今回のワンポイント講座(5分53秒)
今回のキーワード「紙の手形廃止は2026年」
手形決済のルールは今後、大きく変わります。
- 2024年 120日の期限が60日になります。
- 2026年 紙の手形が廃止され、電子手形のみになります。
手形という制度は日本特有のもので、支払いを先送りさせるための制度です。明治時代に開設された、手形交換所の名残です。しかし、世界的な視点で見れば、支払いは早くするのが当たり前なのです。(締め後30日以内が標準です。)
海外投資家から見れば、支払が遅い会社は資金繰りに問題がある会社、と評価されるのです。
併せて、手形帳や小切手帳は、2021年1月より、すでに値上げとなっています。例えばみずほ銀行なら、
- 手形用紙 3300円 → 11000円
- 小切手用紙 2200円 → 11000円
と、ものすごい値上げ率です。銀行にすれば、紙での処理は人件費などのコストが多くかかるので、すぐにでもやめたいのです。だから極端な値上げ作戦に出たのです。
今のところ、電子手形は2026年以降も残ることになっています。が、本来の趣旨からすれば、電子手形もやがては廃止されることになると思われます。