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戦略・戦術

第102話 期末決算準備は

強い会社を築く ビジネス・クリニック

期末決算日のB/S、P/Lをどのような型にするのか!
  
 
どうしたら優良企業と評価される決算書を作れるのでしょうか?
 
3月末に決算を迎える会社は、年度決算準備を始められていますね?
3月になってからいろいろと策を弄するのは賢明ではありません。3か月前ぐらいから決算準備は始めるものです。
 
3月31日が期末です。
P/LもB/Sもこの日が基準日なんです。
特にB/Sは、銀行も税務署も取引先に明らかにするのですから、重要な一表になるのです。
経営者の意図が表れているはずです。
経営者の通信簿、成績表なのです。
 
業績を良く見せたい ――― 金融機関、対外的
会社納税金を低くしたい ――― 税務署
 
考えてみれば期末最終日のB/S、資産の持ち方、負債の持ち方で、業績がよいかどうかの評価、納税金額も決まってしまうのです。
こんな大切な日のP/L、B/Sをどのようにするかと考えるのが経営者の仕事の1つです。
それを未熟な自社の経理の記帳担当の社員に、また、納税金額の計算をするだけの税理士さんに任せっぱなしにしていていいのでしょうか?
 

本来は、税理士が一番身近な士業なので、経営的アドバイスをしなければならないのですが、ほとんどの税理士は、税や経営の相談にのれないのです。
資金繰りが逼迫していても、納税の事しか考えられないのです。
 
優良企業と評価されたい!
 収益性指標 ――― 総資産経常利益率
 安定性指標 ――― 自己資本比率
 金融信用力 ――― 有利子負債償還年数
 
この3つの指標を高めれば優良企業になるのです。
期末日、その日、一日、この指標を良くすればいいのです。
 
365日、経営していて、期末の3月末日のB/Sを悪くしないで良くするように、よく見えるように工夫すればいいのです。
 
 
【何も決算準備をされていないトップとのよくある会話】
 
「在庫が前年より増加していますよね?」
「はい、今年は、期末が土日なため金曜日に多く仕入れを発生させてしまいました」
「売掛金が前年より増加していますね?」
「はい、今年は期末が土日なため、入金が遅れておりました」
「買掛金、支払金が前年より増加していますが…?」
「はい、今年は期末が土日なので支払いが遅れておりまして……」
 
3月末日(決算月日)が何曜日であるかは、100年先までわかるはずです。
期末日に仕入れは、おこさない。
する場合でも、4月1日、2日付の伝票にする。
 
2か月前より、不良在庫・早く売却する品目を明確にして、在庫圧縮を計画する。
期末の売掛金が増加しないように注意を喚起して、回収を早める。
4月1日、2日、3日に入金されたものは、売掛から落とす(違法ではない!)。
不良売掛に対しては、全力を注ぎ、早く解決する、落とす。
 
買掛金、未払金は、果たして伸ばした方がいいのでしょうか?
期末日の当座性預金は、少ない方がよいのです。
短期借入金等も含めて、負債を減じた方が良いのです。
よって、出来る限り支払った方がB/Sは、美しく見えるのですが…
 
回収も早く、支払いも早く、短期借入金も、この日だけは少なくするのです。
次期の初めの月は増えてもかまわないのですから……。
 

期末には固定資産も整理しておきたいものです。
期末は、経理担当者も何かしら忙しいものです。
そうでなくても、月末月始は、なぜか忙しい!忙しい!といいます。
 
3か月前には、固定資産償却台帳を経営者幹部に一度目を通してもらい、何年も前の固定資産の実物がどこにあるのか?調査してもらったらいかがですか?
冷却機、室外機、工作機械、不良な機械が残っていないでしょうか?
行方不明ってのはありませんか?
 
税理士も税務署の方も実物を知りませんし、工場長ですら知らない物が台帳にありませんか?
貸付金、実態と契約書と催促状、手続きは行われているでしょうか?
 
有価証券、名義を一度変えてみる、発想に立ってみていただけませんか?
 
どこの経営者も資産を損金勘定で期の間で落とし、資産勘定の償却資産に持っていくのを嫌がるわりに、固定資産を除去したりする手続きを実行しようとしない方が多いのに驚きます。
 

資産は、買う時は注意しますが、買ってしまえばほったらかし…
使わない物、時価から下落しているものは、どうか、利益が出る期に損金として落とす努力をしようではありませんか?
 
これだけ申し上げていても、本年3月31日を迎えたA会社は、前年より業績が良いのに、自己資本比率を1%も下げていました。
消費税増税で期末1週間の売上は、前年比160%アップ、現金有高が増加していました。
対策は出来たのに、B/Sの弱いトップは対策がわからなかったのです。

 

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