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第103話 「確定申告 決算準備は…… 2月16日から確定申告始まります」

強い会社を築く ビジネス・クリニック

前月にこの欄で「会社の期末準備に入られましたか?」と申し上げました。
 
今は1月の中旬ですが、経営者個人の確定申告の準備は如何されておられるのでしょうか?
日本人の経営者個人の所得税の高さにいつも驚いておられますが、「高い!高い!」と嘆くだけで、いかにして個人の所得税を少なくしようとする努力をされておられるのか?どうか…。
見ていていつも思う事ですが、はなはだ疑問に思っているのです。
 
個人の場合、『所得税の確定申告』なる書類がありますが、これを会社の経理担当者に、また顧問税理士に投げうっちゃって、本人はその申告用紙すら見たことがない御仁がいらっしゃる。
会社の後継者の息子さんなら余計に知らないのが現状です。
知らないのでは、税務に対しても全く興味を持たなくなってしまいます。
是非とも前年度のご自身の申告書を取り寄せてみることでしょうね…。
電子申告されている場合は、データが残っているので、書類は見ることが可能です。ご覧になってください。
 
さて、個人1月から12月まで12か月間の収入から支出を引いた金額に税金が計算されるのは法人税も同じであるが、個人となると個人で12か月間、それなりに準備していないと正確な金額は計算できないはずです。
会社は経理の人や経営者陣が毎日、事務手続きを行っているので漏れは少ないですが、個人となると誰も個人の懐を覗き、手を突っ込んでこないし、個人の財布から出しているので無意識になってしまいます。
個人の所得税の計算はいたって杜撰になってします。
 

経営者はどんな収入があるのでしょうか?
給与、土地建物賃貸の不動産、貸付金利子配当、65歳以上の人は公的年金、雑収入や講演、原稿料 などなにげない日々ですが、収入は色々とあるはずです。
 
例えば、個人所有の駐車場やアパートマンションの収入、イコール所得金額と言えるのでしょうか?
収入になっていても赤字の場合があります。
 
個人の不動産業として青色申告で納税するようにしておけば、その事業に対する必要経費は認められるのです。減価償却費、メンテナンス費、不動産管理の為の業者との打ち合わせや交通費、諸費用は落とせるのです。
しかし、それは全て信憑書類を整えておかねばなりません!
これにはマメさが必要です。
 
次に所得から差し引かれる金額の項目があります。
特に医療費控除、小規模企業共済等掛け金控除、生命保険控除、寄付金控除を計上することにより、源泉された納税金額から5月中旬ごろには還付金として戻ってきます。
 
医療費控除も研究すれば非常に面白い特典があります。
例えば、私の場合、椎間板ヘルニアでマッサージを月に3回は受けています。医者の診断書(コピーでOK) を付けておけば医療費として落とせます。
医者・薬局の領収証はマメに取っておけばいいのです。
私の場合、家族含めて年間50万~90万円にはなっておりますね…。
 
個人の場合も会社と同じく決算期日になって、バタバタするのではなく、日々領収証、請求書等をしっかり準備し、収入をごまかすことは避けてください!!

 

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