2013年の株式市場は、日経平均が2007年以来約6年ぶりの高値水準である16,291円と年初来高値を更新して終了、年間騰落率は56.7%と41年ぶりの上昇となり、NASDAQ(29.6%高)、独DAX(25.5%高)、ベトナムVN(20.9%高)、アフリカ全株(17.1%高)、英FT(13.6%高)以上だった。
年末年始に首都圏のいろいろな場所に出かけてみたが、年末の食品売り場、年始の初詣、初売りなどは株高や大手企業のボーナス増を受けてどこも盛況だった。
初売りでは、日本一の高層ビル「あべのハルカス」の近鉄百貨店が開店前4,000人、阪急百貨店梅田本店が去年より1,000人多い8,000人、東京・渋谷109は250mの行列、売上も1月2日の松屋銀座本店が15%増、高島屋の基幹5店は前年比3%増、長崎・浜屋百貨店も1万個の福袋が完売している。
ビックカメラは元日の売上高が前年比20%増で、中でも洗濯機や冷蔵庫が50%増、エアコンは2倍売れたが、これには、4月からの消費税増税を控えた消費者の駆け込み需要もあったようだ。
また、年末年始のファッション売場には外国人が多かったことも特徴で、中国人や西洋人の回帰に加え、タイ人が多かったという印象を売場の人達は持っており、円安効果もあるようだ。
■イオンモール幕張新都心
昨年12月20日に千葉県の海浜幕張にオープンした「イオンモール幕張新都心」は、敷地面積19万2,000平方メートル、全長1.5kmの広大な敷地に「大人」「ファミリー」「スポーツ&家電」「ペット」をテーマにした4施設が建つ、360の専門店が入った国内第3位(売場面積は2位)となる巨大ショッピングセンター(SC)だ。
私は年末と年始に行って来たが、多くの人が集まり、周辺道路は渋滞しており、とにかく廻りきれないほど広かったので、7,300台分ある駐車場に停めても、戻ってくるのも大変だと感じた。
ここの特徴は劇場、職業体験テーマパーク、特撮ヒーロー展示館、楽器演奏、ピザ作り、壁登り施設、自転車の試乗など多様な体験型施設や、ペットと安心して暮らすための商品・サービスを提供する「ペットモール」などに加え、若いファミリーだけでなく、シニア世代も一緒に親子3世代で楽しい時間を過ごせる場所を目指しているところだ。
店舗では、原宿の「フライング・タイガー」、「ASOKO」などのように行列ができていたデンマーク発の低価格雑貨店「ソストレーネ・グレーネ」、東京スカイツリーでも人気の合羽橋の老舗「元祖食品サンプル屋」、代官山と同様にスターバックスと併設されている「蔦屋書店」、お台場のダイバーシティにもある「ガンダムカフェ」、鉄道模型専門店「ポポンデッタ」が運営するカフェなど、体験型の飲食施設などが人気だった。
また、総合スーパー「イオン」では、タブレット端末を40台配置し、在庫がない商品も店頭でネット注文できる新サービスを導入するなど、ネットとの融合にも取り組んでいる。
元日から始まった初売りでは、福袋に開店の朝7時に4,000人が行列するなど好スタートを切ったが、JR海浜幕張駅、新習志野駅から路線バスで7~8分の立地だけに、今後どのような来店状況になるかを注目している。