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社員教育・営業

第17話 利益とは『ご利益の代償』や

東川鷹年の「中小企業の人育て」

 先日、来年の4月に晴れて社会人となる内定者の研修を行った。
その時、「働くとは、側(ハタ)を楽(ラク)にすること。すなわち“人のお役に立つ”ことです。」と解説すると、キョトンした顔をしているので、休憩時間にどうしたのか聞いてみると
 
「“人のお役に立つ”という言葉を初めて聞いた。」と言う。今度はこちらがキョトンとしてしまった・・・
 
 人は受けた教育と育った環境に影響を受けるが、あらためて、「自分さえよければいい」との自己チューな考え方を持った大人に育てられたのかと思うと恐ろしくなった。
 
 ここで、私は違う!大丈夫!と思われた方。
 
 「周りの人に不快な思いをさせるような行動をしていないか?」
 「周りの人に迷惑を掛けるような行動をしていないか?」
 「周りの人の時間を無駄にさせるような行動をしていないか?」
 
 身だしなみ、言葉づかい、態度、振る舞いなども含め、毎日、自らの行動を反省し改善していますか・・・?これは、人のお役に立つ活動としての第一歩である。
 
 先代がよく、「利益とはご利益の代償や。お客様に“有り難い”と思っていただける行動をし、お客様がその価値を認め、 必要として初めて売上となり我々の利益につながるんや。そやから一つ一つの仕事は誰のお役に立つため?なのかを常に考えて行動せなあかん。」と言われてい た。
 
 市場が飽和状態となり、緩やかなデフレと言われ始めた昨今。安易な価格ダウンによってお客様が感じる「“安くて”有り 難い」は、一見お客様のお役に立っていると思えるかもしれないが、ゆくゆくは、自社の首を絞めていることにつながる危険性が高まることを忘れてはならな い。
 
 例えば、1000円を切った低価格のジーンズが流通し始めたが、安ければ安いほど、消費者はその商品そのものを大切に扱わなくなり、利用価値が下がり、ひいては、ジーンズそのものを必要としなくなる可能性もありうる。
 
 今こそ、お客様が価格以外で“有り難い”と感じる価値を再構築していくべきである。
 
 御社の商品、システム、技術、サービス、施設、設備、環境整備などそれぞれがお客様にとって、より快適、より安心、より楽しい、より素敵、より嬉しい、より居心地がよい・・・など、「より○○」という利用価値があり“有り難い”と感じていただけるものかどうかを再度検証してみてはいかがだろうか?そして、どのようにすれば“より”その価値が高まるのか?を検討してもらいたい。
 
 しつこいようだが、その“価値の対価”が価格である。価格を下げるということは“自ら価値を下げて見ている”とも言える。
 
 そのすべてを扱うのは“人”である。貴社の全社員のすべての行動が、『お客様に、認めていただき、必要としていただき、喜んでいただき、
 次につながっていただいている状態を創る活動』と言えることが重要である。
 
 その活動を通じて、この人は、信じられる。頼りになる。安心できる。ためになる。などまだまだ?有り難い”と思っていただける状態はたくさんあるのではないだろうか。
 
『利益の源泉はお客様へのお役立ち活動』であり、そのお役に立っている状態を創るための行動を“自ら考え実践出来る社員”を育成することが、自社の存続発展につながることを忘れてはならない。
 

 

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