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第26回(顧客視点をしっかり持つ)「ROBO太」

「社長の繁盛トレンド通信」

◆ROBO太◆

顧客視点をしっかり持つ

 


 
代々木駅から程近い『ROBO太』。

店内はわずか10坪。カウンター席とテーブル席がある

 

一杯飲むごとにメイドに扮した女性スタッフからスタンプがもらえるポイントカードサービスも。ポイントが貯まるとクジがひけ、一等が当たるとメイドと30分間ツーショットで食事ができる
(店内のみ)

     

 

カウンターにもぎっしりと玩具やフィギュアが並ぶ。すべてオーナー自慢のコレクションだ

 
店の目印は、大きなグレートマジンガー。

メイドを前面に押し出していないカンバンも入りやすさの秘訣

     
 
  
「メイド喫茶」の人気は、今や全国に飛び火するほどになってきた。


いうまでもなく、メイド喫茶とは、メイドのコスチュームを着た女性が給仕してくれる飲食店のことだ。
ブームの発端は、90年代後半にゲームメーカーが出店した期間限定のイベントカフェだという。
ゲームキャラクターであるメイドに扮した女性ウエイトレスが大人気となり、
その後、秋葉原や大阪の日本橋などに数多くのメイド喫茶がオープン。
徐々に競争は激しくなり、「今や淘汰の時代を迎えている」という声もある。


この激戦の中を生き延び、人気店のひとつとなっているのが、代々木にある『ROBO太』だ。
同店は昨年3月にオープンしたメイド・バー。
10坪に満たない小さな店だが、都内各地はもちろん、北海道をはじめとした遠方からもお客さんが訪れる。


人気の理由は、二つに集約されるだろう。

一つ目は、喫茶店ではなくカウンターバーというスタイルをとることで、
「メイドに扮した女性スタッフと親しく会話しやすい雰囲気」を生み出したことだ。


メイド喫茶に集まる客の多くは、いわゆるオタク男性たちだ。
彼らはゲームやアニメに登場するキャラクターのイメージも投影しつつ、
メイドに対して「主従関係」のイメージを強く持っている。
メイドに扮した女性スタッフは「気の弱い自分でも安心して接せられる女性」として映るわけだ。


ところが、通常のメイド喫茶では、このニーズを満たしてくれない。
喫茶店では、客とスタッフが親しくなるのは、難しいからだ。


そこで『ROBO太』はスタッフと客が話しやすいカウンターバー形式にした。
またオーナーを含めた男性スタッフも配した。
しかも男性スタッフはすべて同じようにアニメやゲーム、フィギュアなどが好きな人材。
「嗜好の同じ同性をクッションにすることで、自然と女性スタッフとも会話できる」(オーナーの長谷川 啓氏)
一方で、酔った勢いで女性に手を出したりしないよう、目を光らせることもできる。


二つ目は、ガンダムなどのロボットのフィギュアを数多く飾ることで、
「オタク以外の客層を呼ぶことに成功している」ことだろう。


店内には、オーナーのコレクションであるガンダムなどロボットのフィギュアが所狭しと並べられている。
周知の通り、ガンダムは、子供から大人まで数多くの ファンを持つロボットアニメだ。
その玩具に引き寄せられ、メイドというよりロボット目当ての客も訪れるようになった。
客層を広げることに成功したわけだ。


もっとも、これだけブームになっていれば『メイド喫茶にちょっと興味がある…』という人は増えているはずだ。
ただ秋葉原にあるような普通のメイド喫茶となると、その敷居をまたぐハードルは高い。
『ROBO太』のような「ロボット好きやフィギュア好きが集まるカウンターバー」という店のスタンスは、
大義名分 となっているに違いない。


そもそも長谷川オーナー自身が、無類のロボットフィギュア好き。
以前自らオーナーをしていたコンビニエンスストアで、フィギュアをディスプレイしたところ、
たくさんのビジネスマンたちが興味深げに飾ったフィギュアを眺める場面に出くわした。
その経験から「ロボットフィギュアを置いたバーで、しかもメイドがサービスをすれば意外と大勢のお客さんが
集まるのでは?」という発想を得て、『ROBO太』立ち上げに至ったという。


「顧客視点をしっかり持つ」と同時に「新規顧客を増やす努力を欠かさない」こと。
趣味嗜好が多様化し、大きなパイをつかむことが難しくなった現在、
あらゆるビジネスに不可欠な姿勢といえるだろう。
後発ながらも人気を博している『ROBO太』を見ると、それが確信できる。


◆社長の繁盛トレンドデータ◆

『ROBO太』

東京都渋谷区代々木1-28-1ダムビル101

TEL&FAX:03・3370・4322

最寄り駅:JR代々木駅より徒歩1分

http://www.ro-bo-ta.com/
 
 

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