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戦略・戦術

第152話 「ホームページの採用情報を充実させなさい」

強い会社を築く ビジネス・クリニック

「社員の採用がうまく進みません!」

「募集を打ってもなんの反応もありません!」

など、多くの中小企業が今、人材確保に頭を抱えています。

しかし、その対策を拝見すると、

「まだできることがあるじゃないですか!」というケースが多いのです。

 

例えばホームページの『採用情報』ページです。最悪なのは、人事採用担当の連絡先と名前があり、

「ご連絡をお待ちしています。」とだけ、あるようなページです。他にも、

「新卒社員の採用はこちらをご覧ください」

とあり、クリックすると、リクナビやマイナビなど、外部のサイトへ飛ぶパターンも多いです。

しかし、リクナビやマイナビのサイトも、基本的な情報の文字ばかりで、味気ないのです。最初からその会社に決めている人でない限り、文字だけの情報を見た人は、「なんだこんなのか」となります。

 

なかには、採用ページをしっかりと作成している中小企業もあります。

京都にある、株式会社工進もそのひとつです。

トップページの上にある、「採用情報」をクリックすると、

採用専用のページに移動します。そのページが、とても充実しているのです。

https://www.koshin-ltd.jp/recruit/

これだけで、通常のホームページ以上の情報量なのです。

「社長メッセージ」「キャリアプラン」

「社員紹介」「数字で見る工進」など、

それぞれ、動画、グラフ、写真などをふんだんに取り入れています。

 

たとえ採用上手な人事担当がいても、相手にできる人数は所詮しれたものです。

しかし、出来のいい採用情報ページは、はるかに大きな訴求力で、多数の閲覧者を引きつけます。採用活動の少人化・標準化が、できるのです。

 

就職活動をする人はほぼ皆さん、その会社のホームページを見る時代です。

要は、応募以前に、どんな会社か知りたいのです。どんな人がいて、どんな雰囲気で、どんなキャリアアップができて、社員の人たちがどんな仕事をしているのか、そんなことを知りたいはずです。

 

ならば、応募者が知りたいと思うことを、採用ページに掲載すればよいのです。

そもそも、自社の採用ページが今どうなっているか、ご存知でしょうか?

「人が来ない」と嘆く前に、採用ページの見直しを、してほしいのです。

 

ところが、「ホームページの採用ページを見直しなさい!」

と言うと、よくあるのが、

「うちにはそんなことをできる人材がいません…。」という返事です。

 

採用ページの充実を、自社の人材で対応する必要はありません。

製作会社に外注すればよいのです。自社で対応すると、その人がかかりきりになるのと、往々にして、その人しか対応できなくなってしまいます。

で、その人が退職することになったりすると、途端に困るのです。

 

専門人材が豊富にいるなら別ですが、システム系の会社でない限り、そんなことはないはずです。自社のホームページ制作会社に申し入れ、依頼すればよいのです。

いまどき、断る会社はないはずです。作ったことがない!というのなら、ここで紹介した、京都の株式会社工進の採用ページを見せて、

「こんなのを作りたい。」と言えばよいのです。

イメージさえわかれば、制作会社は動きだせます。

 

次に経営者が言い出すのは、

「そんなことをしたら、お金がかかります。」というものです。

実際、かかるでしょう。

しかし、リクナビやマイナビでも、数百万円はかかります。

そこにオプションなどを追加すると、5~6百万円は軽くかかります。

しかも、リクナビやマイナビは、大企業も参加しています。大企業と同じ土俵で勝負をしても、勝てません。結局、二番手、三番手、抑えの会社の候補に入るかどうかです。

 

それなら、リクナビやマイナビなどの大手採用支援会社に頼りすぎず、自社ホームページの採用情報を充実させるほうが、中小企業にとっては、独自の良さを伝えれるはずです。

自社ホームページの採用情報ページを、ぜひとも見直してください。

 

 

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