menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

社員教育・営業

第2話 「任すから任せるに足りる人を創れ!」

東川鷹年の「中小企業の人育て」

  「任すから任せるに足りる人を創れ!」という大命題を受けたのは良かったが、さて、具体的にどうすればいいのか? 
 
真剣に考えて七転八倒したが、とりあえずその答えの糸口を見つけるために、まず全社員が平等に持っているものを武器にして社員教育すればいいの ではと考えた。
 
結論を述べるとそれは、一日1440分という「時間」と140~150億という脳細胞の数という「脳力」、その結び付き方(回路づくり=習慣 づくり)(※城野宏先生の提唱した脳力開発という考え方)があるという事に行き着いた。
 
この2つを武器として最大限に活用していける社員に育てれば、先代社長のような人物になれると目からウロコが落ちる思いをしたのであ る。
 
詳細は折に触れるとして、その内容を具体的に社員の行動レベルに
落とし込んでいこうとする過程の中で「任すから任せるに足りる人」とは、
 
“社長と同じ考えを持って行動し成果を上げてくれる人”すなわち“社長の分 身”を創る事が重要なんだとの気づきがあった。
 
そんな折、先代社長に「任すから任せるに足りる人」を一言で言うとどうなりますか?と訊ねると、
 
「経営者的な感覚を持った人でないとあかんなぁ」「担当する仕事の責任を自ら全うできる人でないとあかんなぁ」などと言われ、まとめ上げた結論 が、「部門経営者」となった。
 
これは、「自分が担当する仕事は自分が最高責任者なんだ」という意識を持って仕事をする人という意味である。そして、それを定義づけ た。
 
「自らが計画を立て、チェックし、改善し、その目標の達成に責任を持つ」 そんな人を育てればいいんだという結論に行き着いた。
 
もし、全社員がこの部門経営者に育てば、どれほど“強い会社”になるかと思うと身震いがしたことを今でも覚えている。
 
皆様の会社を取り巻く経営環境のめまぐるしい変化に対応し、ビクともしない“強い会社”とするためには、この部門経営者を育てる“人づくりの仕組み”が重要ではないでしょうか。
 
次回からこの“人づくりの仕組み”をつくる過程の中で、先代から学んだ事を具体的にお伝えしていきます。

 

第1話 「人こそすべて、人が企業」前のページ

第3話 「これ、ちょっと考えてくれるか?」次のページ

関連記事

  1. 第28話 「人の成長5つの段階」と「4つの教育法」

  2. 第16話 管理職の最優先の仕事は”人を育てる”事

  3. 第22話 良い会社はあかんで!『強い会社』を創ろ!

最新の経営コラム

  1. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2024年3月20日号)

  2. 第90回 交際費対象外の飲食費1人10,000円に引き上げ

  3. 第148回 メシの種探検隊レポート

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 税務・会計

    第65回 経理社員にもリスキリングが必要
  2. マネジメント

    逆転の発想(25) 災害は再生の好機である(関東大震災の首都復興指揮官・後藤新平...
  3. 経済・株式・資産

    第20回  円満な事業承継のポイント
  4. サービス

    30軒目 「お客様が”謝ってしまう”というのが到達点の店...
  5. 社員教育・営業

    第17講 正確な事実の聞き取りに失敗しないために~その4ÿ...
keyboard_arrow_up