menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第14回 リーダーシップ”KKMHS”

社長の右腕をつくる 人と組織を動かす

世の中には、参考になる「リーダーシップ論」がたくさんある。

たとえば、ずいぶん以前に講演会でお聞きした新日本製鐵の武田豊(元)会長は、
重要な要素として次の六点を掲げておられた。

  (1) 活力 …… そのためには健康がなくてはならない
  (2) 強固な意志力
  (3) 責任感
  (4) 知識力
  (5) 包容力
  (6) 説得力

リーダーシップの「資質」を考える上で、素晴らしい意見だと思った。


もうひとつのアプローチとして、私は、リーダーを資質ではなく“アクション”面から、「KKMHS」と位置づけいている。
これは、リーダーシップを発揮するために必要な基本的行為である。

  「K」=人の意見を聞く
  「K」=決める 
  「M」=任せる 
  「H」=誉める 
  「S」=功績を部下のせいにする 

読者諸氏は、どう考えるだろうか。


リーダーシップを発揮するには、そのリーダーの資質が大切なことはもとよりだが、
発揮する“相手”によっても、そのやり方は変わってくる。 

加えて、発揮する場面も、TPOによって違う。
相手はあくまで性格も育ち方も考え方も異なる人間なのであるから、
総論的にリーダーシップを考えるのではなく「各論」にする必要があるだろう。


海軍の山本五十六のリーダーシップについての有名な歌に
やってみせ いってきかせて させてみてほめてやらねば 人は動かじ
というのがあるが、これはあるレベル中間管理職に対してまでのことだと思う。

いくつもの複数の機能をつかさどるミドル以上の管理職が、
すべての専門機能にわたって「やってみせる」ことは、スーパーマンでもない限り無理な相談だ ろう。

リーダーシップ論であれ、その他の問題であれ、ビジネスの世界では普遍性を伴った「総論」の効用には限度がある。

大切なのは、あなたにとっての「各論」であり、これは試行錯誤を重ねながら自分で創造するほかはない。



新 将命     

第13回 ”陰でほめる”効用前のページ

第15回 ”コヒコク”の危険次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連セミナー・商品

  1. 社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

    音声・映像

    社長が知るべき「人間学と経営」セミナー収録

  2. 会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

    音声・映像

    会社と社長個人の5大リスク対策セミナー収録

  3. ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

    音声・映像

    ジャパネットたかた創業者「高田 明の経営法」セミナー収録

関連記事

  1. 第191回 『トンネルの先の光を示せ』

  2. 第92回 『話の中味以外の重要さ』

  3. 第195回 『人を叱るな! モノとコトを叱れ!!』

最新の経営コラム

  1. 第50講 カスタマーハラスメント対策の実務策㊲『出るところに出る!』第2部

  2. 「展示会の見せ方・次の見どころ」(2025年12月)

  3. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2025年12月10日号)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 人間学・古典

    第68講 「帝王学その18」 才は才なり。人となりを顧みるに、人の上に在らしめん...
  2. マネジメント

    交渉力を備えよ(44) 理想と現実の折り合いをつけるのがリーダーシップ
  3. 不動産

    第21回 顧客の声やアンケートを「金科玉条」にせず、分析する事
  4. マネジメント

    第37回 『生産性3つのK』
  5. ビジネス見聞録

    社長だけができる《幹部教育》の極意|講師インタビュー「〈自創式〉躍進経営」東川鷹...
keyboard_arrow_up