【写真は筆者も使用中のXGIMI Halo+ スマホと大きさ比較】
映画館のように、スクリーンに投射する超大画面映像。プロジェクターのあるホームシアターと聞くと、超マニアに限られた趣味のように感じられる方も多いかもしれませんが、それはもう昔の話。
技術革新が進んだ今、新世代とも呼べる小型でバッテリーも内蔵した「モバイルプロジェクター」が登場し、人気を集めています。
今回は、そんな「モバイルプロジェクター」をご紹介しましょう。生活や仕事に活用してみてはいかがでしょうか? アイデア次第で用途は無限大に広がりますよ。
■モバイルプロジェクターとは?
会議室などにある「データ用」ともいわれる据え置き型プロジェクターは、電源に接続する必要があり、さらに映像の元となるパソコンなども必要なケースが殆どです。設置性に関してはホームシアター用も概ね同様です。
ところがここ最近の「モバイルプロジェクター」は、簡単に持ち運べるほど小型軽量で、さらに、スピーカー、バッテリー、WiFi接続機能およびネット動画再生機能まで内蔵する製品が主流。そう、完全ワイヤレスで、ポンと置くだけで、大画面映像が楽しめるという訳です。
余談ですが、こうしたモバイルプロジェクターの登場には、いくつかの技術革新が関わっています。まず、光源は旧来のプロジェクターがランプ(電球)を使っていたのに対し、現在ではLEDやレーザーが主流。明るく低消費電力といった効率の良さが、持ち運べるほどコンパクトなプロジェクターの普及に繋がりました。また、WiFi接続や動画再生機能、大容量バッテリーなどは、小型で低コストが求められる携帯電話(スマーフォン)で培われた技術やパーツが用いられています。
■使い勝手も飛躍的に向上!
モバイルプロジェクターは小型軽量性に加え、使い勝手の良さもポイントです。製品にもよりますが、オートフォーカス機能は標準的になりつつあり、先進的な製品ではカメラを内蔵し、自動で縦横の台形補正(斜めから投射すると台形状に歪む映像を四角に補正)や、さらにスクリーンサイズに合わせたり、障害物を避けて投射する機能まで搭載した製品も。
プロジェクターはテレビと異なり、設置に手間がかかりましたが、最新のモバイルプロジェクターなら自動で解決。モバイルプロジェクターは部屋から部屋へと移動したり、キャンプなどで屋外に持ち出すこともあるので、こうした自動調整機能はなおさら重宝します。
筆者も使用中の「XGIMI Halo+」は、こうした最新機能を搭載し、映像の明るさは900ANSIルーメンで解像度もフルHD(1,920×1,080)と、ひと昔前の据え置き型製品に匹敵するほど高性能。ほか、しっかりしたスピーカーシステムを搭載し、サウンドも良く出来たBluetoothスピーカークラスと立派です。
■映像はスマホで選ぶだけ!
モバイルプロジェクターの多くは、YouTube動画ほか、NETFLIXやAmazonビデオなど、各種有料配信サービスの再生に対応していますが、映像の選択方法もスマートに。
「キャスト」(Google Cast)という機能が利用できるプロジェクターとスマートフォンがあれば、スマホでいつも通りの操作で見たい映像に辿り着き、再生後に「キャスト」アイコンをタップすると、スマホからプロジェクターに引き継がれるように動画を再生できます。
テレビ製品などでも既に普及している機能ですが、モバイルプロジェクターの多くでも利用可能です。もちろん、プロジェクター本体や付属のリモコンでも、各種サービスや映像を選択することができます。
■さいごに
今回ご紹介したように、モバイルプロジェクターは新世代とも呼べるほど進化していて、非常に扱い易くなっています。自宅や屋外で動画を楽しむも良し、壁面を絵画や自然映像で飾ったり、また出先でのプレゼンテーションにも利用できたりと、アイデア次第で、1台で何役にも活用できる効率の良さも魅力です。
最新のデジタル技術を利用しているので、価格も5~10万円程度とリーズナブルで、もう少し値下がりの余地もあるでしょう。この機会に、是非、プロジェクターもご注目を!
〈紹介した製品の情報〉
メーカー: XGIMI
型名: Halo+
公式URL: https://jp.xgimi.com/pages/halo-plus