今も昔も子どもたちに愛され、海外でも人気を呼び続けている日本の最強コンテンツは何か?
それは「忍者」(NINJA)だ。
「忍者」は、鎌倉時代から江戸時代の日本で、大名や領主に仕え、または独立して
諜報活動、破壊活動、浸透戦術、暗殺などを生業にしていた個人または集団だ。
「忍者」や「くノ一」(女忍者=「女」という字は「く」「ノ」「一」の三文字から成ることから来る隠語)
は、全国各地に実在したようだが、その役割から歴史的資料はほとんど残されていない。
それゆえ、活動の実態が不明で、そのミステリアスさから、逆に人々のイマジネーションをかき立て、
国内外でさまざまな解釈や脚色がなされ、各種の「忍者」ヒーローが百花繚乱だ。
以下、新旧の忍者ヒーローをご紹介しよう。
◆なつかしの「忍者ヒーロー大行進!」
まずは、なつかしの昭和の忍者ヒーローを振り返ってみよう。
あなたはいくつ知っている?
ちなみに、私は今でもほとんどの番組の主題歌を歌える!(どうでもいいことだが)
戦後の忍者ブームの火付け役となったのは、『隠密剣士』だった。
1962年(昭和37年)10月~1965年(昭和40年)3月まで、TBS系で放送された。
主演は『月光仮面』の大瀬康一。最初は忍者など登場しない時代劇だったが、
途中から特殊な忍法を使う忍者が続々と登場し、話題を呼び、
その後の昭和の忍者ブームのきっかけとなった。
『忍者部隊月光』は、1964年(昭和39年)1月~1966年(昭和41年)10月まで
フジテレビ系で放送された。
「週刊少年キング」に連載された吉田竜夫の漫画『少年忍者部隊月光』を原作に、
時代を第二次世界大戦中から現代に主人公たちの年齢を少年から青年に置き換えられた。
『伊賀の影丸』は「週刊少年サンデー」に連載された横山光輝の漫画作品。
主人公の影丸は江戸幕府の隠密で伊賀流の忍者。服部半蔵の命を受けて各地に赴き、
徳川家に敵対する勢力と戦う。
松方弘樹主演で東映から1963年(昭和38年)7月公開で映画化された。
また、1963年11月~1964年11月まで、TBS系で人形劇が放送された。
『少年忍者風のフジ丸』は、白土三平の「週刊少年マガジン」に連載されていた
『風の石丸』などを原作としたテレビアニメ。
番組スポンサーの藤沢薬品工業のために「フジ丸」の名に改称された。
1964年(昭和39年)6月~1965年8月、NET系(日本教育テレビ、現・テレビ朝日)で放送。
『忍者ハットリくん』は、藤子不二雄(A)が「少年」に連載した漫画が原作のテレビドラマ。
ハットリくんが、忍者の里、伊賀から東京に出て来て、三葉家に居候することになり、
いろいろな騒動を起こす。
1966年(昭和41年)4月~1968年1月、NET系(現・テレビ朝日)で放送された。
また、1981年~1987年にも、テレビ朝日系列でアニメ化された。
『仮面の忍者 赤影』は、「週刊少年サンデー」に連載された横山光輝作の
忍者漫画『飛騨の赤影』を実写化した特撮テレビ番組。
フジテレビ系で、1967年(昭和42)4月~1968年4月、放送された。
原作は正統派の忍者漫画だが、テレビ特撮版は、怪獣、UFOなど何でもありの世界観で
人気を博した。
『サスケ』は、白土三平が「少年」に連載した甲賀流の少年忍者サスケの活躍と成長を描く漫画、
および、それを原作にしたTBS系のテレビアニメ(1968年9月~1969年3月)。
かわいらしい絵柄と裏腹に情け容赦のない展開で登場人物が死に従来の漫画とは
一線を画した作品だった。作中で使用される忍術には科学的な解説による種明かしがされ、
子どもにもわかりやすく丁寧に描かれた。
『カムイ外伝』は、「週刊少年サンデー」連載の白土三平の漫画、および、
それを原作とするフジテレビ系の連続テレビアニメ『忍風カムイ外伝』(1969年4月~9月)。
カムイは自由と誇りを求め忍者になる。
しかし、忍者の世界の非情な掟になじめず抜け忍になった。
住む場所や職業を転々と変えながら追手からの追及を逃れる日々を送っている。
『科学忍者隊ガッチャマン』は、タツノコプロが制作したSFアニメ。
世界征服を企む秘密結社ギャラクターと戦う、5人の少年少女で結成された
科学忍者隊の活躍を描いた作品。
フジテレビ系で、1972年(昭和47年)10月~1974年9月に放送された。
◆『手裏剣戦隊ニンニンジャー』が全国のちびっ子たちに大ブレイク中!
今、子どもたちに大人気の忍者ヒーローと言えば、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』だ。
「忍びなれども忍ばない!」「忍ぶどころか暴れるぜ!」といった、
従来の忍者のイメージを打ち破る型破りな決め台詞がおもしろい。
テレビ朝日系列で1975年から放送され、毎回人気を博して来た特撮テレビドラマ
「スーパー戦隊シリーズ」の生誕40周年を迎えた最新番組で、
2015年の2月22日(ニン・ニン・ニンで忍者の日)から、毎週日曜の7:30~8:00に放送されている。
同スーパー戦隊シリーズでは、『忍者戦隊カクレンジャー』(1994年)、
『忍風戦隊ハリケンジャー』(2002年)に続く忍者をモチーフとした3作目の戦隊だ。
代々忍術を継承している伊賀崎家の三世代を中心に展開する活劇ドラマで、
兄妹といとこの5人が変身する、アカニンジャー、アオニンジャー、キニンジャー、シロニンジャー、
モモニンジャーが、牙鬼幻月(きばおにげんげつ)率いる妖怪軍団「牙鬼軍団」と戦う。
リーダーのアカニンジャーに変身する伊賀崎天晴(たかはる)は、
「熱いぜ!」「燃えてきたー!」が口癖で、名乗りのフレーズは「暴れて天晴(アッパレ)!」。
メンタリティならぬ「忍タリティ」が高く、本人曰く「本番には強いタイプ」。
おでんの中でも特に玉子が好物。
アオニンジャーに変身する加藤クラウド八雲は、
英国で西洋魔法を学ぶという『ハリー・ポッター』を彷彿させるなど、
各キャラクターの設定も個性的だ。
伊賀崎の姓は、戦国時代に、現在の三重県伊賀市・名張市周辺を本拠地として実在したとされる
伊賀流忍者の伊賀崎道順に由来する。
牙鬼幻月は、戦国時代、最強最悪の武将で、天下を恐怖で統一しようとしたが、
伊賀崎家の先祖に滅ぼされ、「444年後、もう一度、天下を恐怖で統一せん」との予言を残し、
妖怪となった。
その予言通り、妖怪となって復活するが、先々代のラストニンジャ、伊賀崎好天(よしたか)に倒され、
その力は48枚の「封印の手裏剣」に封じられた。伊賀崎道順には、実際、48人の配下がいたとされる。
ところが、現代になって、幻月の手下の九衛門が伊賀崎家から盗み出した小槌の力で封印を解かれる。
しかし、完全復活には至っておらず、復活に必要な人々の「恐れ」の力を求め、
自らの邪気を宿した封印の手裏剣を各地に飛び散らせた。
首領の幻月を完全復活させるため、人間が持つ「恐れの心」を集めるべく破壊と暴虐の限りを尽くす
「牙鬼軍団」にニンニンジャーたちが立ち向かう。
当初、2月15日から放送開始の予定だったが、イスラム国による日本人人質事件に関する
報道特別番組のため一週順延となり、偶然、2015年に定められた2月22日の忍者の日に放送が始まった。
「オトモ忍」(おともにん)という、ニンニンジャーの5人によって召喚される各種の巨大な戦力獣や、
それらが合体して「ソイヤソイヤ!ワッショイニンジャ!」の呼び声とともに現れる
全長48mもの巨大ロボ「シュリケンジン」の登場が見せ場だ。
各地で開催されている『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のライブショーはちびっ子たちに爆発的人気だ。
ショーの終了後に、参加してくれたちびっ子一人一人に、
ニンニンジャー全員が握手してくれる握手会が大好評を博している。
首都圏での直近の開催は、
2015年に創業50周年を迎えた、JR東日本・小田急電鉄の藤沢駅南口駅前にある
地域密着"元気"デパート「フジサワ名店ビル」(TEL 0120-111-391)の主催により、
4月5日(日)の午後1時と午後3時の2回、1階のハゼの木広場に、
「ニンニンニン」とニンニンジャーが見参!