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仕事術

第9回 色管理に商機有り!eコマースと映像調整

デジタルAVを味方に!新・仕事術

 

ネット販売を含む通販が、百貨店やコンビニの売上げを超える時代になりました。ネット販売は、今後もさらなる伸びが予想されています。しかし、お客さんが商品を手にして品定めが出来ないネット販売には、いくつか課題があるのも事実です。その一つが「色」。届いた商品を開封すると、思っていた色合いと違う・・・というケースは少なくないようです。特に服飾や家具類など、お客さんが色を重視して購入するジャンルの商品は、クレームに繋がったり、最悪、不満を抱いたまま二度とその店で買い物をしなくなるかもしれません。

そこで今回は、パソコン画面の色に関する基礎知識と、色の不一致を軽減するアイデアをご紹介します。

色の不一致はなぜ起こる?

パソコンの画面は全て同じ色味で表示される訳ではありません。特にモニターが独立している場合、「色温度」という調整項目があり、この設定が異なると、色味は大きく異なって見えます。色温度とは、主に白の色味に関係し、色温度が高いと青白く、色温度が低いと赤みがかって見えます。オフィスなら、数台のパソコンで同じ画面を表示して見比べてみて下さい。程度の差はあれ、みんなが同じ色調で見ているとは限らない事がご理解頂けるでしょう。色味の違いは、制作者側である販売者側にも、そして、閲覧するお客さん側のそれぞれに起こる可能性があり、販売者の意図した色が忠実にお客さんのモニターにも映し出されているとは限らないのです。


CAP: 左は制作者の意図した正しい色調の画像。右はお客さんが見ているかもしれない赤みがかった色調の例。全てのお客さんが、制作者が意図した通りの色調で見ているとは限らない。

 

制作者は「基準」に調整を!

 

映像の見え方は、モニターを設置している部屋の照明色によっても異なる為、現在、お客さんが見ている色味を知る方法はありません。そこでまず行うべき対策は、販売者側が制作に用いるモニターの色味を「基準」に合わせ、また、その色味が正しく見えるように照明を整える事です。「色」に関する全ての問題を解決できませんが、制作者側が基準に沿っていれば、お客さんにモニターや照明を整えるよう促す事は可能でしょう。少なくとも、制作担当者が代わると色味が異なる・・・という初歩的なミスは防ぐ事が出来ます。

モニターの映像調整には、測定用センサーとソフトウェアがセットになった、Datacolor社の「Spyder3」がお勧めです。

Spyder3 製品サイト:

http://www.datacolor.jp/products/monitorcalibration/spyder3express.html

センサーを用いるので正確で、ソフトウェアの操作はウィザード形式で進められるので、初めての方も手軽に高度な調整を行う事ができます。

CAP: 中央はSpyder3に付属しているセンサー。映像を測定する。

 

また、調整した画面を正確な色味で見るには、なるべく外からの太陽光を遮り、照明の色味を電球色~昼白色に整え、また、画面に直接強い光が当たらないよう注意しましょう。日中に太陽光が差し込む明るいオフィスや、青白い昼光色の蛍光灯を用いている環境では、正しい色合いに調整したモニター画面は相対的に赤味を帯びて見え、商品写真を加工する際、色味を見誤ってしまう原因になります。

鴻池賢三

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