こんにちは。一年でいちばん清々しく心地よい季節、いかがお過ごしですか。
ゴールデンウィークが明けて数日すると、母の日(毎年5月の第2日曜/2024年は5月12日)がやってきます。
母の日の起源はアメリカにあり、日本における浸透のきっかけは、大手菓子メーカーがはじめた「母を讃える歌」の懸賞募集と、その歌の発表の場でもあった「母の日大会」であると言われています。
年に一度の記念日です。ご自身のお母様、奥様や義理のお母様に宛てて、感謝の手紙を書きませんか。
ビジネスの現場においては、チームや職場の皆で「母に宛てる、感謝の手紙」を書くことをおすすめします。
おりしも「五月病」と言われる頃、慣れない環境で気疲れしながら働く社員もいるかもしれません。また、その上司たちは彼ら彼女たちの顔色を窺い、コミュニケーションに苦慮しているかもしれません。
職場のメンバー同士で感謝の手紙を交換するのもいいですが、「お母さん」という共通の対象を設定することにより、おのずと人柄や家族観が反映され、意外性やオリジナリティ、感動が生まれるのです。
職場で「母に宛てる、感謝の手紙」を書くと、一人ひとりの充足感が増し、チームの連帯感が強まります。会社の創立記念日、◎周年記念といったイベント時に取り組むのもよいでしょう。ぜひご検討ください。*「家族宛て」でもかまいません。
感謝の手紙を書く効能
よく知られるように、感謝の効果は甚大です。アメリカの研究によると、感謝することにより得られる効能として、主に次の項目が挙げられています。
◎身体的な効能
1. 免疫力の向上
2. 痛みの軽減
3. 血圧の低下など
◎心理的な効能
1. ポジティブ感情の高まり
2. 楽天性や幸福感の高まりなど
◎社会的な効能
1. 他者を助け、寛容で慈悲深くなる
2. 孤立感や孤独感の軽減
3. 外向性の向上など
手紙に書いて伝えるときには、「なんて書いたらいいだろう?」と考えますから、考える過程で過去にあった印象深い出来事や、交わした会話の内容を思い出し、心が温かくなります。
文字をつづるときには紙を用意し、ペンを持ち、腕を動かし、ときに書き直したりしながら書き上げますから、ゆっくり、丁寧に言葉を反芻します。その反芻する言葉の分だけ「ありがとう」の気持ちが膨らむのです。
書き上げた後には、胸の内にある気持ちを言語化できた喜びで、達成感が得られます。
さらには、それを郵送したり手渡したりして読んでもらうと、(返事はなくとも)互いの気持ちが通じます。書き上げるだけで、気持ちは相手に届くのです。
基本の書き方、手紙の極意
書くときには、まず、何に対する感謝か、その内容を決めましょう。
たとえば、
- おいしいご飯を作ってくれるお礼
- 体調を気にしてくれるお礼
- 励ましてくれるお礼
- 話し相手になってくれるお礼
- 笑わせてくれるお礼
- 家族でいてくれるお礼
- 心配させてくれるお礼
- 自分という存在をこの世に生み出してくれたお礼など
次に、コピー用紙やノートを使って下書きしましょう。パソコンで文字入力してもかまいません。
さらに、下書きした文章もとに、便箋を使って書きます。文章は長くてもよし、短くてもよし。伝えたい気持ちは文字数に比例するわけではありませんから、小さな便箋1枚でも、ほんの数行でもかまいません。
書いているうちにうっかり手が滑って書き間違えてしまったら、新しい紙に書き直すもよし、数文字なら修正テープもわるくありません。
書き上げたら、封筒に宛名と差出人である自分の住所と名前を書き、切手を貼ってポストに投函しましょう。
◎文字を立派に見せる3つのコツ
- 大きく書く
- 太字のペンで書く
- 青で書く
上記の3つを意識すると、だれでも「明るく、元気で、堂々とした」字が書けます。
◎手紙の極意
- 相手の顔や、交わした会話の内容を思い浮かべて書く
思い浮かべて書きさえすれば、的外れな手紙にはなりません - 等身大の言葉でのびのび書く
むずかしいルールにとらわれる必要はありません。普段の言葉づかいで手紙を書きましょう。 - 思いやりの気持ちを添える
ここでいう「思いやり」とは、まさしく感謝や、健康を気づかう言葉・幸せを願う言葉などをいいます。