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教養

第34回 『なぜか結果を出す人の理由』 (著:野村克也)

眼と耳で楽しむ読書術

このところ、めっきり寒さが増し、
読書の秋も終わりに近づいているのを感じます。
 
それどころか、クリスマス、忘年会、仕事納め、
1年の総括もチラついてくる時期ですよね。
 
今年の結果は一体どうだったのか?
 
残り1ヶ月、何かできることはないのか?
 
そんなことも脳裏をよぎるこの頃に
ぴったりの一冊が登場しました。
 
それは、
 
『なぜか結果を出す人の理由』
野村克也(著)

34-1.jpg
 
です。
なぜか結果を出す人の理由 (集英社新書)/amazonへ
 
 
 
 
言わずと知れた野球界の名将。
 
弱者を勝利に導く戦術、
独特の人材育成に定評があり、
ビジネス界からも引く手あまたの状態。
 
最近の講演会で必ず質問されるのは、
 
「なぜマー君は負けないのか?」
 
とのこと。
 
前人未踏の24勝無敗を引っ提げて大リーグ入りし、
いきなり大活躍したマー君こと、田中将大投手。
 
その秘密を野村さんが鋭く分析。
 
新人からマー君を指導してきた野村さんならではの目に、
野球の技術や理論といった専門性を超えた、
どの仕事や実生活にも通じる普遍性が見出せます。
 
負けないのには、理由がある!
 
このマー君に関する部分だけでも、
十分すぎるほど本書を読む価値があります!
 
他にも、
 
・同じ努力でもなぜ、結果に差がつくのか?
・正しい努力とまちがった努力の違いとは?
 
といったあたりは、
日々奮闘しているにも関わらず、
思ったような結果が出ていない方にとって、
そのまま参考になるはずです。
 
努力を実らせるためには、一体何をすればいいか。
どこに目を向け、どう変えていく必要があるのか。
個を活かし、集団を活かすには…
 
上着のポケットの中に入れて
手軽に読める新書の中に、
ビジネス書をいくら読んでも知りえないようなことが
たっぷり書かれていて、嬉しい限りです。
 
また、順調に結果が出ている方にとっては、
現在の自分を確認し、さらに伸ばすために
非常に重宝することでしょう。
 
野村さんの人材育成、勝負論の集大成的な一冊。
 
ぜひ今のこの時期に一読してみては、いかがでしょうか?
 
尚、本書を読むときに、おすすめの音楽は
ウラジミール・シャフラノフ・トリオの『WHITE NIGHTS』です。

34-2.jpg
 
WHITE NIGHTS/amazonへ
 
 
ロシアの名手が紡ぎ出すピアノの音、心地よいジャズのフィーリングが
頭をクリアにします。
 
ぜひ合わせてお楽しみください。
 
では、また次回。
 
 

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