ビデオミーティングがコミュニケーションの手段の一つとして定着しましたが、「声」の聞き取り辛さは未だ気になる部分。音としては聞こえていても、言葉として聞き取るには高い集中力を必要とするためか、疲れがちに感じます。実際、聞き直しや話直しが生じ、イライラした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
そこでお勧めしたいのが、超高音質な「コンデンサーマイク」の活用です。マイクは技術的に大きく分けて、「ダイナミック型」と「コンデンサー型」の2種類があり、一般的な用途では扱い易く製品数も多い「ダイナミック型」が主流。一方、「コンデンサー型」は繊細な音も拾える反面、騒音や雑音も多く取り込んでしまうので、日常用途で使い辛く、防音室内でアナウンスを収録したり、楽器演奏の録音など、音質を最優先されるケースに限って使われてきました。また「ダイナミック型」と比べて比較的高額であるのも事実です。
しかし最近はこうした事情に変化が。「ゲーミング市場」の盛り上がりで、一般的な用途でも使い易く進化した「コンデンサーマイク」が登場していて、ビジネスシーンでも役立ちそうです。
今回は、「コンデンサーマイク」の中から、価格、性能、機能が充実した、JBLの「JBL Quantum Stream Studio」をご紹介しつつ、メリットを解説します。
■コンデンサーマイクで高音質
コンデンサーマイクの特長は感度の高さ。明瞭であることは勿論、繊細な音も拾うことで、ヒトの「声」は個性やニュアンスも豊かに捉えることができます。複数人数のビデオミーティングなら、話者の違いも明瞭に把握できるでしょう。また、喜怒哀楽などのニュアンスも伝わり易いはずです。
余談ですが、「低く渋い声」も「透明感のある声」もそのままに。声に自信のある方なら、なおさら「コンデンサーマイク」に注目してみてはいかがでしょうか?
■指向性が切り替えできる!
今回ご紹介する「JBL Quantum Stream Studio」はコンデンサーマイクを3個内蔵していて、音を集音する方向「指向性」を、「前方」、「前方と後方」、ほか、「全方向」(無指向性)、「ステレオ」の4つから切り替えることができるのが特徴です。
例えば自宅の比較的狭い部屋で、さらに壁に向かって話すようなケースでは、マイクが直接音だけでなく、壁面を反射した音まで拾ってしまうので、重複して不明瞭になりがちです。特にコンデンサーマイクは感度が良いぶん、さらにその傾向が強まります。この場合、指向性を「前方」に設定しておくと、マイク背面からの音を拾わず、話者の声をより明瞭に捉えることができるという訳です。実際に「JBL Quantum Stream Studio」で試しましたが、確かな違いが確認できました。
また、1つのマイクに対し、2人で対面するような位置関係で話す場合は、指向性を「前方と後方」に設定すると、周囲の雑音や騒音を抑えつつ、2人の声を明瞭に捉えることができます。
ほか、広い会議室などで複数人数でマイクを取り囲むような際は「全方向」(無指向性)を選ぶこともできます。但し、コンデンサーマイクは感度が良いので、ヒソヒソ話も相手に聞こえてしまうかもしれません。機密漏洩にはご注意を!
他、複数人数が横一列に並ぶ場合は「ステレオ」の活用も一案です。マイクを接続しているPCがステレオマイクに対応していて、さらに通話相手がステレオ方式のスピーカーやヘッドホンを使用していることが条件ですが、話者の声が位置的に分離して聞こえるので、同時に話しても聞き取り易いものです。
■さいごに
元来「コンデンサーマイク」は、高価で音質を優先する用途で使われてきましたが、「JBL Quantum Stream Studio」のようにゲーミング用途で利用されるようになった結果、扱い易いように機能が進化し、また価格も手頃になりました。このような新しい製品を活用しない手はないでしょう。ビデオミーティングの他、撮影動画のアフレコや、楽器演奏の高音質録音にも利用できるので、是非導入を検討してみてはいかがでしょうか? 高音質化により、品質の向上のみならず、効率化にもつなげられるはずです。