では、一体我々のサーモスタット温度とは何時、何処で、誰によってセティングされたのでしょう?
その答えは幼児期に最も多くの時間を共にした人がキーパーソンになります。
多くの場合、母親、父親、教師、友達などがそうです。
"自分は違う、親は大嫌いで自分は反面教師にしてきたつもりだ"という人もたくさんいるでしょう。
しかし無意識のレベル、例えば話し方、動作、食べ方、人に対する考え方などはどんなに否定したくとも、
どうしても似てしまうケースが多いのです。
その様な状況の中で例えば親が子供に"お金って汚いのよ""お金を持っている人は悪いことしてるのよ"
"お金を持つと人間は悪くなってしまうのよ"などを繰り返し話せば当然、スポンジの心を持っている子供は
それらを信じ、吸収します。
本人が大人になっても気が付かない限りお金を所持することが"悪"という認識を持ち続け結果、
当然に経済的に自立した生活をすることができないのです。
自分はもっと高い目標を持ち、燃えるような人生を生きたいのは分かっているのだが、どうしてもできない。
なぜか?。。。それは自分の願望と自分のサーモスタットにギャップがあるからである。
もし、幼い頃に設定されたサーモスタットの温度を変えたい、という人がいましたら
是非自身に以下を問いただしてみてください。
1) もし、その温度を変えなかったら今から3年後には一体どうなっているでしょう?
一体どのくらいの損害を受け、自分の大切な人生の中で一体何を失うことになるでしょう?
2) それに対し、もしその設定温度を変えることができたら、
もし、その悪しき習慣を変えられたら一体3年後にはどうなっているでしょう?
一体どんな物、人間関係、どんな価値観を獲得することができるのでしょう?
このどちらかを選ぶかはあなたに選択権があります。
もし、どちらも選択しなければ子供の時に植え付けたサーモスタット温度が残念ながら一生あなたを
コントロールすることになります。