出張やレジャーでホテルに宿泊すると、Wi-Fiの接続スピードが遅く、ホームページが開くのに時間が掛かったり、動画が再生できないなど、イライラした経験はないでしょうか?
日中は数十Mbps~100Mbps級のハイスピードでも夕方から混雑が始まり、特に深夜は動画の利用者が増えるのか、接続さえままならないケースもあります。
これでは仕事も滞り、効率よく仕事や調べものができなくなってしまいますね。
今や客室に備え付けのテレビよりも、手持ちのスマホで配信動画を視聴する時代。自身も一因ですが、そこを何とか…
自分だけで助かるのは後ろめたい気持ちもありますが、正当な工夫(裏技)をご紹介しよう。
結論から言えば、有線接続の活用です。
【ホテル客室の例】
Wi-Fi化が進んでも、有線LAN端子が残されているケースは多いもの。
近年は、スマホをはじめ、タブレットもノートPCもWi-Fiを利用するのが主流ですが、ホテル客室にはほぼ例外なくEthernet端子が用意されていて、抜け道的に利用できる可能性があります。
各ホテルのネットワーク構成によるので明言はできませんが、経験上、Wi-Fiよりも有線接続の方が、スピードの低下は少ない傾向にあります。(ホテルからインターネット側への接続に余裕があり、ホテル内のWi-Fi経路で飽和しているケース)
体験例としては、Webページの表示すらままならない時間帯でも、「裏技」なら動画がサクサク見られることがあります。
【スマホ実測キャプチャ画像】
ホームページやSNSの写真がままならず、もちろん動画も再生できない状況で測定すると、ダウンロードが1Mbps、アップロードが0.1Mbpsでした。
■実際にどうする?
実際には、スマホにもタブレットにもEthernet端子は無いので、部屋の有線端子をWi-Fi化することになります。方法は主に2つ。自前のWi-Fiアクセスポイントを接続するか、ノートパソコンをホットスポット化するかです。
小型のアクセスポイントは安価で多数製品化されているので、簡単に手に入ります。
小型アクセスポイント製品例:
PLANEX MZK-DP150N
(ホテルの有線LANにケーブルで接続してWi-Fi化できる)
ノートPCをホットスポット化
ノートPCを携行していて、有線LAN接続が可能かつポットスポット(Wi-Fiアクセスポイント)機能が利用できる可能性があります。
これなら、先述の小型アクセスポイントを用意する必要もありません。
筆者の例: (Ether端子付きWindows10 PC)
【Windows上の設定画面】
一度設定しておくと、ワンクリックでホットスポット機能が利用可能。PCを起動しておく必要があるものの、別途Wi-Fiアクセスポイントを持ち運ばなくて済むので便利。もちろん、PCも有線LAN接続しているので、高速通信が期待できます。
■さいごに(ご注意)
今回ご紹介した「裏技」は、ホテルのインターネット側(WAN)接続に余裕があり、Wi-Fi経路で飽和しているケースに限り有効です。100%確実ではありませんが、年に数十泊ホテルを利用する筆者が体験していることなので、多くのホテルで有効と思います。
一方、ホテルのWAN側がボトルネックになっている場合も考えられ、この場合は諦めるしかありません。あまりにも接続が遅い場合は、仕事のメールなど急ぎの要件のみスマホの携帯電話網接続(テザリング)を利用して済ませ、早く寝て早朝の作業再開をお勧めします!