いよいよ"読書の秋"が、やってきましたね。
読書の秋だけではなく、"芸術の秋"でもあります。
ということで、今回は、初の試み!
書籍だけではなく、映画も合わせて紹介したいと思います。
まず、本は、
『未来をつくる図書館』(著:菅谷明子)
映画は、ロングラン上映中、
巨匠フレデリック・ワイズマン監督による
『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』
です。
どちらも、世界有数の図書館として定評ある、
ニューヨーク公共図書館についての作品。
そもそも、図書館についての本や映画が、
経営者やリーダーにとって、一体何の関係があるのか?
首をかしげる方も多いかもしれませんが、
アメリカ独立に貢献したことで知られる、政治家ベンジャミン・フランクリンは
次のような名言を残しています。
「アメリカ人全体の知識水準を高め、平凡な商人や百姓の教養を深めて
諸外国のたいていの紳士に劣らぬだけのものに仕上げたのは、図書館である」
"鉄鋼王"と有名なカーネギーも、貧しい時代に図書館で学び、
後に世界的な大富豪となったことでも知られています。
では、巨匠の手で映画にもなり、本にも書かれるほどの
このニューヨーク公共図書館とは!?
まず、著者は、
「時代に対応したタイムリーで革新的なサービスを、市民が求める形にして
次々と打ち出している姿勢」
に着目したとのこと。
さらに、
「単に本を無料で貸し出す場などでは決してなく、市民ひとりひとりが持つ
潜在能力を引き出し、社会を活性化させる極めて重要な装置」
と語っています。
経営者・リーダーにとって、特に注目すべきは、
本書で大きく紹介されている、通称"シブル"こと、
科学産業ビジネス図書館です。
公共図書館とビジネスという、一見すると相容れないような組み合わせが
非常に新鮮、かつ斬新!
従来の図書館のイメージとは大きくかけ離れた事業を知るだけでも、
大きな意味があります。
この最先端のビジネス図書館に、
世界中の経営者・起業家や研究者たち、さらには未来のリーダーの卵たちが
続々とやってくるのは、なぜか?
そのへんも、必読ポイントですね。
ちなみに、本書の方がだいぶ先に書かれていますが、
映画づくりの参考資料にもなっていないと思われます。
しかし、本書を読んでから映画を見る、
逆に、映画を見てから本書を読むことで、
相乗効果が期待できる、と自信をもって言えます。
何より、経営者・リーダーが、ビジネスの参考にも刺激にもなるのと同時に、
学ぶ意欲がグンと高まります!
ぜひお役立ていただければ幸いです。
尚、本書を読む際に、おすすめの音楽は
『J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲(81年デジタル録音)』(演奏:グレン・グールド)
(画像92-3とリンク先が入る)
です。
音楽の歴史に燦然と輝く、鬼才グールドの代表作。
実は、映画の最後に流れる曲でもあります。
合せてお楽しみいただければ幸いです。
では、また次回。