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第98回 カタログギフト最大手「リンベル」の《次世代マーケット創造戦略》
~”モノ”から”コト”へ、そして、”トキメキ”へ!~

次の売れ筋をつかむ術

カタログギフト業界のリーディングカンパニー「リンベル」(東京都中央区、東海林秀典社長)が設立30周年を迎えた。
 
 
「リンベル」(RING BELL)は、その社名がごとく、贈る人と贈られる人の心の鐘が響き合うギフトのあり方を模索し、常に新たなギフトマーケットをクリエイトして来た。
2011年から本格化し始めた人口の減少をものともせず、ギフトの国内市場規模は、2018年が前年比1.1%増の10兆5,610億円、2019年は前年比0.9%増の10兆6,580億円と、さらなる成長・発展が予測されている。(矢野経済研究所)
 
ギフト市場の歴史と現状を分析し、同社の歩みとともに、可能性あふれる次世代ギフトマーケットを見通したい。
 
 
 
●贈り物=人間関係の潤滑油 「ギフト術」が成功の条件
 
古今東西、贈り物は人間関係の潤滑油だった。成功しているビジネスパーソン、躍進し続けている企業は世界中例外なく社内外における「ギフト術」に長けている。
 
 
贈る心は日本の心である。戦国時代の武将と変わらず、他の条件が同じであれば、ギフト活用の巧拙こそが、クライアント獲得競争を制し、出世を決し、社員のやる気を引き出し、会社の命運をも左右する場合さえあるだろう。
 
当然、ギフトとは贈る相手によろこんでもらうことが目的である。
 
しかし、何でもある今の世の中で、贈った相手がよろこぶギフトを贈るほどむつかしいことはない。
 
 
現代の日本では、衣食住に関する身の回りのモノは一通りそろっている。
 
珍しいモノを贈れば喜ばれた高度成長期とは異なり、ライフスタイルが多様化し、“物質的感動飽和”の状態にある今、相手に気に入ってもらうギフトを選ぶのは至難の業だ。
 
部屋のトーンに合わないモノや好みと異なるモノを贈れば、相手を困らせることになりかねない。
 
また、贈り物にはタイミングも重要だ。力ニやフグ、牛肉といった生鮮食料品や、サクランボやブドウやメロンなどの果物をはじめ新鮮な食べ物は、長期出張や旅行の直前にもらうとムダになってしまう。
 
ビール党だからと痛風の発作が出ている人にビールを贈っても、まさに痛いだけだ。
 
離婚したことをお世話になった人に知らせづらかったため、家族用のセットをもらってむなしさが増すばかりだったという話も聞く。
 
気持ちが伝わればそれでよしとするしかないが、もらう側のホンネは欲しいものを自分で選んで好きな時に好きなモノを買いたいのだ。
 
かといって現金や商品券をわたすのもはばかられる。
 
 
 
●“逆転の発想”から生まれた「カタログギフト」
 
最大のギフト市場の一つである結婚式の引き出物といえば、従来は食器が定番だった。
 
しかし、重くてかさばる上に、披露宴のあと2次会、3次会とハシゴしている内に割れてしまうこともあった。
 
 
リクルートの結婚情報誌『ゼクシィによる結婚トレンド調査でも、「残念だった引出物」の1位に、実に20代の67%、30代の50%が「食器類」を挙げている。
 
そういった贈る側と贈られる側のミスマッチを解消するべく、約30年前に「カタログギフト」が誕生した。
 
 
贈る人が商品を選んで贈るのではなく、贈られた人がカタログの中から自分で商品を選ぶという“逆転の発想”から生まれた業態だ。
 
届く場所や日も贈られた人が自ら指定するのだから便利この上ない。
 
カタログギフトは、当初、結婚式の引出物としての利用から広まった。前述の『ゼクシィ」の調査によれば、今や約70%の新郎新婦が、引出物にカタログギフトを利用するまでに定着している。
 
 
現在では、婚礼の引出物やお祝いはもちろん、出産・入学・就職のお祝い、誕生日や長寿のお祝い、弔事の返礼、企業の社内インセンティブ、永年勤続記念など福利厚生、株主優待、ゴルフコンペの賞品、販売促進イベン卜の景品といった幅広い贈答シーンで活用されている。
 
贈られた側が選べる商品も、国内外のブランド品から各地の新鮮な産直品までありとあらゆるアイテムがそろっている。
また、リンベルでは “「モノ」から「コト」へ”という消費者ニーズをとらえ、温泉旅行やレストランでの食事、エステといった「コト・ギフト」を2004年から業界に先駆けて充実させてきた。
 
 
 
カタログギフト業界の市場規模も3000億円を超え、さらに成長を続けている。
 
 
 
●ICT時代の究極のギフト「スマートギフト」が大ヒット
 
しかし、一世代を経て、今やカタログギフトが当たり前の世の中となった。
 
さらに、ギフトを贈る側、贈られる側のニーズ・ウォンツが多様化し、相手がよろこぶギフト」を贈ることは、ますますむつかしさを増している。
 
カタログギフトが定着し、市場が広がるに従って、さらにさまざまなニーズ・ウォンツが出てきているのだ。
 
企業のエグゼクティブの中には、家にモノがあふれでいるので必要ない。あるいは、食べ物を選んでも食べ切れない、宿泊や食事の体験に行く時聞が取れないという人も少なくない。
 
部下や取引先関係者の結婚式が相次ぎ、同時期に複数のカタログギフトをもらうこともある。
 
また、金額的によりグレードの高い商品でないと満足できない人や、逆に高額のカタログの食べ物を選んでも食べ切れないといった場合もある。
 
さらには、利用者がインターネット通販に慣れ、もっと品数を増やしてほしいとか、季節ごとや流行の旬のアイテムをタイムリーに提供してほしいという要望も増えている。
 
しかし、カタログギフトは印刷物なので、当然、掲載できるアイテムには限りがある。また、一度、印刷すると次の改訂まで新たなアイテムを加えることができない。
 
そして、各種ポイン卜が一般的になったこともあり、航空会社のマイレージが使えないのかといった意見も多い。
 
一方、結婚祝いや出産祝い、お香典などに高額の現金をいただいた際に何をお返しすれば良いのか悩む人が増えている。
 
一般的に半返しといわれるものの、半額の現金や商品券を返すのは失礼だ。そのため、百貨店やクレジットカード 会社の商品券にも換えられるカタログギフトはないのかという声も大きい。
 
そんな現代社会で顕在化して来た、贈る側・贈られる側の双方の不満や課題を徹底的に研究して開発されたのが、ICT時代の究極のギフト「スマートギフト」だ。
 
 
 
2014年にローンチされ5周年を迎えたが、ビジネス・プライベートを問わず、大好評を博している。
 
 
 
●便利に使える「スマートギフト」が持つ7つの機能
 
 
「スマートギフト」には 7つの機能がある。まず、従来同様、カタログに掲載されている約900点ものアイテムの中から希望のモノやコ卜の商品を選ぶことができる。
 
 
また、カタログのみならず、ウェブ上に常にアップデートされている約1万点の中から選べる。
 
 
そして、贈られたカタログギフトのポイン卜数(金額)にクレジットカードで自分のお金を加算してより良いものに換えることも可能だ。
 
JALのマイルも「スマートギフト」のポイントに交換でき、アイテムを選ぶ際、上乗せして使える。
 
 
また、複数のカタログギフトのポイン卜数を合算してより良いものを選んだり、逆に高額のカタログギフトをもらった際には分割して複数の商品に換えることもできる。
 
さらには、ポイントを全国百貨店の共通商品券や各種クレジットカード会社などの商品券・ギフトカードにも交換できる。
 
そして、同社のウェブ交換サイトにアクセスして、同封されている「リンベル スマートギフトカード」に記されているカード番号とPIN番号を入力すれば、カタログには掲載されていない期間限定のおすすめ商品をはじめ、約1万点ものバラエティに富む選択肢の中から自由に商品を選ぶことができる。
 
「スマートギフト」は、スマー卜の言葉通り、品良く、かしこく、贈って使える新世代ギフトだ。
 
カタログギフト市場は、おのおの約1兆円ある商品券市場、ポイン卜市場との垣根を超え、さらに成長を遂げつつある。
 
 
 
●「生きてて良かった!」感動のエンターテインメントギフト
 
そんなギフト業界のイノベーター「リンベル」が、今再び、贈る人・贈られる人をざわつかせている。
 
2019年、「スマートギフト」の5周年を記念して、日本が世界に誇る最上級のエンターテインメントのギフトが、新たにラインナップに加わったからだ。
 
 
15年前、「リンベル」では、「“モノ”から“コト”へ!」をテーマに「コト・ギフト」をスタートした。
 
そこからさらに進んで、平成から次の時代への幕開けとなる本年、ジャンルを問わず、“ジャパン・クオリティ”と呼べる、日本が世界に誇る最上級のエンターテインメントをギフトとして提供する運びとなったのだ。
 
 
一度は行ってみたいと思っていてもなかなか行けない、歌舞伎・能・人形浄瑠璃・落語といった伝統芸能から、ヴィルトゥオーソ(クラシックの一流演奏家)のリサイタル、宝塚歌劇、劇団四季、ビルボードライブ、ブルーノートに至るまで、観ると「生きてて良かった!」と感じられる選りすぐりのエンターテインメントばかりである。
 
バーチャルな情報があふれ返っている今こそ、ますますリアルな感動が求められているのだ。
 
次に目指すコンセプトは、「“モノ”から“コト”へ、そして、“トキメキ”へ!」
 
「コト・ギフト」の「体験消費」を超える、「トキメキ・ギフト」の「感動消費」である。
 
そのラインナップはカタログに掲載されるが、ウェブに最新の公演情報がアップデートされる。
 
 
「スマートギフト」は、AI時代、IoT時代のギフトへと進化と深化を遂げているのである。
 
ITリテラシーのみならず、卓越した「ギフト・リテラシー」を有する者こそが人生を制するのだ。
 
 
いよいよ新時代のエンターテインメントギフトの幕が開いた。
 
感動とは感じて動くこと。今こそ至高の感動を「スマートギフト」で贈り、人生をさらなる高みへといざなおう!

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