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第98号 屈辱がプラスになる日

米国スポーツ・ビジネスに学ぶ心理学

 

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少し前、私はフロリダのオーランドにいました。

先月、歴史上最大のハリケーン「イルマ」の被害が町中にみられる状態ですが、今回私がフロリダに来た理由は2年に1回のゴルフの祭典 「プレジテントカップ」の解説の為です。 
 
このトーナメントを簡単にご説明しますとアメリカ代表VSインターナショナル(ヨーロッパ以外の世界)の12名選抜が戦います。賞金は出るものの選手はもらえません。勝ったチームが好きな団体に寄付することできるのです。 
 
さて、今回のテーマ「屈辱がプラスになる日」は、この大会に出場したインド出身のラヒリ選手についてお話をしたいと思います。この大会は12名の選手が各チームから選ばれます。
当然、世界のトップでなければ選ばれることはありません。日本の松山英樹選手ももちろん選ばれていますが、このラヒリ選手は選抜チームの中では一番下のランキングの選手なのです。 
 
実はラヒリ選手が前回の2015年大会にも出場しています。インターナショナルチームが圧倒的に有利に試合を終盤まで運び、誰もがインターナショナルチームの勝利を確信していました。しかしラヒリ選手が最後の18番ホールでとても短いパットを外してインターナショナルチームの敗北を決定してしまったのです。
 
外した瞬間、本人、チームメイト、家族、ファン、国、何百万人もの人たちの失望を感じた瞬間だったことは明らかでした。ゴルフは普段は個人戦ですから、人のために失望したりすることはありません。しかし、代表戦となると話は別です。
 
普段経験したことのない重圧を感じたのでしょう。ありえないことが起こるのです。
彼が試合を終えて、国に戻って経験したことは容易に想像がつきます。
 
しかしラヒリ選手はこのままでは終わりませんでした。インドで2500年にわたって伝えられているビパサナという瞑想トレーニングを練習に取り入れたのです。ここではこの瞑想法については細かく書きませんが、瞑想を行う際には携帯電話の持ち込みも許されません。1日に9時間も瞑想をすることもあったそうです。徹底的に邪念を捨てるトレーニングを積んで再度プレジデントカップ出場選手に選ばれたのです。 
 
そしてラヒリ選手は今年のプレジデントカップのインターナショナルチームの中で最も活躍した選手となったのです。しかも、活躍を決定的にしたのは一昨年、ラヒリ選手に屈辱を味合わせたパターでした。多くの選手が苦しむ中、ラヒリ選手は大活躍をしました。 
 
「あの恥ずかしさ、くやしさ、敗北があったことを本当に感謝している。あれらがあったからこそ今の自分がある」とラヒリ選手がコメントしています。
 
物事に何が起きたかは大事でない。起きた後、どの様な姿勢を持つことが最も大切なのです。
ラヒリ選手は人生最大の屈辱を味わいました。あのまま自分の能力を恨み、嘆き、あるいは今回の出場を辞退することもできました。しかし、その屈辱を怯むことなく見事にこの経験をプラスにしました。何が起きたかよりも、出来事の後の姿勢の方が大事なのです。
 
 

 

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