目で相手の心を掴み、しっかりと力強い握手で心をつなぐ。
望ましい第一印象と、そこから発展する素晴らしい関係性が、そこで決定すると言っても過言ではない、
国際的にもボーダーレスでイメージを左右する行為、それが初対面の挨拶です。
第一印象の重要性を語る際、アピアランスによって抱かれるイメージの割合が9割。
その中でも、通常は装い(服装)のことが大きく取り上げられ、興味をもたれやすくある傾向があります。
しかし、それと同じ位重要なのが初対面の挨拶でもある、相手をしっかり見つめる視線と握手。
これらは世界共通、ボーダーレスなノンバーバルコミュニケーションの代表です。
以前も握手について記述した事がありましたが、私がニューヨークに留学していた時、
初対面で挨拶をする際の握手の仕方についてトレーニングされました。アメリカだけでなく、
様々な国の人々と会う機会を多く持つ現在、ドレスコードや自分の魅せ方を踏まえた装いや
振る舞いと同じ位、時にはそれ以上に重要とも言えるエチケットであり、
どのようなときにも身につけていられる、自分の強い味方となるパーソナルイメージです。
今年に入り、クライアントの方々より「海外の会議に出席するのですが・・・」というご相談を受ける機会も多く、
その際の現地での目的に合わせ、企業イメージを踏まえ、またTPO別に必要な服装のご提案等を
させていただきながら必ずお話させていただくのが、初対面や久しぶりに会う方との挨拶についての
重要なポイントとなる次の3点。
1.相手と目線をあわせてしっかりみつめる
日本の方は、一旦目を合わせたとしても、つい目線をそらしてしまう傾向が未だ少なくありません。
きちんと相手を見つめましょう。
2.微笑をたたえた余裕のある表情を忘れずに
この微笑が大切です。
目線を合わせて見つめても、真剣になりすぎるが故に、目つきが怖くなってしまう方もいらっしゃいます。
余裕を見せ、懐の大きさを感じさせる為にも微笑をたたえた表情が大切です。
3.ぎゅっと力強く握手を交わす
最初に行うスキンシップです。
力の入っていない握手では、ビジネスのパワーも計られてしまいますし、
興味がないのかと思われてしまいます。
このように、第一印象の中でも最もパワーを感じさせる事ができるのが初対面の挨拶「視線と握手」。
最近では日本国内で、日本人同士でも握手を交わしている場面を目にするようになりましたが、
やはりまだまだ名刺を大切にする文化の為、初対面で交わすのは握手ではなく名刺。
しかし、視線・微笑み・握手は、その人の体が覚えて初めて自然に実践出来ること。
1つの文化や習慣でもありますので、一朝一夕ではなかなか自分のものに出来ません。
是非機会をみつけて、ご自分の生活の中で握手をしてみるという試みをされては如何でしょうか?
語学が堪能でなくても、世界共通とも言えるこの挨拶ができればそれだけで大きな安心感と共通意識を
相手に与えることができますし、また経営者の男性同士が固く握手をしているシーンは、
それを見ている周囲にも、信頼感とその存在の強さ、そしてフェアな印象を与えるのです。
4月という様々な事が始まるこの時期、視線と握手で始まる第一印象で、
トップとしての印象により一層の重厚感を加えてください。