足を動かす”という具体的な“行動”をとることによって、対象となる人やモノなどに何らかの変化、すなわち“結果”が生じます。

食事をとれば、お腹が満たされます。
睡眠をとれば、身体の疲れが緩和されている状態になります。
お掃除をすれば、片付いている状態になります。

仕事も同じです。

自創経営では、チャレンジシートを活用して、年間目標を設定し、年間計画を立てます。

そこからランクUPノートを活用して、月間目標へとつなげ、さらに月間計画、週間目標、そして日時の行動計画へと具体的に掘り下げていきます。

その中身は、あくまでも『具体的な行動のつながり』で考えることにこだわります。

すなわち、これから出すべき“より良い結果”を明らかにして、その結果を出すために、これからのとるべき“より魅力的な行動”をとるのかを目に見える形として書き表わす仕組みとなっています。

「どのように」“行動”することによって、「いつまでに」「何を」「どこまで」の“結果”を出すのか

これを全社員が、自ら考え、具体的に行動し、結果を出す人に成長することが自創経営における人財育成の“ねらい”です。

第3面の『知識の拡大発展』については、3つの指針があります。

1つ目は「知識はすぐに使う習慣」です。

反対面は「活字知識のまま孤立させておく習慣」です。

百聞は一見にしかず
百見は一行にしかず
百行によって一果と成す

聞くか見ることによって知ることができます。
しかし、知っていても、行動につなげなければ、“より良い結果を出す”ことにはつながりません。

2つ目は「できるだけ多くの物事に首を突っ込む習慣」です。

反対面は「なるべく余計なことに関心を持つまいとする習慣」です。

3つ目は「できるだけ多くの人と接触する習慣」です。

反対面は「少人数と付き合うだけで交際範囲を広げまいとする習慣」です。

2つ目と3つ目は、知識の拡大発展には当然欠かせない項目です。

現在、興味がある物事は、すでに形成されている自らの性格や価値観に合っているかで判断しがちです。
また、人に関しても共通の価値観・趣味などを持つ人と関わると居心地がよく、その場は楽しいと感じることができます。

しかし、自らの成長という観点では、『新しい発見』は少なく、自らの成長のきっかけはあまり期待できません。

興味はなくても少し関心を持って物事や人に一歩踏み出し接してみる。そうすることによってたくさんの『新しい発見』ができ、自らの成長のきっかけとなるのです。


少子化高齢化、増税、医療負担の増加、雇用悪化、年金保障の不安定感など、残念ながら我々を取り巻く生活・ビジネス環境は、ますます厳しい状態へと変化する兆しがたくさんあります。

だからこそ、環境変化に対応すべく、自らの行動を変化させ、関わる人たちと共に、お互いに“より良い状態”へと変化させていくために、自らの行動を変革させることが極めて重要なのです。

『生涯勉強』

『生涯努力』

『生涯成長』

あらゆる物事や人に“興味はなくとも”関心を持って直接関わることによって、より正確に、より深く、物事や人を知る努力をし、『新しい発見』を愉しみながら、自ら「どのように対応すべきか」を真剣に考え行動する人間に成長し、『自らの将来を自ら創る』“自創の人”が1人でも多く育つことを願ってやみません。
 

*   *   *


2011年も多くの方々にお世話になりました。
誠にありがとうございました。

2012年もどうぞ宜しくお願い致します。

東川鷹年

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