地デジ化に伴い、HDDレコーダーの買い換えも進みました。HDDは、テープのような録画メディアを入れ替える事無く何百時間も録画できる上、最近ではスマートホンとの連携でますます便利に。ビジネスにおいても、情報収集の機器として活用すれば千人力。そこで今回は、レコーダーの最新スマホ連携機能やトレンドについてご紹介します。
■スマートフォンで録画は当たり前
会社に出勤してから、「録画予約を忘れた!」、というケースは少なくないでしょう。職場での会話で、その夜に放送の興味深い番組を知る事もあるでしょう。ドラマやスポーツも大切ですが、ビジネスに関連する情報番組やドキュメンタリーの取り逃がしは「損失」と言っても良いかもいしれません。
そこでご紹介したいのが、スマホからの録画予約機能。最新レコーダー製品では、各社標準的に搭載しています。概要は、自宅のレコーダーをインターネットに常時接続しておくと、インターネットを利用できるスマホなら、いつでも何処からでも、画面に番組表を表示して、自宅のレコーダーに録画予約が出来る仕組みです。もちろん、キーワードによる番組検索も可能で、スマートホンならキーボードが使えて便利ですね。
オフィスから、電車や車の中から、宿泊先のホテルからなど、忙しいビジネスパーソンには適した機能と言え、情報力で差を付けたい方におすすめです。
その他、メーカーによっては、キーワードを登録しておくと、関連する番組を検索して知らせてくれたり、自動で録画しておいてくれたりする機能もあります。
■スマホなら再生も簡単
たくさん録画しても、録画した番組が見つけられない、あるいは操作が面倒などの理由で、再生が出来なければ意味がありません。そこでおすすめなのが、スマホによる操作。手元のスマホ画面に、録画した番組の一覧を表示でき、番組名をタッチするだけで再生が可能です。レコーダーのリモコンで、画面表示を睨みつつ何度もボタンを押すのに比べると、スピーディーで分かり易さも格段に上です。
さらに、パナソニックのレコーダー「DIGA」の場合、MeMORAという番組情報サービス(月額315円)とiPadを利用する事で、キーワードを入力すると、録画した番組の中から、該当部分のみを一覧表示してくれる機能があります。言い換えると、複数の番組を横断的に検索し、該当部分のみを集めてくれる機能で、秘書が新聞の切り抜きを作ってくれるような働きをしてくれます。CMも検索対象なので、歌手名で検索すると、歌番組での登場シーンに加え、出演CMも見つける事ができます。
最新トレンドは全チャンネル録画
今回は「取り逃がし防止」について触れましたが、「スマホを使ったり、キーワード登録は面倒だ!」と言う方には、”全チャンネル録画”、という手もあります。最近、放送されている全ての番組を1週間~2週間程度録画できるレコーダーが登場し、このようなレコーダーを”全チャンネル録画機(レコーダー)”と呼んでいます。全て録画している訳ですから、取り逃がしの心配はゼロ。TVコマーシャルを打つ企業、放送関連や広告関連企業の業務用機器として、SPIDER PROという製品が注目を集めてきました。SPIDER PROの特徴は、全チャンネル録画に加え、メーカーが詳細なメタ情報を提供するサービスを行っているので、ごく僅かな露出でも検索が可能。自社製品についてどのような放送が成されたか、評判の確認、危機管理にも利用されているそうです。
最近では、東芝が家庭用の全チャンネル録画機「レグザサーバー」を発売したり、家庭用のSIDERも2011年末には発売予定との事で、ますます盛り上がりそうです。家庭用機器は価格も比較的安価なので、情報収集能力を考えると、費用対効果は大きそうです。