寄付を年間いくらしてますか?
日本では
2012年には約1.4兆円(個人6,931億円(2012年)、法人7,168億円(2011年))
対名目GDP 0.30%。
一方、アメリカにおける2012年の寄付総額(個人・法人を含む)は、
3,162 億ドル(約27.2兆円)で、日本のおよそ19.4倍。
対名目GDP比も2%で日本とは大きな差を見せている。
と、日本とアメリカでは大きく違うようです。
また、
アメリカは、寄付をする方法が多種多様なので
寄付しやすいことも一因の気がします。
間接的な寄付として、企業で消費をしたときに
寄付されるプログラムがあります。
2015年 世界で最もイノベーティブな50社で
アップル、グーグルを抜いて1位だった会社
ワービーパーカーでした。
この会社は、ネットで注文できる眼鏡屋さんです。
ペンシルベニア大学ウォートン校に在籍していた4人の学生が2010年に創業し
配送/返送とも無料にし
5つのフレームを5日間試着できる無料トライアル
契約工場を自社で抱えて製造し価格を抑えています。
約120億円の売上げで
現在はネットだけではなく実店舗もあります。
(ロサンゼルスで店舗にて)
そして、特徴の1つが
眼鏡を一個買うと貧国に眼鏡1個が送られる仕組み。
正確には
販売したメガネ数に応じて、仕入れコストと同等額を非営利団体に寄付
寄付は発展途上国の人々がメガネ販売するためのトレーニングに活用
WarbyPeakerの顧客の46%は社会に恩返しするプログラムを喜んでいるのです。
(ホームページから)
2006年に設立し、今では日本でも購入可能なのが
シューズショップの トムズシューズ。
ワンフォーワンというテーマで
靴を1足購入するたびに、TOMSから途上国に靴が贈られる。
今は、さらに、アイウエアを1つ購入すると、ギビングパートナーを通して視覚障害を持つ1人の視力を回復させる援助を行っているそうです。
(ホームページから)
オーガニックスーパーで有名な
ホールフーズマーケットは
こんな告知がされていました。
「5%DAY」
ぱっと見たときに
日本でよくある
5のつく日は5%引きみたいな
プロモーションかなと思ったのですが
よく見ると違うのです。
「3ヵ月ごとに5%の日を設けています。
純売上高の5%を、弊社とコアな価値観が一致する
地元や地域のNPOや教育機関に寄付をしています。」
安いから、スーパーに行くのでは無く
価格は値引かないが、5%寄付されるから行く。
このように、間接的に寄付されるというのが
たくさんあります。
日本も、少しずつ増えているようです。
テーブルフォーツーは、
会社の食堂などで
対象となる定食や食品をご購入いただくと、
1食につき20円の寄付金が、TABLE FOR TWOを通じて開発途上国の子どもの学校給食になるという仕組み。
そこに賛同する会社や
これに賛同して購入する人が増えているそうです。
私もアメリカ行ったときにワービーパーカーを購入したり
誕生日カードは、ユニセフのカード(半額が途上国に行く)を購入したりしています。
直接何かに寄付をしなくとも
買い物を通じて寄付になる。
この仕組みは、世界中でますます広がると思います。
そして、人にわかりやすく貢献する、お役に立つというのが、人材の確保にもつながってきているのです。
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