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- 第46回 年末年始のご挨拶 贈り物に添えるお礼状の書き方
誠実な印象を与える文面を
みなさん、こんにちは。
カレンダーの残り枚数がいよいよあと一枚になりました。お変わりないですか。
もうすぐクリスマス、そして年末年始を迎えるにあたり、今年は会いたい人に会えない年末年始を過ごすことになりそうです。
楽天市場の調べによると、昨年末に帰省した人は半数を超えていたものの、今年は3人に2人が「帰省しない」か「検討中」とのこと。帰省できない代わりに贈り物を送る「帰歳暮(きせいぼ)」という新語も生まれたようです。
ビジネスシーンにおいてはいかがでしょうか。
年末の御用納め、年始の御用始めの際に、例年であれば得意先に挨拶まわりをしていたところ、今年は控える企業も多くあるのではないでしょうか。
直接、挨拶に出向くことができないときは、心ばかりの品をお贈りすることになるでしょう。その際、贈り物に添えるお礼状の内容は以下を参考にしてください。
1.季節のひと言、日頃のお礼
2.自社の近況(大変でありながらも、しっかりと前を向いていることが伝わる書き方で)
3.変わらぬ支援や厚誼を願うひと言
4.贈り物について
5.互いの健勝や発展を願うひと言
6.日付、自社名・代表者名
8.送り先の社名・代表者名
*ポイント1
本文中でコロナ禍であることに触れるかどうか、悩ましく感じる方もいると思います。
考え方は様々ありますが、コロナ禍であることに重きを置くより、お互いの健勝を念じる言葉や来る年が良き一年になるよう祈る言葉のほうが、誠実かつ好ましい印象になります。
*ポイント2
自社の近況を伝える際、暗い側面だけでなく、明るい側面に光を当てることが大切です。その強さがさらなる信頼につながります。
例/〇〇〇でありながらも△△△している、〇〇〇な中でも△△△である
*ポイント3
お礼状は印刷したもので十分ですが、相手先の名前と自社の代表者名(ないし、担当部署の代表者名)のみ手書きすると、丁寧度がアップします。
■参考文例
拝啓
師走の候、平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
本年は大きな変化を強いられた一年でした。皆様方におかれましても、そのご苦労はいかばかりかと拝察いたします。
手前どもは現在、営業時間を短縮しながらも、従業員一同、これまで以上におもてなしの気持ちを大切に、日々業務に励んでおります。
これもひとえに皆様方のお支えあってのことと心より感謝申し上げますと共に、来年も変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
お送りいたします品は弊社に隣接する老舗和菓子処「淡雪」のものです。お口に合いましたら幸いに存じます。
慌ただしい年の瀬、どうぞより一層のご健勝をお願い申し上げますとともに、来る年が良き一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
敬具
令和二年十二月吉日
株式会社〇〇〇〇〇〇
代表取締役 〇〇〇〇
株式会社△△△△△△
代表取締役 △△△△様