こんにちは。香港在住海外進出コンサルタント野田久美子です。
さて、このたびの連載コラム『自社商材を香港・アジアで売る!香港ビジネス進出成功法』は最終回となります。これまでご愛読いただいておりました皆様に感謝申し上げ、何かしらのヒントや今後の実践に役立てていただければ幸いでございます。
それでは、香港で、または香港(人)市場を活かすビジネスの総まとめとまいりましょう。
まずはこちらの香港における人口の年齢及び性別分布をグラフ化してみました。貴社のターゲット層を再チェックください。
■ アウトバウンド(日本から香港へ)
◎メリット
・ 大の親日。日本製品、日本企業に関心・信頼度が定着。
・ 自由港(フリーポート)、外貨取引且つ税制がシンプル(法人税16.5%、消費税なしなど)。
・ スピードが早い(移動時間、報道の到達など)
△デメリット
・ 家賃(経費)が高い。
・ 人口が少ない。
・ 既に競合が多い。
ヒント・キーワードは・・・
・ 飲食がヒットしやすい。または娯楽、教育、美容・健康に関すること。
・ 日本で流行ったもの、日本の技法・スタイル(事業モデル)を香港で再現。
・ 媒体効果を借用。
・ その分野において大きな販路を持っているローカル企業と組む。
■ インバウンド(訪日客をターゲットに)
訪日外国人数: 述べ12,875,377人(2015年1~8月)
・ 香港から: 99万1791人
・ 中国本土: 334万6964人
香港+中国+台湾: 約681万人(全体の53%を占める)
9月に成田から香港へ戻る際に空港内ショップ店頭で便座までもが売られているのに驚きました。POPは中国語。
また弊社にも小売商品の他、日本でのマンション購入(不動産購入)ビジネスの相談も最近再び入ったかと思えば、周りの香港人らからも「ねぇKUMIKO。日本のマンションって安く買えるの??」とよく聞かれます。
香港の常識からすれば、そうです。安い!しかも新築にこだわる習慣はないためもってこい。まだまだ今後も意外なビジネスがスポットを浴びるでしょう。
ヒント・キーワードは・・・
・ 香港(その現地)にないものとは何か?
・ 投資につながる → 無駄にはならない商材に弱い!
・ 不便なこと、困っていること、悩んでいることをクローズアップ!
・ 限定品や物産品(郷土料理)を見直せ!「燈台下暗し」
最後になりますが、今後も皆々様の更なるご発展・ご健勝を心よりお祈りいたします。
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