人間の体に心地のよい温度があるのと同様に、人間の心にも心地が良い温度があります。
ここに温度を20度に設定してある部屋があるとしましょう。
この部屋は温度が20度以下になると自動的にヒーターが点火して部屋を暖めようとします。
反対に20度以上に上がろうとしても、やはりサーモスタットが作動して今度は部屋を冷却し20度を保とうとします。
これを"サーモスタット効果"と呼びます。
このサーモスタット効果に記されている温度こそがあなたの本当に獲得する物であり、人間関係であります。
いくら自分が巷のポジティブ思考をやろうとしても、自分の心に登録されている温度が低ければ同じ事なのです。
想像してみてください。
例えどんな状態になったとしてもビル・ゲイツの月給が100万円になったらどうなるでしょう?
当然何が何でも必ず現状を打破する方法を見つけだしてくるでしょう。
なぜならサーモスタットに登録してある数字が100万円より遥かに上にあるからです。
それとは逆に月給30万円と温度設定されているいる人、コミッションで働くセールスマンがメチャメチャ調子がよく
最初の1週間で100万円稼いだと想像してください。
さて残りの3週間この人はどうなると思いますか?
もちろんサーモスタットが慌てて作動し急いでブレーキをかけます。
本人がいっくら"絶対にこの成功にうぬぼれることなく気を抜かずに残りの週も頑張る"と思ったとしても
自分の心の中(潜在意識、無意識)がそう思っていなければ、やはりストップがかかります。
ゴルフをする方なら直ぐに意味が分かると思いますが、ハンディーが5の人は前半にどんなにスコアが悪くても
後半で取り返し結局は自分のハンディーどおりのスコアまで戻します。
これとは逆にハンディー30の人が例えまぐれで、バーディー、バーディー、ホールインワン、というスタートを
切ったとしても結局はハンディーどおりのスコアで上がってきます。
なぜか分かりますか?
自分の気持ちが、つまり自分のサーモスタットの温度が結局自分のハンディーどおりにセットされていると
信じているから、"自分がこんなにいいスコアであがれるはずが無い、何かがおかしい"、といって自分の
サーモスタットでブレーキをかけてしまい結果自分の設定したとおりのスコアでしかあがらないのです。
ではこの人生をも左右してしまうサーモスタットの温度とは誰が何時、どの様にしてセッティングしたかについては
次回に続きます。