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入学、就職、起業、昇進…お祝いの手紙には何を書けば良いのか?

業績アップにつながる!ワンランク上の手紙・メール術

 こんにちは、いかがお過ごしですか。新しい年がはじまり、早、立春。自宅近くの公園では梅の花が咲きはじめました。

 立春とは二十四節気において春のはじまりであり、一年のはじまりともされる吉日です。2025年の立春は2月3日(月)。佳きことがたくさん起こりそうですね。

 さて、この時季は「卒業」「就職」「昇進」「栄転」「就任」「起業・開業」「新規オープン」「周年記念」といったお祝い事が増えます。

 気の置けない家族や仲間内で「おめでとうございます」とスタンプを送り合うのも楽しいですが、ビジネスシーンでお世話になっている人を祝うなら、手書きで手紙をしたためて、祝福の気持ちを伝えましょう。巡り巡って、次は皆さんが祝福される側になるでしょう。

<復習>最低限のマナー

 「おめでとうございます」と誰かの幸せを喜んだり、自分の幸せを喜んでもらうと、温かい気持ちになります。それが手書きの手紙なら、なおさらです。手書き文字には力があります。滅多に見かけなくなったからこそ、必ず気持ちは伝わります。

 その際、ビジネスシーンの中でもとりわけ礼儀礼節が重んじられる場面においては、相手に失礼がないよう最低限のマナーを心得ましょう。あまり神経質になる必要はありませんが、知識や教養として知っておくと何かのときに役立ちます。

■句読点を用いない

 結婚披露宴の招待状や法事の案内など、冠婚葬祭の文章では句読点を使わないのが本来のマナーとされています。日本語はもともと漢字とひらがなで成り立っている言語です。明治時代に文部省により「読みやすさ」を目的として句読点「、」や「。」で文章を区切ることが奨励され、定着しましたが、冠婚葬祭のように「儀礼」を重んじる場面においては、今なお、旧来の書き方に則ることがよしとされているのです。また、行事が滞りなく執り行われますようにという意味を込めて、「区切り」を意味する句読点「。」「、」を用いないともされています。
 その上で、ビジネスシーンで個人的にメッセージを送る際にはこの限りではありません。いつも通り、句読点「。」「、」を付けてのびのびつづるほうが、気持ちは伝わりやすいと考えます。

■忌み言葉(いみことば)

 お祝いの場面では「不吉なこと」を連想させる忌み言葉を避けるのも、マナーの一つです。

●結婚や不幸の重なりを連想させる言葉

 たびたび、またまた、しばしば、重ね重ね、次々、再び…

●ネガティブなイメージにつながる言葉

 苦しい、痛い、忙しい、焼ける、燃える、辛苦、残酷、悲惨、苦労、貧乏…

■筆記具で差をつける

 お祝いのメッセージを書くときには、普段使いのボールペンや消せるフリクションボールペンは不向きです。筆ペンか万年筆を使いましょう。「特別感」があり、仕上がりの印象が格段によくなります。

3行でOK! お祝いのフレーズ

■基本の型

一行目/お祝いの言葉
二行目/ねぎらいや、称賛の言葉
三行目/さらなる発展や健勝を願う言葉/さらなる厚誼を願う言葉

■お祝いのフレーズ例

ご昇進、心よりお祝い申し上げます。
これまでのご実績と、たゆまぬ努力の成果と感服いたしております。
より一層のご活躍と貴社のま益々のご興隆を祈念いたします。

このたびの取締役就任を祝し、心よりお慶び申し上げます。
新しいお立場で、より一層、お力を発揮されることでしょう。
今後ともご指導のほど、何卒よろしくお願いいたします。

10周年記念、誠におめでとうございます。
ご商売繁盛、何よりのこととお慶び申し上げます。
皆様方のご健勝とご多幸を心より願っております。

貴社創業50周年に際し、謹んでお祝い申し上げます。
ここにいたるまでどれほどの困難を乗り越えられたことでしょうか。
頭が下がる思いです。
益々のご発展を心より祈念いたします。

マネージャー就任、おめでとうございます。
さすが〇〇さん、大抜擢ですね。
どうかお体を大切に、益々のご活躍を願っております。

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