menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

戦略・戦術

第51話 「国債が売れないぞ!長期金利が上がるぞ!」

強い会社を築く ビジネス・クリニック

 新聞に書いてある事はいかにもそうらしい、そうなるであろうと信じてしまう事がありますね。
 
 今年の春先、大新聞の記者はどう書いていましたっけ!
 

・日本の国債高の発行高は、GDP比から比べても異常である
 
・こんな多く発行すれば買い手はいなくなる
 
・その結果、金利率を上げないと誰も買わなくなる
 
・長期金利はよってこれから来年にかけて高くなる傾向にある
 
・中国の外貨準備高は世界一になり、元のレートは高くなる
 

 私も読んだ時、さもありなん。800兆円も発行して、いつまで借金で国を回してゆこうとするのか・・・心配でありました。
 
 私の存じ上げる経営者の中には、支払決済がドルもあるからと言って、セッセッと円→ドルに変えた方がいらっしゃいました。
 
 「なぜ そんなに急いでドルにされるのですか?」
 
 「民主党内閣も日本国民のこのノ―天気、平和ボケが私には我慢ならないのです!」
 
 「かといってアメリカもいい加減です。ギリシャ問題からEU諸国もこれから大変だと思いますが・・・」
 

 最近のこの「円高」「国債の市場金利率の安さ」「中国元の低下」はどう説明するのでしょうか?
 
 昨年の秋と比べても長期も短期も金利率は下がっていますし、中国はドル買いもユーロ買いもやめて日本の国債を買っていますね。
 
 「円高」というのは円が強いから皆さん買うのであって、けっして弱い通貨ではないのです。
 
 我々は、強い通貨を持っているのです。円は強いのですよ。
 
 私は、ずっーーーと言い続けているのです。「東証株」「土地」「消費材」はデフレで下がりっ放しです。「円」が「現金」が強いのです。たとえ普通預金の金利が低くっても現金が強いのです。
 
 わかって頂けないでしょうか・・これだけ言い続けていても・・デフレ環境が続き「モノ」よりも「現金」が強いってことが・・・

 

第50話 「何のために自己資本比率を高めるのか?」前のページ

第52話 「経営者にしかできない競争力」次のページ

関連セミナー・商品

  1. 「第37期 後継社長塾」

    セミナー

    「第37期 後継社長塾」

  2. 社長の財務戦略

    社長の財務戦略

  3. 井上和弘『経営革新全集』10巻完結記念講演会 収録

    音声・映像

    井上和弘『経営革新全集』10巻完結記念講演会 収録

関連記事

  1. 第140話 平成30年の税制改正の問題点は?その2

  2. 第131話 来月7月1日は、新年度です

  3. 第191話 キャッシュフロー(使える金)が 増えれば借金を返済できるのです

最新の経営コラム

  1. 楠木建が商売の原理原則を学んだ「全身商売人」ユニクロ柳井正氏

  2. 第10講 WILLとMUSTをCANに変える:配属に不満がある社員とどう関わるか

  3. 第147回『紫式部と藤原道長』(著:倉本一宏)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. マネジメント

    故事成語に学ぶ(17)桃李もの言わず、下自ずから蹊(みち)を成す
  2. 採用・法律

    第108回『インボイス制度とはどのような制度ですか』
  3. 人間学・古典

    第29人目 「織田信長」
  4. キーワード

    第96回 ウクライナ情勢の影響
  5. キーワード

    第43回(日本の文化を活用する「ライスディッシーズ」)
keyboard_arrow_up