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第95号 Googleでも採用される新しいモチベーションのルール

米国スポーツ・ビジネスに学ぶ心理学

日本でも「モチベーション」という言葉が定着しましたが、このモチベーションという言葉には色々と種類があることを知っていますでしょうか?

一昔前まで用いられていたモチベーションは、主に「苦痛、報酬」を使ったものでした。 
つまり頑張らない人には何らかの罰を与える。頑張った人には何らかの金銭的な報酬を与えることでモチベーションを起こすというやり方です。
 
今までの流れの中でしたら絶対的なモチベーションになるはずだった「恐怖と報酬」のモチベーション。しかしこのスタイルも2000年に入ってからは人々の価値観が大きく変わり、機能しなくなってきました。
 
現代のビジネススタイルは以前の様に頑張った分だけ結果が出るものとは違い、クリエイティビティー(想像力)が要求されるようになってきたのです。
 
すると今までとは全く違ったスタイル、全く違った発想、全く違った概念が必要となってくるのです。
一言で言えば「今までと違った頭を使わない限りは新しい発想は生まれない」のです。
 
当たり前のことですよね。毎日同じ時間に起きて、同じ電車に乗って、同じ会社に行って、同じ価値観を持って仕事に臨み、違う結果を求めているとしたら、それは無理な話です。
 
では、どのようなモチベーションが現代のスタイルにマッチするのでしょうか?
それは「苦痛」や「お金」ではなく、「楽しい」や「意味がある」など、今までとは全く違った価値観によるモチベーションが必要とされているのです。
 
クイズを例にしてみましょう。
少し難しいクイズを賞金をかけて出すと回答に時間がかかるというデータが出ています。
しかし問題が単純な場合には賞金を出すと早く答えが出ることが分かっています。これこそ一昔前のビジネススタイルです。
 
クリエイティビティー。これこそまさに現代のビジネスで必要なことなのです。
 
グーグルでは週に1日、通常の仕事でない仕事をする日があります。
何もしてもかまわないのです。この20%の時間から実は新しいビジネスの50%が誕生している事実があります。つまり今までとは全く違うモチベーションを使うことによって新しい芽が開き、新しいビジネスを誕生させるのです。この発想からグーグルマップやGメールが誕生しました。
 
多くの人は今と同じことをして、新しいビジネス誕生を期待します。しかし今の延長線上には今の発想しか浮かばないのです。
 
新しい発想を生むためには新しいモチベーションが必要なのです!!
 

 

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