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教養

第8回 『憂国のラスプーチン』(原作/佐藤 優、作画/伊藤潤二、脚本/長崎 尚)

眼と耳で楽しむ読書術

国内では民主、自民の総裁選、
海外では尖閣問題に端を発する中国での反日デモなど
政局がめまぐるしく動く、今日この頃ですね。

こんなときに問われるのが、いわゆるメディアリテラシー。

日頃から自分なりにメディアとどう接しているのが、
大きくモノを言います。

過激な暴動映像や煽り記事ばかり目にしているうちに、
怒りにまみれていくのも、ある意味自然なこと。

しかし、一方的に情報を受け取って
条件反射のごとく感情的になる前に、
まずは、そこから何を読み取るのか。

情報を鵜呑みにせず、自分なりの視点を持ってこそ、
鋭い分析力や洞察力が生まれてきます。

日本社会や外交を考えるに際して、
モノの見方を深めたり、広げるのに
非常にいい刺激を与えてくれる一冊があります。

それは、
『憂国のラスプーチン』(1~5巻まで発刊中)です。
8-1憂国のラスプーチン.jpg

憂国のラスプーチン 1 (ビッグ コミックス)/amazonへ


当コラム始まって以来、初の漫画登場!

当然、漫画だからといって侮れる内容ではありません。

それどころか、現代政治史、旧ソ連史が書かれた
専門書の何冊分以上に値するものだと、ぼくは思っています。

物語の軸となるのは、鈴木宗男氏の事件にまつわる
元外務官僚の佐藤優氏と検察特捜部との対決!

ムネオ&佐藤の大悪党コンビとして
メディアに出ない日がないくらいに叩かれまくった舞台裏で
一体何があったのかが、痛切に描かれています。

最大の見どころは、取り調べとリンクして出てくる、
当時の旧ソ連&ロシアとの外交状況、及び国内情勢。

また、佐藤氏が見た歴代総理の政策や行動、人柄に、
驚きを禁じ得ない人も多くいることでしょう。

本書に書かれていることの一体どこまでが真実なのかは
この際、問題ではありません。

情報、知識としても大変興味深いものだらけですが、
大事なのは、あなたがどう読むのか。
そして、どう活かすのか。

手軽に楽しめて、かつ、モノの見方を大いに鍛えられる
またとない教材ですね。

尚、本書を読む際のBGMとしてイチオシしたい曲は、
『ラフマニノフ ピアノ協奏曲 第2番』です。
8-2ラフマニノフ-ピアノ協奏.jpg

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(DVD付)/amazonへ

おすすめは、佐渡裕さん指揮、
辻井伸行さんがピアノ演奏のアルバム。

読書云々を抜きにしても、何度も繰り返し聴きたくなってしまいます。

読書の秋、芸術の秋に、ぜひどうぞ!
 

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